柔らかな花びらと優しい芳香で人気のストックのお花は、とても可憐で美しいですよね。
春を代表するお花のストックには、どんな花言葉があるのでしょうか?
また、切り花のイメージが強いストックですが、実は自分で育てることができるんです。
そこで今回は、ストックの花言葉や育て方、増やし方などについてお話ししていきます。
ストックただ育てるだけではなく、寄せ植えで楽しんでみたい方に向けて、そのコツやポイントについてもお伝えしますのでお楽しみに!
目次
ストックとは?花言葉や開花時期は?
ストックはどんなお花なのでしょうか?
南ヨーロッパや地中海沿岸を原産とする、アブラナ科アラセイトウ属の多年草です。
高温多湿の日本では夏を上手く越せないので、一年草として扱われていますよ。
花の色は白や紫、ピンクなどがあり、4枚の花びらからなる一重咲きの他に、八重咲きもあります。
20〜80cmほどの背丈で、すらりと伸びた茎の先端に2、3cmのふんわりとした雰囲気のお花を鈴なりのように咲かせます。
春のお花のイメージですが、温暖な地域などで比較的早い時期に種まきすると、11〜5月頃までお花を楽しめますよ。
そんな長くお花を楽しめるストックは、どんな花言葉があるのでしょうか?
ストック全般の花言葉は「永遠の美」「愛情の絆」「求愛」です。
「永遠の美」は、ストックの花持ちがよく、香りも長く続くことに由来します。
「愛情の絆」「求愛」は、ストックのお花は、敵国の王子と恋に落ち、密かに王子に会おうと城を抜け出した際に事故で亡くなってしまった姫が姿を変えたもの、という言い伝えから生まれました。
また、色別の花言葉は、
- 赤・・・・「私を信じて」
- ピンク・・「ふくよかな愛情」
- 白・・・・「思いやり」「ひそやかな愛」
- 紫・・・・「おおらかな愛情」
- 黄・・・・「さびしい恋」
です。
どれも愛情に溢れた花言葉で、優しい雰囲気のストックにぴったりですね。
さて、そんな美しく愛情を感じさせてくれるストックを育てるには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?
次はストックの育て方について、詳しくお伝えしていきます。
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ストックの育て方!種まきや水やりや切り戻しのコツは?
それではストックの育て方を項目別にご紹介していきます。
ストックは種から育てることもできますし、苗から育てることもできます。
苗を購入して育てる方は【植え付け】からご覧ください。
【種まき】
発芽温度が20℃前後なので、温暖地では8〜9月、寒冷地では室内等で温度管理ができれば3〜4月にまくことができます。
寒冷地で春に種まきするのは、ストックはあまり耐寒性が高くないためです。
我が家は少し寒い地域にあるので、桜が開花する頃、3月下旬から4月に種まきをしています。
温暖地で夏にまくときは、暑さが少し落ち着き、朝晩に秋を感じるようになるお盆過ぎ頃が目安ですよ。
どうしても早めに種をまきたいときには、種をまいたポットを発泡スチロールの箱に入れて管理し、夜は保冷剤を入れてフタをして温度を下げる、という方法もありますよ。
ストックは根をいじられるのを嫌うので、6cmポットなどに2、3粒ずつ種をまき、発芽した後で間引きするのがおすすめです。
種をまいたら5mmほど覆土をして、種が流れないように静かにお水をあげてください。
涼しい日陰か、日除けをして乾かさないように管理すると、3〜7日ほどで発芽します。
発芽後は徐々に日にあて、本葉が1、2枚出てきたら、間引きをして1本残し、ひとまわり大きなポットに移し替えます。
育苗の用土は、水はけのよい鉢物用土などを使い、週に一度液体肥料を施すか、鉢底に固形の配合肥料を入れておきましょう。
つぼみがついてきたら、いよいよ定植です。
【植え付け】
温暖地では9〜10月、寒冷地では5月頃に植え付けをします。
日当たりと水はけ、風通しが良いところをを好みますので、地植えの場合は少し背が高い花壇などが向いています。
大きく育ちますので、何本か植える場合は20cmくらい間隔をあけてください。
また、ストックは根が真っ直ぐ下へ伸びる性質があるので、地植えの際は根鉢の2倍くらいの深さの穴を掘り、よく耕しておきましょう。
根を触れられるのを嫌う性質がありますので、植え付けの際はそっと扱って根を傷つけないようにご注意下さいね。
【用土】
