パプリカの栽培方法!色がつかない?栽培の注意点とコツは?

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赤や黄色オレンジなど色鮮やかなパプリカ、自分で育てられたら楽しそうですよね。

でも一方で、パプリカの栽培は難しいと思っていませんか?

 

育てていても「色がつかない!」といったお悩みをお持ちの方もいるかもしれませんね。

実は、パプリカの栽培にはコツやポイントがあるのです。

 

今回は、そんなパプリカの栽培方法、色がつかないことへの解決法、注意点とコツについてお伝えしていきます。

 

 

パプリカの栽培方法!難易度は高い?うまく育てる手順は?

パプリカの栽培は難しいという印象を持っている方もいると思います。

確かに、他の野菜に比べると、水やりや摘花、脇芽かきなど、ちょっと手間はかかるかもしれません。

 

でも、これからお伝えする手順や注意点を守れば、さして難易度は高いというものではないと思います。

なにせ、私も友人もバリバリの初心者の頃に立派なパプリカを育てましたから!

では、うまく育てる手順について、説明していきましょう。

 

  • 植え付け

まず植え付けですが、パプリカは種から苗に育つまでに2か月近くかかるため、通常は苗から育てるのが一般的です。

 

5月上旬~6月上旬の、もう半袖でもいいかなという頃に苗を植えます。

土は、プランターや鉢なら、市販の野菜の培養土を使うのがおすすめです。

 

注意したいのは、置く場所です。

パプリカは、日当たりの良い場所を好むのですが、乾燥は苦手なんです。

 

私が以前、ベランダでパプリカを育てたとき、日当たりの良い場所が、エアコンの室外機の近くだったので、そこにプランターを置いていました。

そうしたら、室外機の風がパプリカにあたってしまい、全滅してしまったのです。

悲しかったですよ~・・・

なので、あなたはぜひ気を付けてくださいね。

 

地植えの場合は、パプリカは連作障害が出やすいため、前にナス科の植物を植えたことがない場所を選びましょう。

土は、苗を植える2週間くらい前に苦土石灰を混ぜて耕し、それから1週間ほどしたら堆肥や化学肥料を入れてなじませておきます。

 

苗を植えるときは、株と株の間を20~30cmくらい広めにあけて、育っても充分に日が当たるようにして植え付けます。

 

この時、あまり深く植えずに浅めに植えるのがコツです。

パプリカは茎が折れやすいので、支柱をつけて支えてあげるようにしましょう。

 

  • 水やり

パプリカを元気に育てるには、水やりにも注意が必要です。

前にもお伝えしたように、パプリカは乾燥を嫌いますので、毎日水やりをします。

 

プランターや鉢の場合は、朝夕の日に2回、地植えの場合は毎朝1回を目安にして、たっぷり水を与えましょう。

 

水は根元にやるようにして、葉や花にはかけないようにします。

なぜなら、パプリカの葉は水にぬれると細菌が繁殖しやすく、花は水に濡れて落ちてしまうことがあるからです。

 

  • 害虫

パプリカを狙う害虫には、テントウムシにそっくりなテントウムシダマシ、ナメクジ、タバコガの幼虫などがあります。

いずれも見つけたらすぐに取り除きましょう。

 

虫除けとして、ネット(私は台所の排水溝のネットを使っています)を被せて、締め付けすぎないようにひもで結んでおくと良いですよ。

 

  • 摘花

苗を植えてから1か月半くらい経つと、白い小さな花が咲きます。

とてもかわいく愛おしいのですが、この一番最初に咲いた花は、すぐに摘み取るようにします。

 

まだ充分に株が育っていない状態で実がつくと、株の成長が止まってしまい、たくさんの実をつけることができなくなってしまうので、それを防ぐためです。

ちょっとかわいそうですが、後輩たちのため、犠牲になってもらいましょう。

 

  • 脇芽かき

2番目の花が咲いて実がついたら、その下に出ている脇芽はすぐに摘んでしまいましょう。

実に充分な栄養が行き渡るようにするためです。

 

このころになると、葉もだいぶ茂ってきますので、混みあっているようでしたら、葉も少し摘み取って、風通しが良くなるようにしてあげましょう。

 

大事に育ててきたパプリカに実がつくと、いよいよここからが勝負です。

実がきれいに色づくかどうかはとても気になりますよね。

 

次は、パプリカの栽培で肝となる「色がつかない」問題の解決法について、お伝えします。

 

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パプリカの栽培で色がつかない?注意点はどこにある?

