プリムラと聞いて、ピンと来ない方でもサクラソウと聞くと、「桜みたいな花が咲くのかな」と思うことでしょう。
実は、プリムラには、バラのような花、フリンジのある花、香りのある花など、様々な花があるんですよ。
今回は、そんな多種多様なプリムラの種類や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えの仕方について詳しく解説します。
最後には、プリムラが枯れる原因とその対処法についてお話ししていますのでお楽しみに!
目次
プリムラとは?種類や開花時期は?植えっぱなしOKなの?
プリムラはサクラソウ属サクラソウ科の多年草です。
原産地は、ヨーロッパ~中国と北半球に多く、世界中に500種以上分布しています。
プリムラは、日本にも二ホンサクラソウ等、20種以上が自生しているんですよ。
品種が非常に多く、草姿も様々で草丈の高くなる『マラコイデス』や『オブコニカ』、草丈の低い『ジュリアン』や『ポリアンサ』などがあります。
開花期は、11~4月の秋~春と品種によって、咲くタイミングが違うので注意しましょう。
和名の「サクラソウ」は、花弁が5枚で桜のような姿から名付けられていますが、品種改良により現在では八重咲きやバラ咲き等の花形もあります。
そのため、秋からの寄せ植えや花壇に人気のある植物なんですよ。
特に『ジュリアン』や『ポリアンサ』は寒さにも強いので、冬の寄せ植えにも人気があります。
本来、多年草なのですが、日本で育てる場合は高温多湿の夏に枯れることが多いので、植えっぱなしで夏越しすることは難しいでしょう。
しかし、鉢植えで涼しい日陰で管理することで夏越しすることもありますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
では、そんな多種多様な可愛いプリムラを育ててみたいという方は多いでしょう。
そこで、続いてはプリムラの育て方についてお話ししますね。
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プリムラの育て方!種まき・水やり・剪定などのコツは?
プリムラには、草丈が高くなる品種や低い品種がありますが、育てるためのポイントは同じなので、ご安心ください。
それでは、順を追ってお話しします。
【種まき】
プリムラの種まきは5~6月または、9~10月になります。
発芽温度は15~20℃なので、天気予報を確認しながら涼しくなって種を撒いてくださいね。
春に種を撒く場合、すぐに夏を迎え枯れやすいので注意が必要です。
種まきは、市販の種まき用の土、または、肥料分の入っていない小粒の赤玉土やバーミキュライトに行いましょう。
種まきの時に、土に肥料が入っていると発芽がうまくできないことがあるので気を付けてくださいね。
蒔いたら、土は被せず涼しい日陰で、水切れがないように管理しましょう。
1週間ほどで発芽してきますので、本葉が5~6枚になったら、優しく掘り上げ、3号ポット(直径約9cm)ほどの鉢に植え替えてあげてください。
いきなり大きな鉢や、花壇に植え付けると、伸び始めた根に対して土の量が多く、水が多すぎて生育が悪くなります。
私は、いきなり大きな鉢に植えてうまく育たなかったことがあるので、気を付けてくださいね^^;
【苗】
プリムラは、秋~春にかけて、園芸店で苗としても簡単に手に入ります。
苗は、葉の色が濃く、株がしっかりしたもの選ぶことがポイントです。
ポットの中で、根が回って固まっている苗は、その後の生育が良くないので、選ばないように気を付けましょう。
【植え付け】
鉢や花壇に植え付ける際に、プリムラの根が固まっているときは、少しほぐして植えましょう。
また、プリムラは、株の根元から葉がたくさん出ているため、風通しが悪くなりやすく、ムレやすい傾向にあります。
そのため、植え付けるときは、土に対して浅めに植えてあげると、ムレが軽減でき生育が良くなるんですよ。
【用土】
