ヒソップは聖なるハーブ、浄化のハーブと言われますが、育て方ってご存知ですか?
初めて栽培する方にとっては、いろいろと手順が難しいのかと気になりますよね。
また、自分で育てたヒソップをお料理やハーブティーに使ってみたいというのは、誰しも考える楽しみの一つ。
料理のレシピやハーブティーの作り方も知りたいですよね。
今回は、ヒソップの育て方や料理、おいしいハーブティーの入れ方についてお伝えします。
ヒソップはその他にも使い道があるので、それについても最後にご紹介しますね。
目次
ヒソップの育て方!元気に栽培するには?
ヒソップは、聖書にも登場しているくらい昔から使われてきたハーブです。
聖なる薬草として、空気を浄化するために教会の床に敷いたり、伝染病を防ぐために病室の床に撒くなどしていたと伝えられています。
薬草として、またリキュールの香りづけに用いられる他、ヨーロッパでは迷宮庭園の垣根にも使われるなど、園芸植物としても親しまれてきたのだとか。
日本語の名前は「ヤナギハッカ」といいます。
ハッカのような清涼感のある香りを持ち、葉の形が長細いことからそう呼ばれるようになったんですね。
そんなヒソップは、実は寒さにも暑さにも強い上、かかりやすい病気や害虫の心配もなく、とても育てやすいんです。
その上、多年草で、毎年夏には白くて小さなかわいいお花が楽しめるという、とても育てがいのあるハーブなんですよ。
では、その育て方をご紹介していきましょう。
- 種まき
4月~6月の間に種をまきます。
育苗ポットかセルトレーにパラパラとまいたら、土はかぶせずに霧吹きで水をたっぷりやって日当たりの良い場所においておきましょう。
1週間前後で芽が出できますよ。
それまでは土が乾かないようにこまめに水やりをしてくださいね。
- 植え付け
本葉が4~5枚つくくらいに育ったら、プランターや鉢、または地面に植え付けます。
アルカリ性の土壌を好むので、プランターや鉢なら 赤玉土、腐葉土、バーミキュライトを6:3:1の割合で混ぜて用意します。
地植えの場合は、日がよく当たる水はけの良い場所を選び、植える1~2週間前に苦土石灰を混ぜて耕しておきます。
植え付けるときは、間を30cmくらいあけて植えていきましょう。
結構大きく育ちますからね。
- 水やり・肥料
ヒソップは湿気を嫌い乾燥を好むので、水のやりすぎには注意しましょう。
地植えの場合はほぼ水やりなしで大丈夫です。
プランターや鉢の場合も、土がかなり乾燥したなというくらいになったら水をやります。
大切にしていると、ついついお水をやりたくなっちゃいますが、我慢しましょうね。
肥料は、成長期の5~6月の間にやれば、あとは不要です。
プランターや鉢なら、1週間に1度液体肥料をやると元気に育ちます。
地植えなら、粒状の化成肥料を根元に少しだけまいてやります。
- 摘芯
高さが10cmくらいにまで成長したら、茎の先を切っておきましょう。
こうすると脇芽が出きて、枝がよく茂るんですよ。
- 収穫
初夏、花が咲く前が一番香りが強くなるため、この時期に収穫するのがおすすめです。
暑くなる前のこの時期に枝を短く切っておくことで、真夏の暑さで蒸れるのを防ぐことにもなります。
私は毎年の時期にたくさん収穫して、ドライハーブにしています。
- 害虫・病気
害虫や病気は、ほぼ心配ないです。
私も育てていて虫がついたり病気になったりしたことはないです。
これはヒソップを育てていて本当に楽だなぁと思うところなんですよね。
さて、こうして自分で大切に育てたヒソップは、やっぱりいろいろと使ってみたいですよね。
そこで、続いては、ヒソップを使ったお料理をご紹介していきましょう。
3つありますので、お好みのものを選んで作ってみてくださいね。
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ヒソップは香りが良いだけでなく、脂肪を分解する働きもあります。
なので、脂肪分の多い肉料理にはもってこいのハーブなんですよ。
肉以外にも合う食材の幅は広く、野菜、特ににんじんとの相性は抜群です。
おすすめのレシピを3つご紹介しましょう。
ヒソップ入りハンバーグ
<材料>
- 合い挽き肉 250g
- 玉ねぎ 1/2個
- ヒソップ(生・刻んだもの) 大さじ1
- 卵 1個
- 塩・胡椒 少々
- サラダ油 適量
- ケチャップ 適量
<作り方>
1.玉ねぎはみじん切りにして、ボールで合いびき肉と混ぜます。
2.1.に刻んだヒソップと溶き卵、塩・胡椒を加え、よくこねてハンバーグの形に成形します。
3.フライパンにサラダ油を熱し、2.を入れ両面を中火で焼きます。
4.中まで火が通ったら、お皿に盛りケチャップを添えます。
私はこのハンバーグを作るときは、ソースはシンプルにケチャップだけにしています。
その方がヒソップの香りが活きるんです。