パプリカの栽培をしていく中での悩みとして多いのが、「色がつかない」ということではないでしょうか。

私も栽培しはじめの頃はそうでした。

 

その解決法は、ずばり時間です。

パプリカは完熟しないと色がつかないんです。

 

パプリカに似ているピーマンは、まだ完熟していない青い状態で収穫するのに対し、
パプリカは完熟して色がついてから収穫となるため、時間がかかるんです。

知ってしまえば、なーんだという感じですが、知らないと「色がつかない。どうしよう?」と悩むことになるわけなんですね。

 

パプリカは花が咲いて実がなり、さらのその実がしっかり完熟して色づき、収穫できるようになるまでに2か月もかかります。

実がついてから、収穫できるようになるまで、株が弱ったり、実が腐ってしまわないよう、大事に大事に熟成させていくこと、これがポイントとなります。

そのために、注意してほしいことが3つあります。

 

まず、1つめは、植え付けの時期です。

 

先ほど、植え付けの時期を5月上旬~6月上旬とお伝えしましたね。

これは、ちょうど8月頃に実にしっかりと太陽の光が当たって熟成できるようにするためなんです。

植え付けが遅くなってしまうと、熟成の時期に日照時間が足りなくなってしまいますので、注意しましょう。

 

2つめは、追肥です。

 

実(み)に色がつくまでは、パプリカがどんどん熟成していっているときです。

この間パプリカは栄養をたくさん欲しがります。

 

株が弱ると熟成が進まなくなるので、大体2週間に1度くらいの頻度で、ナス科の植物用の肥料を追肥します。

なかなか色がつかないからもうダメだと思って、追肥をやめてはいけませんよ。

あなたのパプリカを信じて、肥料をあげ続けましょう。

 

3つめは、尻ぐされ病を防ぐことです。

尻ぐされ病というのは、パプリカの実が下のほうから腐ってしまうことです。

 

これは、窒素肥料を与えすぎていたり、土が乾燥していることによって、カルシウムをうまく吸収できていないことが原因となります。

カルシウム入れの肥料をやること、乾燥しないようにこまめに水をやることで防止できます。

 

それから、これは私が過去に大失敗したことなのですが、赤のパプリカは熟成の途中で暗い茶色になるんです。

この色を腐った色だと思って、取って捨ててしまわないでくださいね。

 

私はどうして次々腐っちゃうんだろうと思っていくつか捨ててしまったところで、これは熟成途中の色だということに気づき、とても悔しい思いをしました。

 

さて、ここまで、プランターや鉢、地植えでのパプリカ栽培についてお伝えしてきましたが、もっと簡単に栽培できる方法もあります。

そう!キットです。

・・・ということで、次はパプリカ栽培キットについてご紹介しましょう。

 

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パプリカ栽培はキットがおすすめ?簡単に育てられるって本当?

パプリカの栽培は難しそうと思っている方には、パプリカ栽培キットがおすすめです。

キットの場合は、栽培できる量は少なくなります。
ですが、土の準備や害虫対策などの管理が楽で、簡単に育てられるんです。

 

栽培キットは、容器(ポット)、種、培養土、肥料、育て方の説明書がついています。

種から育てるので、3月下旬ころに種をまいて育て始めると良いですよ。

 

容器に培養土をセットしたら、種がかさならようにまき、軽く土を振りかけ、種が流れないように注意して水をやります。

芽が出るまでは、土が乾かないようにラップをかけておくといいですよ。

 

種をまいてから、1~2週間で芽が出てきます。

芽が出たらラップは外し、土の表面が乾いたら水をやるようにします。

 

室内の場合でも、なるべく日当たりのよい窓辺において、しっかり日の光を浴びるようにしてあげると、よく育ちます。

室内だと害虫の心配がなくて楽です。

 

本葉が2~3枚になったら一番丈夫な株だけ残して、間引きします。

高さ20cmくらいにまで育ったら、支柱を立てて支えてあげましょう。

 

その後、花が咲いてからの摘花や脇芽かきは、プランターや地植えと同様にします。

実がついてから色づくまではやはり期間が必要ですので、追肥をしながら、大切に熟成を待ちましょう。

 

種まきから収穫まで、期間はかかりますが、日々観察しながら育てるのはとても楽しいですよ。

ぜひやってみてください。

 

それでは、パプリカの栽培について最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、パプリカの栽培方法についてお伝えしてきました。

 

パプリカの栽培は難易度が高いと思われがち。
ですが、注意点を守ればそれほど難しくありません。

うまく育てるには、水やり、摘花、脇芽かきがポイントでした。

パプリカの栽培で色がつかないということへの注意点もお伝えしましたね。

 

苗を植える時期、追肥、尻ぐされ病に注意して、しっかり熟成させること。

パプリカの栽培がもっと簡単にできる栽培キットもご紹介しましたね。

 

パプリカ栽培は、鮮やかな実が実ったときの喜びはひとしおです。

ぜひ、みなさんもこの喜びを味わってみてください。

 

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