プリムラは、有機質を含んだ保水性の良い土を好みます。
鉢植えで育てる場合は、市販の園芸用土のお花の土が良いでしょう。
花壇の場合は、砂っぽい土や粘土質の土では育たないので、腐葉土などの有機質の土壌改良材をしっかりすき込み、植えてあげてくださいね。
【水やり】
プリムラは、乾燥に弱いです。
なので、基本的には土の表面が乾いたら、しっかりと水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、鉢底からしっかりと水が出るくらいに水やりすることがポイントです。
受け皿に水を溜めると根腐れを起こしやすいので、受け皿の溜まった水はこまめに捨ててくださいね。
地植えの場合も、土が乾いたら水やりをしましょう。
プリムラは株元から多くの葉が密集しており、品種によりますが花も密集していることが多いです。
そのため、花や葉に水がかかるように水やりをすると、水が乾かず病気になりやすいので注意しましょう。
【肥料】
プリムラは、次々と花が咲くので肥料はしっかりと与えてあげましょう。
植え付けるときに、ゆっくり長く効く「緩効性肥料」を規定量、土に混ぜ込んであげてください。
また、土の表面が乾いたときに、即効性の液体肥料を水に規定量薄めて、水やり代わりに与えてあげることで、花が次々咲いてくれますよ。
プリムラは、肥料が少ないと、葉の色が薄くなったり、黄色になったりしますので気を付けてくださいね。
【剪定】
プリムラの花は、花茎が伸びて咲きます。
品種により、その花茎に1つないし複数の花が咲きますが、この花が終わったらこまめに摘んで、最後に花茎を切ってあげましょう。
そのままにしていると、枯れた花びらに水がかかったりするとカビが生えて、病気の原因になったり、種を付ける準備をして花が咲かなくなったりします。
花後をこまめに摘んであげることで、病気も予防でき花も次々咲いてくれるんですよ。
【病害虫】
プリムラに発生しやすい病害虫は以下になります。
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- 灰色かび病
- 軟腐病
アブラムシは、どの植物にも発生しやすいですが、新芽が出る春に特に発生しやすいです。
ウイルスを媒介し植物を病気にしてしまうこともあるので、注意しましょう。
日頃の観察で見つけたら、すぐに駆除し、数が多い場合は市販のお薬で対処してくださいね。
ヨトウムシは、夜に活動し花や葉、根を食べる害虫です。
明るいうちは、土の中や落ち葉に隠れるので見つけにくいので、食べられている場合は、市販のお薬で対処すると良いでしょう。
灰色カビ病は、花後の花びらや枯葉が水に濡れて発生したカビが、葉や茎に伝染し広がる病気です。
そのため、枯葉や花後の花びらはこまめに取り除くことが予防として大切になります。
軟腐病は、気温の高い夏に発生しやすく、地面に接する茎や葉が腐っていく病気です。
軟腐病は一度発生すると治りません。
なので、発生しないように、地面に接する枝葉を整理して風通しを良くすることが大切です。
また、苗の植え付けは「浅植え」にすることが予防になります。
【夏越し】
プリムラは、日本の夏の高温多湿を苦手とし、夏に水をやりすぎると灰色かび病や軟腐病になりやすいです。
しかし、本来は多年草なので、鉢植えで風通しの良い涼しい日陰におき、水やりをプリムラに当たらないようにすることで、夏越しが可能です。
「夏越し」したい場合は、難易度がちょっと高いです。
ただ、夏を越えれば、株は大きくなりたくさんの花が咲くようになりますので、挑戦してみるのも良いでしょう。
ざて、プリムラを上手に育てられるようになったら、今度は「増やしたい」という方もいるでしょう。
そこで、続いてプリムラの増やし方についてお話ししますね
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プリムラの増やし方!株分け等のコツとポイントは?