お弁当にも良いですよ。
にんじんのグラッセ ヒソップ風味
<材料>
- にんじん 250g
- ヒソップ(生・刻んだもの) 大さじ½
- チキンストック(コンソメキューブをお湯で溶いたものでOK) 100cc
- はちみつ 大さじ½
- バター 大さじ½
- 塩・胡椒 少々
<作り方>
1.にんじんは皮付きのまま、1cmくらいの輪切りにします
2.鍋に1.とチキンストック、バター、はちみつを入れ弱火で15~20分ほど煮ます。
焦げやすいので、注意してくださいね。
3.にんじんが柔らかくなったら、火からおろし、最後に刻んだヒソップをふりかけます。
にんじん特有の匂いをヒソップがいい具合に和らげてくれます。
実は私、にんじんはちょっと苦手なんですが、これなら大丈夫。
美味しく食べられます(笑)
カリフラワーとヒソップのサラダ
<材料>
- カリフラワー 1株
- りんご 1個
- プレーンヨーグルト ½カップ
- ヒソップ(生・刻んだもの) 大さじ1
- 塩 小さじ1
- 酢 小さじ1
<作り方>
1.カリフラワーは1cm角に、りんごも種の部分を除いて皮付きのまま1cm角に切ります。
2.1.を混ぜ合わせてサラダボウルに盛ります。
3.プレーンヨーグルトに酢と塩を加え、味を調えてから刻んだヒソップも加えて混ぜます。
4.2.に1.をかけてさっとあえます。
花の時期ならヒソップの花をトッピングしてもかわいいですよ。
意外な組み合わせのサラダかも知れませんが、ヒソップのさわやかな風味が全体をうまくまとめてくれます。
うちでは、お客様が来るときによく作ってますよ。
さて、こんな風にお料理に使えるヒソップですが、もっと手軽に使うには、ハーブティーがおすすめです。
・・・ということで、次はハーブティーの入れ方をご紹介していきましょう。
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ヒソップのハーブティーの入れ方と効果!その他の使い方は?
ヒソップのハーブティーはもちろん市販もされていますが、ヒソップを育てて収穫したら、ぜひおうちで作ってみてください。
自分で育てたハーブで作るハーブティーは最高ですからね!
ヒソップの刈り取った茎は、葉も花もついたまま束ねてください。
そして、1週間ほど軒下などにつるして陰干しにします。
これでヒソップハーブティーの茶葉(ドライヒソップ)ができます。
入れ方についても説明しましょう。
- ヒソップのハーブティーの入れ方
小さじ1杯分のドライヒソップをポットに入れ、250ccの熱湯を注ぎます。
7分くらいゆっくり蒸らしてできあがりです。
ミントのような清々しく爽やかな香りです。
味は少し苦みがありますが、後味はさっぱりしています。苦みが気になる方は、はちみつを入れると飲みやすくなりますよ。
このヒソップハーブティーは、昔から薬草として使われてきたというだけあって、様々な効能があるんです。
よく知られているのは、風邪のひき初めに良いことです。
ヒソップには殺菌効果や抗炎症作用があり、咳や鼻づまりなどを鎮めてくれる他、発汗効果で熱を冷ましてくれます。
また、浄化のハーブとして、心への働きもあるとあると言われています。
気分が落ち込んでいるとき、ヒソップハーブティーは気持ちを前向きにしてくれるのです。
さらに、ヒソップには骨盤の血行を良くする効果があり、生理痛の改善にも良いとい言われています。
ただ、このような効果があるため、妊婦さんは飲まないようにしてくださいね。
ハーブティー以外の使い方としては、ハーブバスがおすすめです。
なぜなら、ヒソップにはこわばった筋肉をほぐしてくれる効果もあるからなんです。
作り方はとても簡単です。
乾燥させたヒソップ20gをガーゼなどに包んでお風呂に浮かべるだけです。
私は、今日はよく歩いたなぁというときには、ヒソップのハーブバスに浸かって、ふくらはぎをマッサージしておきます。
だるさが残らず快適に眠れますよ。
それでは、ヒソップについていろいろとお伝えしましたので最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ヒソップというハーブについてお伝えしました。
ヒソップの育て方は、水のやりすぎに注意するのがポイント。
虫や病気の心配がないので楽に育てられます。
料理に使うときは、脂っこい肉料理や、野菜料理(特ににんじん)によく合いましたね。
ハーブティーにすると、風邪のひきはじめといった身体への効果だけでなく、心へも効果あり。
他の使い道としては、ハーブバスがおすすめでした。
聖書の昔から、私たちの心と身体を整えてくれてきたヒソップ。
この聖なるハーブをぜひあなたも育ててみてくださいね。
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