ローズマリーと聞くと、多くの方が料理などに使うハーブを想像するでしょう。
しかし、この植物はとても可愛い花を咲かせ、素敵な花言葉を多く持つことをご存じでしょうか?
育て方や増やし方なども気になりますね。
今回は、ローズマリーの花言葉や育て方、増やし方や寄せ植えの作り方等について詳しく解説します。
最後には、花が咲かずに枯れてしまう原因とその対処法についてもお話していますのでお楽しみに!
目次
ローズマリーとは?花言葉や開花時期は?
ローズマリーは地中海沿岸が原産地であるシソ科の常緑低木です。
この植物はハーブとして非常に人気があり、料理等の香り付けやティー、化粧品としての利用など幅広く私たちの生活に利用されています。
そんなローズマリーは、可愛らしい青~ピンクや白色の小花を、春と秋に咲かせてくれるんですよ。
ところで、この植物の花言葉をご存じでしょうか?
ローズマリーには素敵な花言葉が多くありますが、その中でも代表的な3つの花言葉が以下になります。
1:記憶
ヨーロッパでは、ローズマリーを身に着けていると記憶力が良くなると古くから言い伝えられており、花冠を作る風習があることが由来とされているんですよ。
そのことから、その他に「追憶」「思い出」などの記憶に関係した花言葉もあります。
2:あなたは私を蘇らせる
ローズマリーは若返りのハーブとも言われ、細胞の代謝を促進し老化を防ぐ効果があることから、この花言葉があるんですね。
また、この植物は神秘的な力を持つとされ、お祝い事や不幸事など幅広い祭事に使用されてきた歴史も関係しているのでしょう。
3:変わらぬ愛
ローズマリーは、乾燥させてドライハーブとしても楽しむことができます。
その場合でも、香りは変わらず楽しむことができることから「変わらぬ愛」という花言葉が生まれているんですよ。
このようにプレゼントにもおすすめの素敵な花言葉があるローズマリーを育ててみたいと思いませんか?
植え付けや剪定などのポイントをわかりやすくお話します。
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ローズマリーの育て方!植え付けや剪定などのポイントは?
ローズマリーは非常に強い植物なので、初めて育てる方にもおすすめの植物ですが、それでも上手に育てるにはポイントがあるんですよ。
順を追ってお話しますね。
【植え付け】
ローズマリーは一年を通して園芸店で簡単に手に入れることができます。
植え付ける時期は、真夏と真冬を除けば、いつでも簡単に植えることができるんですよ。
株元がしっかりとして、葉色が綺麗な緑色のものを選びましょう。
この植物は、根がよく張るので植え付ける株の根が固まっている場合は、手で軽くほぐして植えてあげてくださいね。
【用土】
ローズマリーは、水はけのよい中性~アルカリ性の土を好みます。
市販されている園芸用の土やハーブの土でも良く育ちますので安心してくださいね。
その土に、有機石灰などのアルカリ性の土壌改良材を一握り加えてあげると、さらに育てやすくなりますよ。
地植えする場合は、水はけがよくなるように腐葉土などの堆肥と有機石灰などアルカリ性の道場改良材を加えてしっかり土作りを行いましょう。
【水やり】
ローズマリーは非常に乾燥に強い植物ですが、基本的には土が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいに、たっぷりと水やりを行ってください。
鉢植えのでローズマリーを育てている場合は、受け皿に水を溜めていると根腐れの危険がありますので、溜まった水はこまめに捨てることがポイントです。
地植えの場合は、雨が降らない真夏を除いて、基本的には水やりは必要ありません。
【肥料】
ローズマリーは、あまり肥料は必要ありません。
原産地は、肥料分の少ない痩せた環境であるからです。
植え付けの時に、ゆっくり長く効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおくだけにしましょう。
その後は、年に一回、春に緩効性肥料を土の上に撒いたり、混ぜ込むくらいで十分です。
肥料を与えすぎると、ローズマリーの魅力である香りが薄くなったり、成長しすぎて株姿が乱れたりする原因となるので注意しましょう。
地植えの場合も、同様で植え付けの時に肥料を混ぜ込んでおくことで、その後の肥料はほとんど必要ありません。
【剪定】
ローズマリーの剪定は、春と秋の生育期に収穫を兼ねて行うとよいでしょう。
この植物は剪定を行わずに育てると株姿が乱れてしまうので、大きくしたくない場合は、特に剪定が必要です。
