クレマチス種類と育て方!挿し木や寄せ植えは?枯れる理由は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

夏を彩るガーデンプランツ「クレマチス」。

この名前でピンとこない方でも「テッセン」というと、あ~、あの花ね!と思われるかもしれません。

 

そんなクレマチスには、多くの種類があることをご存じですか?

育ててみたいけど、育て方がよくわからない・・・と二の足を踏んでいる方もいることでしょう。

 

今回は、クレマチスの種類と育て方、挿し木や寄せ植えのやり方について詳しくお伝えしますね。

それでは、クレマチスの種類や開花時期から順を追って大公開です!

クレマチスとは?種類や開花時期は?

一言でクレマチスと言っても、それぞれの種類によって開花時期に違いがあることをご存じでしょうか?

 

この花の原産地は、日本、中国、ヨーロッパなど北半球にそれぞれあり、種類は500種類以上あります。

クレマチスは、キンポウゲ科センニンソウ属の多年草植物です。

この花は種類によって、花の咲き方やつる性、落葉常緑、開花期などそれぞれ違いがあります。

 

(1)パテンス系
大輪の落葉つる性で、開花時期は春と秋。

(2)ジャックマニー系
中大輪の落葉つる性で、開花時期は春と秋。

(3)フロリダ系
中大輪の落葉つる性で、開花時期は春と秋。

(4)アトラゲネ系
小輪の落葉つる性で、開花時期は春。

(5)モンタナ系
小輪の落葉つる性で、開花時期は春。

(6)ビチセラ系
小輪の落葉つる性で、開花時期は春から秋。

(7)テキネンシス、ビオルナ系
小中輪の落葉つる性で、チューリップ咲きやベル型の花があり、開花時期は春から秋。

(8)オリエンタリス、タングチカ系
小輪の落葉つる性で、釣鐘型の花があり、開花期は夏から秋。

(9)インテグリフォア系
小中輪の落葉木立性で、開花時期は春から夏。

(10)アーマンディ系
中輪の常緑つる性で、開花時期は春。

 

ざっと、10種類の系統を書かせていただきましたが、クレマチスにはまだまだ種類がありますので、手に入れる際は、植物ラベルの確認をしましょう。

 

花色も、白、赤、青、ピンク、黄色、黒系、複色などあり、香りのある種類や八重咲の種類もあります。

クレマチスは、つる性を活かしてフェンスやアーチなどに絡ませて豪華に咲かせることもできます。

 

また、「木立性」や「ほふく性」のものは、寄せ植えにもおすすめですよ。

クレマチスの花は、切り花としても楽しむことができますので、綺麗な花が咲いた際は、室内で花瓶に飾って楽しんで見てくださいね。

 

さて、そんなたくさんの種類があるクレマチスは、どうやって育てたら良いのでしょうか?

続いては、クレマチスの育て方について詳しくご説明しましょう。

 

関連記事

 

クレマチスの育て方!植え付けや剪定などのコツは?

クレマチスの育て方は難しいと思っていませんか?

種類はたくさんありますが、育て方は簡単なんですよ。

順を追ってお話ししますね。

 

【植え付け】

クレマチスは苗の状態や花付きの状態で、園芸店で手に入ります。

植え付けるときのポイントは、根鉢を崩さず1~2節深く植え付けてあげることです。

 

クレマチスの根は直根性なので鉢植えの場合は、深い鉢に植えてあげましょう。

また、移植を嫌いますので、何度も植え替えることがないように気をつけてあげて下さいね。

 

私は、1年のうちに植え替えを何度も行い、枯らした経験があります。

クレマチスは深く植えてあげることで、埋まった枝から新しい根が出てしっかりした株になるんですよ。

 

【用土】

クレマチスには、水はけ、水持ち、肥料持ちの良い土がおすすめです。

市販のクレマチス専用の土を使うことで、安心して育てることもできますね。

 

【水やり】

基本的には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるぐらいに水やりをしましょう。

受け皿に水を溜めると、根腐れの原因になるので、溜まった水は捨ててあげてくださいね。

 

地植えの場合、根付いてしまえば水やりは必要ありませんが、夏の雨が降らない時は、水やりをしましょう。

クレマチスは蕾の時に、水切れをするとうまく花が咲きませんので、蕾が付いているときは、水やりを特に気を付けてくださいね。

 

