ノースポールというお花をご存知ですか?
小さなマーガレットのようなお花、というと「あのお花か」と思い浮かぶ方も多いと思います。
白くて愛らしいノースポールには、どんな花言葉があるのでしょうか?
また、素敵なお花なので育ててみたいけど、どうやったらいいのかな…とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、ノースポールの花言葉や育て方、挿し木の方法などについてお話ししていきます。
ノースポールを寄せ植えにしたい方のために、コツやポイントもお話ししていきますので、お楽しみに。
目次
ノースポールとは?花言葉や開花時期は?
ノースポールはどんなお花なのでしょうか?
直径3cmほどで、白い花びらと黄色い花芯のマーガレットのようなお花を、株いっぱいに咲かせ、とても見応えがあります。
12〜5月と長い間お花が楽しめるのも、魅力的ですね。
ところで実は、ノースポールという名前は、商品名であって、英名や種名ではないんです。
1970年代にサカタのタネが、北アフリカ原産のレウカンセマム・パルドスムというお花を「ノースポール」として販売し、それがそのまま一般的な名前として定着しているんですよ。
同じキク科で黄色いお花のコレオステプス・ムルチコーレと一緒に、「クリサンセマム」という名前で流通していることもあります。
ところで、ノースポールにはどんな花言葉があるのでしょうか?
ノースポールの花言葉は、「誠実」「冬の足音」「高潔」です。
「冬の足音」は、ノースポールが初冬に、白い雪のようなお花を一面に咲かせる様子が、冬の訪れを感じさせることにちなみます。
「誠実」や「高潔」の花言葉については、明確な理由はありませんが、ノースポールの雪のように白いお花は、たしかに誠実さや高潔さを感じさせますね。
さて、ノースポールがどんなお花なのかわかってくると、実際に育ててみたくなりますよね。
次は、育て方についてお伝えしていきます。
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ノースポールの育て方!種まきや水やりや切り戻しのコツは?
それでは、ノースポールの育て方について、項目別にご紹介していきます。
【種まき】
暖地では9〜10月のお彼岸の頃でススキの穂が出るくらいの時期、もしくは、冷え込みが緩んできた2〜4月に種まきします。
寒冷地は、3月下旬〜5月上旬の、サクラが咲く頃に行います。
発芽の適温が、地温で15〜20℃ですので、コートが必要な時期は、種まきに適していませんよ。
種まきトレーや育苗箱に種まき用土を入れ、種をばら撒きして薄く覆土をします。
発芽までは乾かさないように、霧吹きや細かいジョロなどで水を与えて、明るい日陰で管理してください。
1週間程度で発芽しますので、風通しのよいところで水は控えめにして育てると、健康的な苗になります。
【植え付け】
本葉が2、3枚になったら、日当たりと水はけが良いところに定植します。
秋に植えて戸外で越冬する場合は、鉢植えにして南側の軒下など、日当たりが良く霜に当たらないところで育てるといいですよ。
よく伸びて広がるので、20cmくらい間隔をあけて植えてくださいね。
購入した苗を植える場合は、根詰まりを防いでよく根が伸びるように、少しほぐしてから植えるといいですよ。
【用土】
ノースポールは、水はけと水もちのよい土を好みます。
鉢植えの場合、市販の草花用土でも十分に育ちますが、私は赤玉中粒:腐葉土:酸度調整済みピートモス=5:3:2の割合で混ぜた土を使っています。
ピートモスで保水性をアップさせる作戦です。
庭や花壇に地植えする時は、腐葉土と堆肥を漉き込んでおいてくださいね。
【水やり】
鉢植えは土が乾いたらたっぷり与えてください。
地植えの場合は、雨にお任せして大丈夫です。
【肥料】
植え付け時に元肥として、リン酸分が多めの緩効性肥料を混ぜ込んでください。
開花中は2週間に一回くらいの頻度で、追肥をすると、花付きが良くなりますよ。
【剪定】
ノースポールは春先になると、どんどん枝を伸ばして茂ってきます。
あまり密になってくると、蒸れて病害虫の被害に遭いやすくなるので、伸びすぎた枝や込み入った部分の枝を剪定して、風通しよくしてあげてください。
また、3〜4月頃、花付きが悪くなってきたり間延びしてきたら、1/3〜1/2の長さになるくらいで切り戻しするといいですよ。
切った部分から分枝して、また花芽ができ、お花が咲きます。
【病害虫】
10〜11月や4〜5月に、灰色かび病や立ち枯れ病になることがあります。
どちらも風通しが悪く、蒸れると菌が繁殖してしまうので、株間をあけて植えることや、枯葉や花がらをこまめに除去し、風通しをよくすることで防げますよ。
また、柔らかい新芽や蕾にアブラムシがつきやすいので、見つけ次第除去するか、薬剤を散布してくださいね。
ここまでノースポールを種から育てる方法についてお話ししてきましたが、ノースポールを他の方法で増やすことはできるのでしょうか?
