ニームというハーブの育て方や、いろいろな効果についてご存知でしょうか?
薬剤を使わず、木酢液のように病害虫を防ぐことが出来るハーブとして有名です。
名前は聞いたことがあるけれども、詳しくは知らないという方が少なくないかもしれませんね。
ハーブなのでオイルは想像できますが、なぜか「ケーキ」が作れるという意味不明に感じる話もあります。
今回はニームの育て方と効果、利用方法について詳しくご説明しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
ニームの育て方!植え替えや挿し木のやり方は??
ニームは主にインドで古くから自生し、奇跡の木と呼ばれるほど万能なハーブです。
現代では石鹸やスキンケア商品などに配合され、身近な素材ですよね。
沢山の効能を持つニームを、ぜひともご自宅で育ててみませんか?
数点のポイントを守れば育成は簡単です。まずは育て方について見てみましょう!
【植え付け・植え替え】
ニームは冬の寒さに弱いので、地植えには向きません。
育てる場合には鉢植えにしましょう。
植え付け、植え替えともに5月~6月に行います。
植え付け直後は水を毎日たっぷりと与え、根付くまで半日陰で管理を行います。
根付いたら日当たりと風通しの良い場所で管理し、気温が15度を下回る秋から冬場は室内で育ててあげましょう。
【用土】
水はけのよい土を好みますので、観葉植物用の土をおすすめします。
ご自分で配合される場合には、腐葉土・赤玉土・パーライトを配合しましょう。
【水やり】
土表面が乾いたら、鉢底から流れ出るほどたっぷりと水やりをします。
冬場は室内で管理し、乾燥している場合にのみ軽く水やりをし、普段は葉に霧吹きをしてあげてくださいね。
【肥料】
ニームはあまり肥料を必要としませんが、春から夏にかけての成長期に緩効性肥料を適量与えましょう。
【剪定】
6月頃になると新芽がたくさん出始めますので、剪定してあげましょう。
密集している枝の間を間引き、風通しを良くします。
剪定後の枝は挿し木をすると簡単に増やすことが出来るんですよ。
挿し木は15cmほどで生育の良い枝を切り、先の3まいほどの葉を残して取り除きます。
しばらく水に浸け、新しい鉢んに挿して半日陰で水を切らさないように管理します。
1週間~10日程で新しい芽がでてきたら成功です。
我が家でも挿し木に成功し、簡単に株を増やすことができましたよ。
【害虫対策】
ニーム自体に防虫効果があるので、害虫被害はほとんどありません。
しかし、弱った状態や幼木ではカイガラムシなどがつく可能性があります。
カイガラムシは樹液を吸収するので、放置するとニームが枯れてしまいます。
見つけ次第殺虫剤をスプレーするか、歯ブラシで1匹ずつこすって取り除き駆除するようにしましょう。
【コツや注意点】
ニームはインド原産であることからわかるように、寒さを非常に苦手とします。
寒い時期には必ず室内に移動させて管理してくださいね。
いかがでしょうか?
寒さに注意出来れば、ニームはガーデニング初心者さんにもとってもおすすめなハーブなんですよ。
ところで、ニームって育成が簡単なだけでなく、ハーブとしてもたらす効果は沢山あるんです。
そこで、続いては、ニームの効果について詳しく見ていきましょう。
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ニームの効果!蚊やゴキブリを寄せ付けないって本当?
ニームは殺菌・消毒や薬効として幅広く親しまれ、化粧品や石鹸、シャンプーなど身近な製品に配合されています。
実際に我が家でもニームの歯磨き粉を使っています。日本でもオーガニック系商品として、広く流通していますよね。
なんとインドでは現在でも、歯磨きの代わりにニームの枝を噛むそうですよ。
ニームの効果として特に有名なのは、害虫対策ですよね。
特に現在注目されているのが「アザディラクチン」という成分で、200種以上の虫を寄せ付けない効果があるといわれています。
ニームを部屋に置くことで、蚊やゴキブリなどの害虫を寄せ付けなくしてくれるんですよ。
またアブラムシやアリにも効果があるので、大切な植物の近くで一緒に育ててあげてもいいですよね。
またニームオイルを作って希釈液を植物全体にスプレーすると、ニームオイルの付着した葉を食べた害虫は食欲を失い餓死していきます。
こんなに強い効果があると不安になるかもしれませんが、人間や動物には毒性はありませんので安心して下さいね。
害虫対策に高い効果を持つニーム。
そんなニームからオイルを抽出して使うととても便利です!
特に、希釈してニームスプレーにすると、様々な使い方ができて、めっちゃ重宝しますよ。
ここからは、ニームオイルの作り方と使い方について詳しく見ていきましょう。
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ニームオイルの作り方と使い方!スプレーがおすすめ?