【肥料】

植え付けの時にゆっくり効く緩効性肥料を、土に規定量混ぜ込んでおきましょう。

クレマチスの生育期に、液体肥料を水に薄めて水やり代わりに、月に3回程やってあげると、花付きが良くなります。

また、冬に葉が落ちて休眠する種類は、植え付け時同様にゆっくり効く緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくことで、春の芽吹きが良いですよ。

 

【剪定】

剪定は、クレマチスの咲き方により様々です。

咲き方は以下の3つに分類できます。

  1. 新枝咲き
  2. 旧枝咲き
  3. 新旧枝咲き

 

新枝咲きは、その年に伸びた枝に花が咲くので、花後は伸びたつるの半分ほどを切り戻してあげることで、再び枝が伸びて花が咲きますよ。

 

旧枝咲きは、前年の枝に花が咲くので、その年の枝を冬に切ってしまわないようにすることがポイントです。

もし、その年の枝をすべて切った場合は、翌年の花は期待できないので気を付けてくださいね。

 

新旧枝咲きは、新枝咲きや旧枝咲きどちらの特徴も持ちますので、気にせず半分ほど切っても大丈夫ですよ。

クレマチスを手に入れる際は、咲き方にも注目すると剪定もやりやすいでしょう。

 

【冬越し】

クレマチスは種類によって枝葉が枯れてしまったり、花が咲いたり、常緑であったりですが、いずれも寒さには強く、霜や雪に当たっても大丈夫です。

しかし、枝葉が枯れて休眠する種類に、水やりをすると根腐れの原因になるので、水はやらないようにしましょう。

 

さて、このような流れでクレマチスを上手に育てられるようになったら、今度は増やしてみたい方も多いでしょう。

そこで、続いてはクレマチスの増やし方について見て行きましょう。

 

よく読まれている記事

 

クレマチスの増やし方!挿し木と株分けのコツとポイントは?

クレマチスの増やし方は難しいと思っていませんか?

クレマチスは株分けはできませんが、挿し木で簡単に増やせるんですよ。

 

4~7月の時期に、伸びたつるを2節の長さに切りましょう。

その際、伸びたばかりの柔らかい茎ではなく、成長した少し硬めの茎を使用することが挿し木のポイントです。

 

挿し木には、市販の挿し木挿し芽の土、または肥料の入っていない赤玉土やバーミキュライトを使いましょう。

肥料分が入っていると、発根がうまくできないので気を付けてくださいね。

土に1節分が埋まるくらいの深さに、棒で穴を開けて、ゆっくり植えこんであげましょう。

 

切った枝は、発根剤のメネデールを薄めた水を吸水させて、同様の発根剤であるルートンを切り口につけて植えこむことで、根が出やすくなりますよ。

挿し木したクレマチスは、日陰の明るいところで土が乾かないように管理してください。

 

クレマチスは、挿し木の根が出るまで1~2か月かかります。

根が出ていないか気になりますが、新しい葉が出るまで、挿し木したクレマチスを触ったり、抜いたりしないようにしてくださいね。

私は、せっかく根が出始めていたのに、触って根が切れて挿し木がうまくいかなかった経験があるので気を付けましょう。

 

クレマチスの挿し木は時間がかかりますが、根は出やすいのでゆっくり待ってあげてくださいね。

新芽が3枚~4枚になったら、周りの土ごと根を切らないようにゆっくりと、3号鉢(直径約9cm)など小さめの鉢に植え替えて、日当たりの良いところで育てましょう。

 

翌年以降は、綺麗な花が咲いて楽しめるようになりますよ。

 

ところで、クレマチスは増やす楽しみだけではなくて、寄せ植えも楽しめることはご存じですか?

続いては、寄せ植えのコツやポイントについてお伝えしますね。

 

関連記事

 

クレマチスの寄せ植え!コツやポイントは?

クレマチスの豪華な花や可愛い花を違う花と寄せ植えにしたら、とても素敵だと思いませんか?

