ブラキカムと聞いて、多くの方はパッとその姿を思い浮かべる方は少ないことでしょう。
ただ、デージーを小さくしたようなこのお花は、可憐で非常に可愛く、さらに花壇でも元気に花を咲かせてくれることから、ガーデニング愛好家では人気の花なんですよ。
そんな人気の可愛い花を育ててみたいと思いませんか?
今回は、ブラキカムの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えについて詳しく解説しています。
最後に、枯れる(枯れた)原因についても解説していますのでお楽しみに!
目次
ブラキカムとは?花言葉や開花時期は?
ブラキカムはデージーを小さくしたような、かわいらしい花が咲く植物です。
この植物は、オーストラリア原産で一年草タイプと多年草タイプがあります。
一年草タイプは春に花が咲き、夏に枯れてしまいますが、多年草タイプは春~秋まで長期間咲き続けるんですよ。
ブラキカムはキク科ブラキスコメ属で、花色は紫やピンク、白、黄色があります。
ちなみにブラキカムという名前は日本での流通名であり、正確には属名であるブラキスコメが正式名称です。
この植物は大きくなり過ぎず、鉢植えや花壇でもまとまって綺麗に咲くので、春や秋のガーデニングにとても人気があります。
ところで、ガーデニングに人気のブラキカムの花言葉をご存じでしょうか?
この植物は、「いじらしい」「優美」「可憐な仕草」といった花言葉を持っています。
ブラキカムは、春から秋まで長期間かわいらしい花を咲かせ続けることから、「いじらしい」「優美」という花言葉をつけられているんですよ。
また、花姿が大きくなりすぎないことや、控えめな葉姿から「可憐な仕草」といった意味もあるのでしょう。
花言葉や開花時期を知ると、育ててみたいと思いませんか?
ブラキカムの水やりや切り戻しなどのポイントをお話します。
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ブラキカムの育て方!水やりや切り戻し等のポイントは?
ブラキカムはその可憐な姿に似合わず長期間花が咲き続けるタイプが多いです。
そのため、花を長く楽しむためにはポイントを押さえて育てる必要があります。
順を追ってお話しますね。
【植え付け】
ブラキカムは春~秋に園芸店で、花苗として手に入れることができます。
葉が黄色くなっておらず、株元がしっかりとしているものを選びましょう。
植え付けは、日当たりの良い場所に深植えにならないように植えることがポイントです。
風通しと水はけのよい環境を好むので、深植えにしてしまうと風通しが悪くなり、湿った土と葉が触れてしまい病気になることもあるので気を付けましょう。
【用土】
ブラキカムは水はけのよい土を好みます。
市販のお花用の土で十分に育つので安心してください。
もし、水持ちがよすぎる場合は、一割ほど小粒の軽石を入れるとよいでしょう。
地植えの場合は、腐葉土などの堆肥を土に漉き込みしっかりと土壌改良することが大事です。
【水やり】
基本的には、土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりしましょう。
鉢底に受け皿をしている場合は、たまった水はこまめに捨てることがポイントです。
水を溜めておくと、土が乾燥せずに根腐れの原因となるので注意しましょう。
地植えの場合は、植え付け時と極端に雨が降らない夏を除けば、水やりは必要ありません。
鉢植えや地植えの場合でも、水やりはブラキカムの葉や花にかからないように水やりしてください。
この植物の葉は細く茂っているので、水が落ちにくく湿度を溜めやすい特徴があります。
そのため、高湿度による病気の発生につながる恐れがあるので注意が必要です。
【肥料】
植え付け時に、長期間ゆっくりと効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込みましょう。
花が長期間咲き続けるので、一週間に一度水やり代わりに、即効性のある液体肥料を水に薄めて与えてあげてください。
さらに、花付きがよくなりますよ。
【剪定】
ブラキカムは、春から秋まで絶え間なく咲き続けるので、花終わりはこまめに取り除きましょう。
そのままにしておくと種を付けてしまい、そちらに栄養が偏り花が咲きにくくなってしまいます。
また、枯れた花が水やりなどで濡れた場合、病気の発生源になりやすいので注意が必要です。
梅雨の時期は、湿度が高くなり病気が発生しやすいので、茂った株の半分ほどを切り戻し風通しをよくしておくとよいでしょう。