プリムラには以下の増やし方があります。
- 種まき
- 株分け
では、それぞれご説明しましょう。
【種まき】
種を採取するときは、花後に摘み取らずそのままにしておきましょう。
そのままにしておくと、花の根元部分が膨らみ始めます。
その膨らみに亀裂が入り、黒い種が見え始めて採取しましょう。
種は小さいので、こぼさないように気を付けてくださいね。
種まきの仕方は、上記の育て方にてお話しした通りです。
【株分け】
大きくなったプリムラは株分けができます。
株分けは、種まき同様に9~10月が適期です。
つまり、夏越しして大きくなったプリムラは、株分けをして増やせるわけですね。
夏越ししたプリムラは、9月から新芽と根を出しながら生育を始めます。
その時に、元の株の周囲に子供の株ができますので、掘り上げてその株を切り離してあげましょう。
切り分けたプリムラは、再び鉢植えや地植えをすることでしっかり育って綺麗な花を咲かせますよ。
株分けのポイントは、しっかり夏越しをさせることと、切り分ける時に、根をなるべく傷めないようにしてあげることです。
さて、育て方と増やし方が分かったところで、「寄せ植え」をして、さらにプリムラの楽しみ方を広げて見ませんか?
・・・ということで、続いて「寄せ植え」についてお話ししますね。
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プリムラの寄せ植え!コツやポイントは?
プリムラには多くの品種があり、寄せ植えする場合はそのプリムラの大きさに注目しましょう。
草丈の小さいジュリアンやポリアンサなどは、鉢の手前側に植えてあげると良いですよ。
逆に、草丈の大きくなるマラコイデスやオブコニカは、鉢の後ろ側に植えてあげましょう。
一緒に寄せ植えする植物は、同じ時期に花が咲くと素敵な寄せ植えができますよ。
- ビオラ・パンジー
- アリッサム
- イベリス
- ブルーデージー
- 葉ボタン
- シロタエギク
- タイム
- ワイヤープランツ
などなど・・・
寄せ植えは、正面から見て3角形になるように植えて、横から見ても3角形になるような高低差を出すと、そのまま大きくなってもバランスが良いでしょう。
プリムラには、多くの品種があり、花色も豊富なので、プリムラ同士で寄せ植えしても可愛いんですよ。
寄せ植えのポイントは、株元に密集する葉を、寄せ植え前に、あらかじめ葉を少なくしておくことです。
そうすることで、プリムラがムレにくく綺麗に育ちます。
ただ、せっかくプリムラを愛情をかけて育てたのに、枯れてしまうと悲しいですよね。
そこで、最後にプリムラの枯れる原因とその対処法についてお話しします。
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プリムラが枯れる!原因と対処法は?
プリムラが枯れる原因は以下があります。
- 多湿によるムレや病気
- 土の乾燥
- 真夏の高温
まず、プリムラは、株元に葉が密集しているので、水やりなどで葉や花に水がかかると乾きにくく、ムレやすいです。
そのため、灰色かび病や軟腐病を併発しやすいので、水やりには注意が必要になります。
葉や花に水がかからないように水やりを行いましょう。
そして、枯葉や花後はこまめに取り除くことが、枯らさないための対処法として重要です。
プリムラは、ムレに弱いですが、その反面、水を好み乾燥を嫌います。
なので、ムレないように水やりを少なくすると、しおれて枯れてしまうんですよね。
対処法としては、土は有機質を含む水持ちの良い土で、水やりは土が乾いたらしっかりと与えましょう。
プリムラは、真夏の高温が苦手なので、この時期は風通しの良い日陰で管理してください。
真夏の時期に、葉に水がかかるとムレて枯れてしまう原因になるので注意しましょう。
これらを気を付ければ、枯れずにプリムラの夏越しができ、大きくたくさんの花を咲かせるプリムラになりますよ。
それでは、プリムラについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、プリムラの種類と育て方についてお話しました。
プリムラの種類は、世界中に500以上あります。
高温多湿を嫌いますので、植えるときは浅植えにして、水やりは花や葉にかからないようにすることが上手に育てるポイントです。
また、プリムラは、種まきと株分けで増やすことができます。
寄せ植えを作るときは、草丈に応じた植え方をしてあげることで綺麗に育てられます。。
枯れる原因に触れましたね。
水やりによる多湿と土の乾燥、真夏の高温なので、これらに気を付けることが大事になります。
あなたも可愛いプリムラを育てて、素敵なグリーンライフを楽しんでくださいね!
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