しかし、クレマチスはつるが伸びて背が高くなるので、つるがぐんぐん伸びる種類は寄せ植えには向いていません。

そのため、寄せ植えにはつるの伸びない木立性のものや枝垂れるものがおすすめです。

 

  • ペトリエイ
  • カートマニージョ
  • インテグリフォア など

もし、つるが伸びるタイプを寄せ植えしたい場合は、鉢にトレリスなどつるが伸びて絡みつくことができる状態にしてあげることで、寄せ植えできますよ。

 

ただし、クレマチスは根が「直根性」なので、浅い鉢に寄せ植えには向いていません。

なので、深めの鉢に寄せ植えしてあげることがポイントです。

 

枝垂れる種類は、鉢の手前や縁に植えてあげることで、縁に沿って枝垂れるように咲いてくれて綺麗になります。

つるの伸びない種類は、草丈が高くなるので、鉢の後ろ側に植えてあげましょう。

 

寄せ植えは、正面から見て植物が3角形になっており、横から見ても3角形の形になるように植えてあげるとバランスの良い寄せ植えになります。

クレマチスと一緒に寄せ植えする植物は、クレマチスと開花時期が一緒の花がおすすめです。

 

  • ストック
  • ネメシア
  • フクシア
  • ミニダリア
  • アイビー
  • ラミウム など

クレマチス同士を寄せ植えしても可愛いので、ぜひクレマチスの寄せ植えを楽しんでくださいね。

 

さて、そんな素敵なクレマチスの寄せ植え。

せっかく作ったのに、そのクレマチスが枯れたり、花が咲かなかったりすると残念ですよね。

その原因についてお話ししますね。

 

関連記事

 

クレマチスが枯れる!花が咲かないのはどうして?

クレマチスが枯れてしまう、なぜか花が咲かないと悩んでいませんか?

クレマチスが枯れてしまう原因には以下が考えられます。

  • 植え替え
  • 病害虫
  • 水やり

 

クレマチスは頻繁な植え替えを嫌い、根を崩されることも嫌います。

そのため、地植えなど植え付ける際には、場所をしっかり選んで植えこんであげましょう。

 

クレマチスにも病害虫は付きますので、被害が確認出来たら、市販の薬剤で対処することが大事です。

特に、うどん粉病や立枯病などに気を付けてください。

 

水やりのやりすぎや受け皿に水を溜めると、根腐れになり枯れる原因になりますし、真夏に水やりをしなかった場合は水切れで枯れてしまうこともあります。

特に夏は、すぐに土が乾きますので、朝と夕方2回水やりが必要になってくるでしょう。

 

花が咲かない場合は、以下のことが考えられます。

  • 前年に旧枝咲きのクレマチスの枝を、剪定している
  • 全く剪定せずつるを伸ばしっぱなしにしている

 

旧枝咲きは、前年の枝に花が咲くので、前年の冬に剪定していると、花が咲かないので気を付けましょう。

旧枝咲きに限らず、どの種類でもクレマチスは剪定が非常に大事になってきます。

 

剪定せずに伸ばしっぱなしの場合は、新しい枝が出にくく、花付きが悪くなってきますので、花後は伸びたつるの半分ほどを切ってあげることがポイントです。

 

その際、葉が全くなくても心配いりません。

すぐに新しい枝が出てきて綺麗になりますので、怖がらずに剪定して綺麗なクレマチスを楽しんでくださいね。

 

それでは、クレマチスについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

関連記事

 

まとめ

今回は、クレマチスの種類と育て方等ついてお話しました。

 

クレマチスには500種類以上と多くの種類があります。

それぞれの系統より開花時期や花の咲き方、形にも違いがあります。

 

育て方は、直根性で頻繁な植え替えを嫌いますので、鉢植えの場合は深めの鉢に植えてあげましょう。

 

クレマチスは挿し木で簡単に増やせます。

発根するまで1~2か月かかりますので、水切れに気を付けてください。

 

寄せ植えは、枝垂れるものや木立性のものが寄せ植えしやすいです。

枯れる原因もお伝えしましたね。

クレマチスは頻繁に植え替えず、花後に必ず剪定をしてあげることで、毎年元気に花が咲いてくれますよ。

 

クレマチスを綺麗に育てて、ステキなグリーンライフをお過ごしくださいね。

あなたの園芸体験も、ぜひコメントしてくださいね。

 

おすすめの記事

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*