ジャーマンアイリスとは、どんな花なのでしょうか?
新緑の下で華麗に色とりどりの花を咲かせるジャーマンアイリス。
大きくカラフルな花は、お庭に彩りを添えてくれるので、とっても魅力的!
花言葉や何月の誕生花なのかも気になりますね^^
育て方もカンタンということで、初心者ガーデナーにも人気の植物です。
今回は、ジャーマンアイリスの花言葉やその由来、育て方や株分けのやり方などについて、詳しく紹介していきたいと思います。
ジャーマンアイリスの花言葉と由来は?何月の誕生花なの?
さて、花言葉を紹介する前に、ジャーマンアイリスがどんな花なのかを、簡単に説明していきましょう。
ジャーマンアイリスは和名をドイツアヤメといい、アヤメ科アヤメ属の植物です。
欧米では「レインボーフラワー」なんて呼ばれたりします。
実は、これには2つの理由があるんですよ。
1つは、ジャーマンアイリスにはたくさんの品種があるから。
白やクリーム色、青色やピンク、紫色など、様々な色の花を咲かせてくれるんですね。
2つ目の理由は、アイリスの花言葉とも関係してきます。
アイリス(イリス iris)とはギリシャ語で「虹」を意味しているからです。
お~なるほど、つながった!と思いましたか?^^
そして、気になるジャーマンアイリスの花言葉ですが・・・
アイリス全般(アヤメ属)の花言葉は、「よい便り」「メッセージ」「希望」などがあります。
これはギリシャ神話に登場する虹の女神、イリスに由来しています。
実は、虹の女神イリスについてはこんな物語が残されています。
イリスは、女神ヘラに仕える侍女で、地上と天界とを結ぶ伝令使でした。
しかし、ヘラの夫ゼウスがイリスを見初め、イリスにこっそりと言い寄るようになったのです。
困ったイリスはヘラに相談し、自分をゼウスから遠ざけてもらえるよう、懇願しました。
そんなイリスの正直な告白に心を打たれたヘラは、イリスに七色の首飾りと、大空渡るための翼を与え、髪に神酒を3滴振りかけました。
すると、たちまちイリスは「虹の女神」に変身したというお話です。
そして、その時にイリスの身体からこぼれた神酒から、アイリスが咲いたとも言われています。
イリスが伝令使をしていたこと、虹の女神とされていたことから、明るいイメージの花言葉が生まれたようです。
そして、ジャーマンアイリス固有の花言葉は、「燃える思い」「情熱」。
プレゼントする相手に熱いメッセージを届けてくれそうな花言葉ですよね。
また、ジャーマンアイリスは、
- 4月17
- 5月23日
- 5月26日
- 5月29日
- 6月8日
- 6月29日
の誕生花とされています。
お誕生日に合わせてプレゼントを考えても良さそうですね^^
さて、では続いて、ジャーマンアイリスの育て方について見て行きましょう。
植え付けや水やり、肥料や株分けの方法など、いろいろとポイントがありますので、詳しく説明していきますね。
関連記事
ジャーマンアイリスの育て方!株分けのコツやポイントは?
それでは、ジャーマンアイリスの育て方について、項目別に紹介していきたいと思います。
まずは、植え付けから行ってみましょう。
【植え付け】
ジャーマンアイリスは「根茎」、または「苗」から育てますが、販売されているのは苗が主流です。
ジャーマンアイリスはヨーロッパ原産で、地中海性気候の比較的温暖で乾燥した地域で生まれた植物なので、高温多湿を嫌います。
原産地の気候に近い、少し乾燥気味で水はけのよいところに植えてあげましょう。
我が家では、お庭の少し高くなっているところが日当たりと水はけがいいので、そこに植えていますよ。
地植えの場合は50㎝程度の間隔をあけて、浅めに植えて水はけよくします。
また、ジャーマンアイリスは、中性~アルカリ性の土を好みます。
そのため、石灰を少量混ぜ込むと良いですね。
鉢植えの場合は、8号くらいの鉢に、1球ずつ植えます。
気になる用土ですが、赤玉土:鹿沼土:腐葉土=5:3:2くらいを目安に混ぜましょう。
あと、忘れてはいけないのは「鉢底石」ですね。
これも入れて、水はけをよくして使います。
ところで、ジャーマンアイリスは、いつごろ植えたら良いのでしょうか?
植え付けの適期は
- 3月~4月(春植え)
- 8月~10月(秋植え)
ですが、一般的に秋植えの方がよく根を張るため、大きな花を咲かせます。
【水やり】
植え付けをして根がつくまでと春の伸長期は、表土が乾いたらたっぷりと水をあげます。
ここで注意点を一つ!