水はけの良い土を好みますので、鉢植えの場合は赤玉土:腐葉土=6:4で混ぜた土か、市販の草花用土を使ってください。
鉢底石もお忘れなく。
地植えの場合はよく掘り起こして腐葉土を漉き込んでおきましょう。
また、弱アルカリ性の土を好みますので、鉢植え、地植え共に少量の石灰を混ぜておくといいですよ。
【水やり】
多湿を好みませんので、鉢植えの場合は表面の土が乾いたらたっぷりあげます。
地植えの場合は基本的には不要で、雨にお任せしてOKです。
【肥料】
植え付け時に元肥として緩効性肥料を与えます。
その後、基本的に追肥は不要ですが、成長期にあまり大きくならない、花付きが悪いなどのトラブルがあるようであれば、液体肥料を2週間に1回ほどあげてください。
【生育期のお手入れ】
ストックは大きなものだと80cmくらいになりますので、たくさん花が咲くと頭の重みで茎が折れてしまいます。
そうならないために、大きくなる品種を植えた時には、私は支柱を立ててあげています。
茎の横に支柱を刺し、テープや紐で簡単にとめておくだけでOKですよ。
また、ストック開花期間中、次々とお花を咲かせますので、お花が咲き終わったらこまめに花穂ごと切り取りましょう。
これは次の開花に向けてエネルギーを蓄えさせるとともに、種を作るのを防ぐためです。
もちろん、お花が咲いている時に切り、お部屋に飾ってもいいですよ。
すべてのお花が終わったら、根元から一度切り戻しをします。
暑い時期に差し掛かっていなければ、もう一度花を楽しむことができますよ。
【病害虫】
気温が上がって蒸してくると、茎や葉が腐敗して枯れてしまう、立ち枯れ病にかかることがあります。
原因はカビの一種なので、種まきや育苗の用土は、清潔な新しいものを使い、菌が繁殖しないようにしましょう。
また、茎に白いカビが発生する菌核病にかかることもあるので、見つけたらすぐに殺菌剤をまいて防除します。
ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどの虫がつくことがありますので、こちらも見つけ次第、殺虫剤を散布しましょう。
いずれの病害虫も、湿気や蒸れが原因になりやすいので、日あたりと風通しが良いところで育てて予防に努めましょう。
さて、ここまでストックの育て方についてお話ししてきましたが、ストックは本来多年草であるものの、夏の暑さに弱いので、梅雨に入る頃に枯れてしまう場合がほとんどです。
来年もストックを楽しみたい場合はどうしたらいいでしょうか?
次はストックの増やし方について、お話ししていきます。
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ストックの増やし方!種まき等のコツやポイントは?
ストックを増やしたい場合はどうしたらいいでしょうか?
【植え付け】のところでも少しお話ししましたが、ストックの根は真っ直ぐ下へ伸び、根をいじられるのを嫌う性質があるので、株分けには向いていません。
また、挿し芽にしてもなかなか根が出ないので、ストックを増やす時には種で増やします。
ですが、ここで大切なポイントが一つ。
実が八重咲きのストックは結実しにくいので、種で増やせるのは一重咲きのストックだけなんです。
これは、種を作るための雄しべや雌しべが花びらに変化して八重咲きになっているからなんですよ。
八重咲きの品種を増やしたい場合は、毎年、種か苗を購入する必要があります。
ちなみに市販されている八重咲き品種の種をまいても、全てが八重咲きのお花が咲くとは限らず、数%は一重咲きになってしまうのでご注意下さいね。
種まきの基本的な方法は、市販の種を購入した場合と同じです。
8月頃から種をまくことはできますが、発芽温度が20℃前後なので、9月下旬の涼しくなってきた頃の方が、発芽率が高く、失敗しにくいです。
また、移植を嫌うので、仮植えしたポットから定植する時には、根鉢を崩さないようにすることがポイントです。
【病害虫】でもお話ししましたが、蒸れると菌が繁殖しやすくなるので、清潔な用土に種まきするのも、失敗しないための大切なコツですよ。
ところで市販されているストックの種は、いくつかの品種がミックスされているものもあるので、ストックだけ植えても楽しめますが、他のお花との組み合わせも気になりますよね。
次はストックを寄せ植えにする時のコツやポイントについてお話ししていきます。
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ストックの寄せ植え!相性の良い花ややり方のコツは?