梅雨が終わるときには、新芽が伸び咲き戻るので安心してくださいね。
【病害虫】
ブラキカムには以下の3つの病害虫が発生しやすいので注意しましょう。
1:うどん粉病
うどん粉病とは、うどんの粉が葉に降りかかったように白くなり、最終的には植物が枯れる原因になる病気です。
3~5月や9~11月の湿度が高い時期に風通しが悪い環境で育つと、うどん粉病になりやすいので注意が必要になります。
そのため、風通しのよい環境で育てることが重要で、葉が茂りすぎている場合は、剪定して風通しをよくしましょう。
また、病気が発生した場合は、市販のお薬で対処することもできますので安心してください。
2:灰色カビ病
名前の通り灰色のカビが花や枝葉に発生し、最終的には植物が枯れる原因になる病気です。
2~6月、10~12月の低温期に多湿状態になると発生しやすいので注意しましょう。
うどん粉病対策同様に、風通しがよい場所で育てることが重要ですが、気温の下がる夜に水やりをしないことも重要です。
午前中に水やりをして、夜は湿気が溜まっていない環境にしましょう。
こちらも市販のお薬で対処することもできますので安心してくださいね。
3:ナメクジ
新芽が出てくる5~7月、10~11月に発生しやすい害虫です。
若い新芽や花芽を食害し、植物の美観を損なうので注意しましょう。
夜行性なので、夕方~夜にかけて観察して見つけ次第取り除くことが大事です。
ナメクジ用の殺虫剤もあるので、そちらで対策することもできるのであんしんしてくださいね。
ブラキカムを上手に育てることができると、次は増やしてみたいと思いませんか?
挿し芽や株分け、種まきのポイントをお話しますね。
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ブラキカムの増やし方!挿し芽や株分けや種まきのポイントは?
ブラキカムの増やし方には、以下の3つの方法があります。
1:挿し芽
2:株分け
3:種まき
それぞれの方法についてお話しますね。
1:挿し芽
3~4月にブラキカムの充実した茎を枝先から約10㎝切りましょう。
その切った枝を挿し穂とします。
この際に、発根剤であるメネデールを薄めた水を約30分吸水させると、その後の発根率がよくなるのでおすすめです。
土は、市販の挿し芽挿し木用の土や肥料分の入っていないバーミキュライト、小粒の赤玉土を使いましょう。
肥料分が入っていると発根率が下がるので気を付けてくださいね。
土に深さ5㎝程の穴をあけて、挿し穂を優しく植えて、明るい日陰で乾燥しないように管理しましょう。
1~2週間ほどで新芽が出てきますので、その後は3号(直径約9㎝)ポットのような小さな鉢に植え替えて日当たりの良い場所で管理してください。
大きな鉢や花壇にすぐに植え替えてしまうと、根の量に対して土の量が多く乾燥せずに根腐れを起こす可能性があるので注意が必要です。
2:株分け
ブラキカムは3~4月に株分けでも増やすことができます。
ただし、すでに植え付けて1年以上育っている充実した株で行うことがポイントです。
株を切って分けるため、それぞれに根が付くように充実した株でなければいけません。
小さな株は切り分けた時に根がついておらず、枯れることもあるので気を付けましょう。
綺麗に株分けができたら、それぞれ鉢や花壇に植えることで綺麗に育っていくので安心してくださいね。
3:種まき
ブラキカムは開花後に種を作ります。
また、園芸店で種は簡単に手に入れることができるんですよ。
収穫した種や購入した種は、9~10月に種まきをしましょう。
土は、市販の種まき用の土や肥料分の入っていないバーミキュライト、小粒の赤玉土がよいです。
肥料分が入っていると、発芽が悪くなるので気を付けましょう。
土にブラキカムの種を撒き、薄く土を被せて土が乾燥しないように明るい場所で管理してください。
種は非常に小さく軽いので、勢いよく水やりをすると土深くに潜り込んでしまったり、流れてしまったりするので注意が必要です。
水やりは優しく行いましょう。
2週間ほどで発芽しますので、新芽が5枚以上になったら、小さな鉢に植え替えて育ててください。
冬の寒さには強いブラキカムですが、小さな苗は凍らないように明るい室内で管理したほうがよいでしょう。
外で管理する場合は、寒風や雪、霜が当たらないようにすることが重要です。
春になれば、しっかりした株になるので安心してくださいね。
ブラキカムを上手に増やすことができたら、その増やした株で寄せ植えを作ってみたいと思いませんか?