剪定は、込み合った枝葉部分を透かすように切り、風通しがよくなるようにすることがポイントになります。
剪定後は、必ず枝葉がついているように切りましょう。
全ての葉がない状態まで、切り込むとそのまま枯れてしまう場合があるので気を付けてくださいね。
【病害虫】
ローズマリーはハーブの一種ということもあり、あまり病害虫の被害には合いませんが、それでも発生することのある病害虫は以下の3つになります。
1:うどん粉病
2:カイガラムシ
3:カミキリムシ
1:うどん粉病
うどん粉病は、風通しのが悪いローズマリーに発生しやすく、新芽がうどんの粉を被ったような症状になります。
そのままにしておくと株が弱くなり葉も徐々に薄くなるので、剪定をして株全体を風通し良くすることが大事です。
または全体的に、うどん粉病になっている場合は、剪定をして市販のお薬で対処してくださいね。
2:カイガラムシ
こちらのカイガラムシも、風通しが悪い場合に発生しやすいです。
発生すると、株の栄養を吸収するだけでなく、黒いすすが枝葉につくすす病を併発させるので、見つけ次第、柔らかいブラシや布で取り除きましょう。
市販のお薬では、カイガラムシに対処しずらく効き目が薄いので、ローズマリーが込み合わないように、風通しを良くすることが予防のポイントです。
3:カミキリムシ
カミキリムシは、大きく育ったローズマリーの幹に卵を生みつけて、その幼虫が幹から根を食べてしまい枯らしてしまいます。
鉢植えなどの小さなローズマリーには発生しませんが、地植えの大きくなった株には発生することがあるんですよ。
そのため、カミキリムシが発生する夏は、地植えの大株のローズマリーには注意が必要です。
見つけ次第、市販のお薬で対処しましょう。
ローズマリーを上手に育てることができたら、今度は増やしてみたいと思いませんか?
ローズマリーの増やし方についてお話しますね。
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ローズマリーの増やし方!挿し木や種まきのポイントは?
ローズマリーには、「挿し木」と「種まき」の2つの増やし方があります。
【挿し木】
ローズマリーは挿し木で簡単に増やすことができるので、初心者の方には挿し木がおすすめでしょう。
挿し木の時期は、春と秋になります。
剪定したときの枝葉を挿し穂として使用すると良いですよ。
枝先から10cm程伸びた若い新芽を挿し穂として、土に挿す枝元5㎝の葉は全て取り除いておきましょう。
その挿し穂は、発根剤であるメネデールを薄めた水を30分ほど吸水させます。
用土は、市販の挿し木挿し芽用の土や肥料分の入っていないバーミキュライトや小粒の赤玉土を使いましょう。
肥料分が入っていると発根が阻害されるので、気を付けてくださいね。
土に5㎝程の深さの穴を開けて、挿し穂を優しく植えましょう。
後は、土が乾かないように明るい日陰で管理することで、1~2週間程で新芽が出てきます。
新芽が5~6cmほど伸びたら、3号ポット(直径約9cm)程の鉢に植え替えて、日当たりの良い場所で育てましょう。
その後は、よく育ちますので安心してくださいね。
【種まき】
園芸店で簡単に種を手に入れることもできますし、育てているローズマリーの花からも種を収穫することができます。
種の撒き時期は、春と秋ですが、気温が上がっていく春の方が種まきはしやすいでしょう。
市販の種まき用の土や肥料分の入っていないバーミキュライトや小粒の赤玉土に、種まきします。
挿し木同様に、土に肥料分が入っていると発芽しにくいので、注意が必要です。
ローズマリーの種は、発芽するために光が必要な好光性種子であるため、種撒き後に、土を多く被せると発芽しにくい性質があります。
そのため、種まき後は、薄く土を被せることがポイントです。
日当たりのよい場所で、水切れがないように管理することで1週間ほどで発芽します。
その後は、新芽が5~10cmほど伸びてきたら、3号ポット程の鉢に優しく植え替えて育てましょう。
ローズマリーは、移植を嫌う植物なので成長した後は、根を切らないように優しく植え替えて、何度も植え替えを行わないようにすることがポイントです。
ローズマリーを上手に増やすことができたら、増やした株で寄せ植えを楽しみたいと思いませんか?
ローズマリーの寄せ植えについてポイントをお話します。
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ローズマリーの寄せ植え!コツやポイントは?