ニームオイルは、美容や害虫対策に高い効果を発揮する優れもののオイルです。
他の植物のエッセンシャルオイルと異なり、直接お肌につけても問題がなく、妊婦さん以外は赤ちゃんや高齢者でも使用することが出来るんですよ。
ニームオイルをボディークリームに混ぜて使うと、赤ちゃんや肌の弱い方でも安心して使える虫よけになりますよ。
そんなニームオイルは、ニームの実や種、葉や樹皮を核として、油分を絞って作られます。
核となる種等の外皮をしっかりと取り除き、1Lの水に対して50gの核を準備し、圧搾機にかけたのち、布でこしたら完成です。
自分で作るのは大変、というかたには市販品が様々なメーカーから販売されています。
メーカーによって、園芸用や人体塗布用と用途が違うので事前に確認してくださいね。
ニームオイルを希釈したニームスプレーをつくれば、虫よけや害虫対策として気軽に使えてとってもおすすめですよ。
- ニームスプレーの作り方
【準備するもの】
ニームオイル、水、スプレーボトル
1・スプレーボトルにニームオイル:水=1:100の割合でまぜて入れる。
2・使用前によく上下に振って、植物や肌に直接スプレーする。
販売会社によって希釈する倍率が違うので、指定の用量があれば守ってくださいね。
また保管は約1週間可能ですが、なるべく早めに使い切ってください。
大量に作る場合には、100均などで販売しているペットボトルに取付けられるスプレーヘッドを2Lペットボトルに付けて使うと便利ですよ。
ニームスプレーを害虫対策として使う場合は、3日~1週間に1回を目安に植物全体にスプレーしてください。
この時、葉の裏側にも忘れないように吹きかけてくださいね。
植物だけでなく、お部屋の床掃除の際にスプレーしてから拭きあげるとお部屋全体で蚊の侵入を防ぐ事ができますよ。
またソファやカーペットなどにスプレーするとダニ防止の効果も発揮します。
市販の除菌スプレーと違って化学物質を使っていないので、人体への影響の心配もありませんよ。
安心してマルチに使えるニームスプレー、とっても簡単に作ることができるので是非挑戦してみて下さいね。
ニームオイルは主に希釈して植物に散布して利用できますが、ニームの使い方はそれだけではありません。
ケーキにできるってご存知でしたか?
ちょっと意味不明かもしれませんね。
では、詳しく見て行きましょう。
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ニームケーキの作り方と使い方は?
誤解のないようにお伝えすると、ニームケーキとは、生クリームたっぷりの「ケーキ」のことではありません。
ニームオイルの搾りかすを使って作られるものを指す言葉なんですね。
ニームケーキは、ニームオイルを作ったあとの「核」の搾りかすを粉砕して作られます。
先程のオイルの作り方で触れたように、手作りも出来ます。
ただ、面倒だという方は市販されていますので、それを活用してくださいね。
「ニームケーキ」は、肥料や土壌改良剤として抜群の効果を発揮してくれます。
自然のハーブから取ったものなので、化学薬品なども使用されていなくて、とても安心です。
それでは、早速ニームケーキの使い方について見ていきましょう。
ニームケーキは肥料や土壌改良剤としてだけでなく、ニームオイルのような虫よけ効果があるので一石二鳥なんですよ。
ニームケーキの用量はメーカーによって異なりますが、週に1度、植物の周りに広く浅く撒いてあげましょう。
たったこれだけでバツグンの効果を発揮してくれますよ。
ニームケーキは、土の中に潜むセンチュウなどの害虫を駆除してくれる優れもの。
・・・にも関わらず、ミミズなどの益虫には駆除効果がないというのもうれしいポイントです。
さらに言うと、有用微生物を増やし、根が生育しやすい環境に整えてくれます。
もう~イイことづくめですよね!^^
先程ご紹介した「ニームスプレー」と併用することで、様々なアプローチで植物を丈夫に育ててくれますよ。
大切な植物を守るため、そして丈夫にするために役立つニーム。
ぜひ活用してみてくださいね。
それでは、ニームについていろいろとお伝えしましたので最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ニームの育て方と効果についてお伝えしました。
ニームは寒さに弱いので、鉢植えにして暖かい場所で管理しましょう。
育て方の手順も詳しく説明しましたね。
ニームスプレーは簡単に作れる上に、虫除けや害虫対策に重宝します。
ニームケーキを併用すれば、土中からも害虫を駆除し植物の健康に一役買ってくれますよ。
一石二鳥のミラクルハーブのニームを、是非あなたも育てて活用してみてくださいね。
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