寄せ植えのポイントについてお話します。
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ブラキカムの寄せ植え!コツやポイントは?
ブラキカムは草丈が10~30㎝なので、寄せ植えは鉢の手前に植えると綺麗に花を楽しめます。
鉢を正面から見て3角形になるように植物を植えて、横から見ても3角形になるようにすると、大きくなってもバランスのよい寄せ植えになるんですよ。
また、花が春~秋に咲くので、一緒に植える植物は同じ時期に咲く花がよいでしょう。
〇ローダンセマム
〇エレモフィラ
〇デージー
〇ラベンダー
〇ネメシア
〇ペチュニア
〇オステオスペルマム
〇ブルーデージー
〇アイビー
〇ローズマリー
〇ワイヤープランツ など
ブラキカムには、白や黄色、ピンク、紫などの花色があります。
そのため、ブラキカムだけの寄せ植えもとても可愛いんですよ。
可愛い寄せ植えを作ったのに、ブラキカムが枯れたらすごく悲しいですよね。
その原因と対処法についてお話しますね。
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ブラキカムが枯れた(枯れる)!原因と対処法は?
ブラキカムが枯れた(枯れる)原因は以下2つがあります。
1:日当たり
2:水やり
【対処法1:日当たり】
ブラキカムは日当たりの良い場所を好みます。
そのため、日当たりが悪いと生育が悪く軟弱に育つんですよ。
そのまま育てると枯れてしまうので、半日以上は直射日光が当たる場所へ移動させましょう。
形が崩れてしまっている場合は、草丈の半分くらいを切り戻すことで綺麗な新芽がたくさん出てくるので安心してくださいね。
【対処法2:水やり】
ブラキカムは、土が常に湿っているような多湿な環境を嫌います。
しかし、常に乾燥しているような環境も嫌いますので、水やりは上手に育てるうえで重要なポイントです。
鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したらたっぷりと水やりをして、受け皿に溜まった水はこまめに捨てましょう。
地植えの場合は、植え付けと雨の降らない夏場を除いて、水やりは控えてください。
ブラキカムは日当たりと水やりさえ注意すればとても育てやすい植物です。
しかし、このどちらか一つが不足すると病気になり枯れる恐れがあります。
〇日当たりが不足すれば、軟弱になり病気に。
〇水やりを与え過ぎたら、多湿で病気に。
なので、それぞれ対処法をしっかり守って、元気に育ててあげてくださいね。
それでは、ブラキカムについて最後にまとめましょう。
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まとめ
ブラキカムの花言葉や育て方、増やし方等についてお話しました。
ブラキカムはデージーを小さくしたような、かわいらしい花が咲きます。
墓言葉は「いじらしい」「優美」「可憐な仕草」。
日当たりの良い場所を好み、水のやりすぎに注意して株が茂ったときは風通しがよくなるように剪定すると育てやすいです。
「挿し芽」「株分け」「種まき」で増やすことができます。
草丈は低めなので鉢の手前側に植えて、春~秋に長期間花が咲く植物と寄せ植えすると素敵です。
ブラキカムが枯れる原因は、「日当たり」「水やり」。
なので、日当たりの良い場所で、適切な水やりを行えば長く可愛い花を楽しめますよ。
可愛らしいブラキカムを元気に育ててくださいね。
あなたが育てたブラキカムのお話も、ぜひコメントからお待ちしています^^
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