植えてすぐの時って、初心者の方はきちんと根付くかが心配なんですよね。
それで、水を多めにあげがちなので、注意してください。
それ以外の時期は、土が乾いたらあげる程度で、少し乾燥気味が良いです。
【肥料】
地植えの場合は、
- 春(3月)
- 秋(9月~10月)
に与えます。
鉢植えの場合は
- 晩秋(10月~12月)
- 初春(2月~3月)
に株の周りに置き肥します。
どちらも草花用の遅効性の肥料を使ってください。
秋と晩秋に与える肥料はお礼肥(寒肥)です。
冬の休眠期に球根を太らせ、花を咲かせた後の株を回復させるための肥料です。
また、春に与える肥料は芽出しのためですので、窒素分を多く含む肥料を与えるようにしてください。
【花期のお手入れ】
植え付けをしたジャーマンアイリスが芽を出し、伸長したらいよいよ開花です。
花は10~20cmくらいの大きさで、外花被片と内花被片からなり、ひげ状の突起物があります。
それぞれの色や形の組み合わせで、たくさんの品種が生まれています。
ジャーマンアイリスの開花時期は5月から6月ですが、近年10月から11月頃に咲く冬咲きのタイプの品種もでてきています。
きれいな花を長く楽しむために、花が枯れてきたら必ず摘み取るようにしてください。
【株分け】
株分けは数を増やすためと、株を更新するために行います。
株分けは梅雨明けの8月~10月、秋植えと同じ時期に行います。
一つの株に2、3個の芽がつくように根茎のくびれた部分で切り分けます。
また、蒸散を抑えるために、葉を半分くらいの長さに切り詰めてください。
植え付けは、根茎を横に寝かせて一部が土から出るくらい、浅く植え付けます。
株分け後は、植え付け時と同じように、表土が乾いたらたっぷりと水をあげるようにしてください。
さて、大まかな育て方がわかったと思いますが、やはり植物って、育てている過程でいろいろと疑問点が湧いてくるでしょう。
そこで、次は育てていく中で、「こういう時はどうしたらいいのかな?」ということについて、お話していきます。
ジャーマンアイリスって、増えすぎることがあるのに、花が咲かないこともあるんですよ~
関連記事
ジャーマンアイリス増えすぎや花が咲かない等の解決方法は?
ジャーマンアイリスは比較的育てやすいお花です。
でも、育てていく中で「これは困った…」となることって、何があるのでしょうか?
よくありがちなのが、「ジャーマンアイリスが増えすぎた!」というお悩みです。
実は、丈夫なだけに、放っておくと時に増えすぎてしまうことがあるんですね。
ちなみに、我が家のジャーマンアイリス達も、条件が合いすぎたのか、ずいぶんと大株になってしまったことがありました(笑)
じゃあ、それに対してはどうすれば良いのでしょうか?
カンタンです^^
そんな時には、株分けをして新旧交代をし、古い株は処分してください。
大株になってしまうと蒸れやすくなり、高温多湿を嫌うジャーマンアイリスの成長を妨げますからね。
蒸れを防ぐためにも、定期的に株分けをすると良いですよ。
また、反対の話みたいですが、丈夫なジャーマンアイリスも花が咲かなくなることがあります。
これで結構悩む方っていらっしゃるんですよね。
でも、大丈夫^^これも意外と簡単な原因であることが多いです。
原因として多いのは、「過湿」と「肥料過多」です。
特に、植えてから時間がたち「深植え」になってしまうと、過湿状態になるんですね。
そうすると「花が咲かないよ~(泣)」というように、花の付きが悪くなることがあります。
そういった時は、ちょっと乾燥気味にして様子を見てくださいね。
ただ、それでも改善されないこともあるかもしれません。
その場合は、一度株分けを兼ねて掘り起こします。
そして、改めて「浅植え」になるように植えなおしてみてください。
だいたいそんな感じにすれば、綺麗な花を咲かせてくれますよ^^
それでは、ジャーマンアイリスについて最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回はジャーマンアイリスの花言葉や育て方のポイントについてお伝えしました。
虹の女神イリスに由来するジャーマンアイリスの花言葉は、
- 「よい便り」
- 「メッセージ」
- 「希望」
- 「燃える思い」
- 「情熱」
です。
育て方で気を付けることは、水はけをよくして乾燥気味にすることと、植え付けや株分けは、梅雨明けの8月~10月に行うことです。
また、増えすぎてしまったり花が咲かなくなってしまわないように、定期的に株分けをすることも、大切なポイントです。
これらに注意して育てれば、長くたくさんのお花を楽しむことができます。
ジャーマンアイリスで皆さんのお庭に素敵な彩りを添えてみてください。
おすすめ記事
コメント