寄せ植えを作る時に大切なポイントは2つあります。
一つ目は生育環境が似ているお花同士を組み合わせること、二つ目はお花の時期を合わせることです。
ストックは日当たりと水はけ、風通しの良いところを好み、冬〜春に開花するので、組み合わせるお花も似た性質のものを選びましょう。
冬〜春の寄せ植えの定番、パンジーやビオラ、プリムラ、スイートアリッサムなどと組み合わせると、優しい雰囲気の寄せ植えになりますよ。
また、ストックはすっと伸ばした茎に穂状のお花を咲かせるので、足元を覆ってくれる蔓性の植物とも相性がいいです。
アイビーやハツユキカズラなどの寒さに強い植物を組み合わせると、鉢から溢れるような感じでボリュームも出てきます。
意外に相性が良いのがハボタン、丸い形がすらっとしたストックと相性がいいんです。
私はいくつか違う品種のハボタンとシロタエギク、斑入りのヤブランなどと組み合わせるのがお気に入りです。
ところで素敵に作った寄せ植えもシーズンが終わったら植え替えたり植え直したりする必要がありますが、ストックのお花が咲き終わった時にはどうしたらいいのでしょうか?
次はストックのお花が終わった後のお手入れについてお話ししていきます。
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ストックの花が終わったら?種取りはどうすれば良いの?
ストックのお花は本来多年草ですが、夏の暑さに弱いため、日本で一年草として扱われています。
一般的には5月中にお花が咲き終わり、徐々に枯れてきますので、お花が咲かなくなってきたら早めに抜いて処分しましょう。
枯れたまま放っておくと、腐敗して他のお花の病害虫の原因になるので、きちんと抜いて処分します。
ただ、「増やし方」のところでお話ししたように、一重咲きのストックは種を採取することができます。
開花後、花がらを摘み取らないでおくと、細長い小さなインゲンのような形の鞘ができます。
この中に種が入っていますので、鞘が茶色っぽくなってきたら鞘ごと刈り取り、中から種を採取します。
鞘がまだ緑色のうちは種も成熟していないのでご注意くださいね。
採取した種は一日ほど日陰で乾燥させ、冷暗所で保管しておきます。
8月頃、種まきをするとまたストックのお花を育てて楽しむことができますよ。
それでは、ストックについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はストックの花言葉や育て方、増やし方、寄せ植え等についてお話しました。
ストックは、11〜5月に白や紫、ピンク色の一重咲きと八重咲きのお花を咲かせます。
花言葉は「永遠の美」「愛情の絆」「求愛」。
育て方は、日当たりと水はけ風通しが良いところに植え付け、水やりは土が乾いたらたっぷり与えます。
花がらをこまめに摘み取り、一度切り戻しをすると2回目のお花が楽しめますよ。
ストックは株分けや挿し芽に向いていないので、種で増やします。
寄せ植えはパンジーやビオラ、アイビーやハボタンなどと相性がいいですね。
一重咲きは種が採取できますが、夏越しは難しいので、お花が終わったら抜いて処分しましょう。
香りも良く柔らかな印象のストック。
育てて楽しむだけではなく、切り花として楽しめますよ~
あなたが育てたストックのお話もぜひ教えてくださいね^^
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