ローズマリーは、以下の3つの性質をそれぞれ持つ個体に分けることができます。
1:まっすぐ伸びる「立ち性」
2:横に這うように伸びる「ほふく性」
3:中間の「半ほふく性」
1:立ち性の寄せ植え
立ち性のローズマリーは、草丈が1m以上と大きくなるものもあるので、鉢の後ろ側に植えましょう。
2:ほふく性の寄せ植え
ほふく性のローズマリーは、草丈はあまり高くならないので、鉢の手前~中間の位置に植えて、鉢から枝垂れるような植え方にすると素敵ですよ。
3:半ほふく性の寄せ植え
半ほふく性のローズマリーは、鉢の中間~後ろ側に植えて、こんもりとした株を楽しむと良いでしょう。
ローズマリーの寄せ植えを楽しむためには、それぞれの性質に合わせた場所に、植えることが大事になります。
寄せ植えは正面から見て3角形になるように植えて、横から見ても3角形になるように植え付けると大きくなってもバランスのよい寄せ植えになるんですよ。
ローズマリーは、常緑低木なので一年中楽しめます。
そのため、どの時期の花とも寄せ植えは可能ですが、花が咲く春と秋の寄せ植えが一番楽しめるでしょう。
〇ビオラ・パンジー
〇プリムラ
〇サクラソウ
〇ストック
〇アリッサム
〇デイジー
〇リシマキア
〇ハーブ類 など
ローズマリーは、どんな植物とも相性が良いので、様々な寄せ植えが楽しめます。
ハーブであることを活かして、ハーブだけでの寄せ植えも素敵ですね。
ところで、そんな素敵な寄せ植えのローズマリーの花が咲かなかったり、さらに枯れたりすると、すっごく悲しいですよね。
そんなことにならないように、原因と対処法についてお話します。
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ローズマリーの花が咲かない!枯れる!原因と対処法は?
ローズマリーの花が咲かずに枯れる原因は以下のそれぞれ以下の通りです。
【花が咲かずに枯れる原因】
1:日当たりが悪い
2:土が酸性になっている
3:土が常に湿っている
4:病害虫
【花が咲かずに枯れる対処法】
1:日当たりが悪い
ローズマリーは日当たりの良い場所を好むので、日当たりの悪い場所の場合は花が咲きにくく、全く日が当たらない場所では枯れる可能性があります。
そのため、しっかりと直射日光が当たる場所で育ててあげると良いでしょう。
室内で育てる場合は、日当たりのよい窓際で管理することが重要です。
2:土が酸性になっている
ローズマリーは中性~アルカリ性の土を好みます。
土が酸性になっていると、ローズマリーが育ちにくい環境なので花が咲かずに枯れることもあるでしょう。
特に、地植えしている場合は、雨の影響で土は自然と酸性に傾いてきますので、年に一度は肥料と共に、有機石灰などのアルカリ性の土壌改良材を一握り加えてあげてください。
鉢植えも年に一度の植え替えの時に、アルカリ性の土壌改良材を加えてあげるとよいでしょう。
3:土が常に湿っている
ローズマリーは乾燥に強い植物ではありますが、常に土が湿っている状態は嫌います。
常に土が湿っていると、根腐れして次第に枯れていきますので、土はしっかりと乾燥させることが重要なポイントです。
水やりは、土がしっかり乾いてから行い、受け皿には水は溜めないように気を付けましょう。
地植えの場合は、真夏の雨が降らない場合を除いて水やりは必要ないです。
4:病害虫
ローズマリーは、病害虫の被害には合いにくい植物ですが、剪定をせずに育てると枝葉が茂りすぎ、風通しが悪くなります。
その場合は、うどん粉病やカイガラムシなどの病害虫による被害で、株が弱まり花が咲かずに枯れることもあるでしょう。
そのため、茂りすぎたローズマリーは、風通しが良くなるように適度に剪定を行うことが重要になります。
それでは、ローズマリーについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ローズマリーの花言葉や育て方等についてお話しました。
ローズマリーは春と秋に開花する常緑低木に分類されるハーブのこと。
可愛い花が咲き、花ことばは「記憶」「あなたは私を蘇らせる」「変わらぬ愛」です。
育て方は、中性~アルカリ性の土に植えて、株が茂りすぎたら風通しをよくするために剪定することが大事です。
増やし方は、「剪定」と「種まき」で簡単に増やせます。
「立ち性」「ほふく性」「半ほふく性」の特性を活かすことで、花の咲く春と秋に一番寄せ植えを楽しむことができますよ。
枯れる原因は「日当たり」「土の酸度」「水やり」「病害虫」なので、注意しましょう。
あなたも可愛らしいローズマリーの花を育ててみませんか?
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