次はノースポールの増やし方についてお話ししていきます。
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ノースポールの増やし方!挿し木等のコツやポイントは?
生育旺盛なノースポールは、挿し木でも増やすことができますよ。
3〜5月の生育期に、花芽のついていない茎を選んで10cm程度に切り取り、上部の葉2、3枚を残して下の葉を取り除き、1時間ほど水につけておきます。
私は切り戻しした茎を再利用して使っています。
ポットなどに種まき用の土を入れ、ノースポールの枝を挿しておきます。
2週間ほどで新芽が展開し、発根してきますので、ポットの土ごと定植してくださいね。
暖かい地方の方は、秋に種まきして成長した苗を使って、晩秋に挿し木をすることも可能です。
小さな苗の状態で冬越しすることになるので、霜に当たらないように注意し、暖かく日当たりと風通しの良いところで育ててあげてくださいね。
また、ノースポールは夏の暑さに弱いため、6月など、あまり遅い時期に挿し木をすると、根付かなかったり、すぐに枯れてしまうことがあるので、ご注意ください。
さて、挿し木で増やしたノースポールを利用して、今度は寄せ植えにチャレンジしてみませんか?
次はノースポールを使った寄せ植えのコツやポイントについてお話ししていきます。
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ノースポールの寄せ植え!相性の良い花ややり方のコツは?
冬から春にかけて長くお花が楽しめるノースポールは、寄せ植えにもぴったりなんです。
ただし、晩秋に販売されている苗は、すぐにお花が咲くように調整されているため、春先までお花が咲き続けることはあまりありません。
そのため、ノースポールを寄せ植えにする時には、冬の寄せ植えにする場合と、春の寄せ植えにする場合に分けて考えるといいですよ。
冬の寄せ植えを作るのに相性が良いのは、同じように寒さに強い、葉牡丹やパンジー、ビオラなどです。
また、チェッカーベリーやシロタエギクなどと組み合わせた、クリスマスカラーの寄せ植えも素敵ですね。
春の寄せ植えは、スイセンやチューリップなどのすらっと伸びるお花と組み合わせると、ノースポールのこんもりとした形と相性が良いですよ。
ノースポールを主役にして、スイートアリッサムやワスレナグサなどの小さなお花と組み合わせるのも、春らしい優しい雰囲気の寄せ植えになって良いですね。
ところで、ノースポールはたくさんのお花を次々と咲かせてくれますが、お花が終わった後はどのようにお世話したらいいのでしょうか?
次はノースポールの開花後のお手入れについてお話ししていきます。
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ノースポールの花が終わったら?種取りはどうすれば良いの?
ノースポールは次々とたくさんのお花を咲かせてくれる植物ですが、開花後はどのようにお手入れしたらいいのでしょうか?
ノースポールは本来多年草ですが、夏の暑さに弱く夏越しが難しいので、一年草として扱います。
お花が咲き終わったら、株ごと掘り上げて処分しますが、その前に一つやることがあるんです。
それは、種を採取しておくことです。
実は、ノースポールは種を採取してまたその種を使ってお花を咲かせることができるんですよ。
ただし、花が咲き始めた早春の頃は、枯れたお花はこまめに摘み取ってください。
これは、種をつくるために栄養を取られてしまうのを防いで次のお花を咲かせるためと、蒸れて病害虫の被害に遭うのを防ぐためです。
5、6月頃になって、株全体のお花が終わりに近づいてきたら、種を採取してみましょう。
花がらを摘まずにそのままにしておくと、お花の中心部分、雌しべの下のところに小さな細長い種ができます。
花がらごと摘み取って、紙の上などで揉むようにすると、種が取れますよ。
採取した種は、紙袋などに入れて涼しいところでで保管しておき、秋または春にまきましょう。
次の春にまた、可愛らしい白いお花が楽しめますよ。
それでは、ノースポールについて、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はノースポールの花言葉や育て方、挿し木や寄せ植えのコツについてお伝えしてきました。
ノースポールの花言葉は、白いお花を一面に咲かせる様子から、「誠実」「冬の足音」「高潔」です。
秋または春に種をまき、日当たりと水はけのよいところで育てると、12〜5月の長い間お花を楽しめます。
水やりは土が乾いたら与え、肥料は元肥と追肥を施します。
生育期に剪定した茎を利用して、挿し木で増やすことができます。
寄せ植えは、冬は葉牡丹やパンジー、春はチューリップやスイセンなどと相性が良いです。
開花後、花がらを摘まずに置いておくと種を採取でき、来年またその種からお花を咲かせることができます。
白い雪のようなお花のノースポール、寒さに強く簡単で育てやすいので、ぜひ皆さんも気軽に育ててみてくださいね。
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