シロタエギクと聞くと「どんな花なんだろう?」と思う方がほとんどでしょう。
この植物は、白いふわふわの毛に覆われた葉を持ち、光に当たることでさらに美しいシルバーリーフとなる特徴を持つ植物で、寄せ植えの引き立て役として人気があります。
そんなシロタエギクを育ててみたいと思いませんか?
今回は、シロタエギクの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えの作り方について詳しく解説しています。
最後には、この植物が大きくなりすぎる原因とその対処法についてお話していますのでお楽しみに!
目次
シロタエギクとは?花言葉や開花時期は?
シロタエギクは、寄せ植えや花壇で大活躍するシルバーリーフの代表的なキク科セネシオ属の多年草植物です。
この植物の葉は、白くふわふわした毛に覆われ柔らかい感触を持つため、非常に優しい雰囲気で主役の花を引き立てます。
主に、カラーリーフとして寄せ植えや花壇で楽しみますが、6月~7月に黄色い小さな花も咲かせるんですよ。
しかし、花を咲かせるとシロタエギクは弱りやすくなるので、花よりもカラーリーフとして楽しむのが良いでしょう。
ところで、寄せ植えの主役を引き立たせるシロタエギクの花言葉をご存じでしょうか?
この植物の花言葉は、以下の2つです。
1,「あなたを支えます」
2,「穏やか」
1,「あなたを支えます」
シロタエギクは、寄せ植えや花壇などで主役としては使用されることはありません。
ですが、主役となる花をいっそう引き立てる名脇役なカラーリーフとして使用されます。
そのため、「あなたを支えます」という花言葉が付けられているんですよ。
2,「穏やか」
シロタエギクは、白い毛に覆われたふわふわした感触で優しい印象を与えることから、この花言葉も付けられています。
どちらも素敵な花言葉で、プレゼントにもおすすめですよ。
さて、シロタエギクがふわふわなカラーリーフとして大活躍し、素敵な花言葉を持つことを知ると、育ててみたいと思いませんか?
シロタエギクをより楽しむための育て方をお話しますね。
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シロタエギクの育て方!植え付けや切り戻し等のポイントは?
シロタエギクは寒さに強く、一年を通してほったらかしでも育ちやすいです。
しかし、常に綺麗なシルバーリーフとして楽しむためにはポイントがあります。
順を追ってお話しますね。
【植え付け】
シロタエギクは、園芸店で手に入りやすく1年中手に入れることができます。
しかし、新芽が出てくる春と秋が最も綺麗なので、これらの時期に購入すると良いでしょう。
葉が綺麗で根元がしっかりとした株を選び、日当たりの良い場所に植え付けましょう。
シロタエギクは日当たりが悪いと、綺麗なシルバーリーフにならないので気を付けてくださいね。
【用土】
シロタエギクは、水はけの良い土を好みます。
鉢植えでは、市販の園芸用のお花の土で良く育つので安心してくださいね。
水はけの悪い場所では、うまく育たないので地植えの場合は注意が必要です。
そのため、地植えでは植える前に腐葉土などの堆肥や小粒の軽石などを混ぜ込み、水はけを良くすることが綺麗に育てるポイントになります。
【水やり】
シロタエギクへの水やりは、土が乾いてから鉢底から水が流れるくらいにしっかり水を与えましょう。
鉢植えで受け皿をしている場合は、受け皿に溜まった水はこまめに捨ててくださいね。
受け皿に水を溜めたままにすると根腐れの原因となるので注意が必要です。
また、白い毛に覆われているため、葉の上から水やりをすると葉に水が溜まりやすく、病気の原因になるので、葉にかからないように水やりすることがポイントになります。
地植えの場合は、植え付け直後を除けば水やりは不要ですが、梅雨などの長雨の時は、晴れた日にシロタエギクの葉に溜まった水はゆすって落としてあげると良いですよ。
【肥料】
植え付けの時に、ゆっくりと効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。
シロタエギクは花よりも葉を楽しむカラーリーフなので、肥料はあまり必要ではありません。
寄せ植えの場合は、一緒に植える花に準じた肥料やりで問題ないので、安心してくださいね。
【剪定】
シロタエギクは、花が咲くと株が弱ってしまうので花芽が付き始めたら、その花を剪定しましょう。
花も楽しみたい場合は、最初の花だけを楽しんで2番目3番目と咲く花は全て切り落としてくださいね。
高温多湿になる梅雨から夏に葉が茂っていると風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなるので、茂りすぎている葉は剪定して風通しを良くすることが重要です。
シロタエギクは、新葉が最も綺麗なのでこまめに剪定をすることが、常に綺麗な葉を楽しめるポイントになるんですよ。
【病害虫】
シロタエギクは病気に強いので、目立った病気にはなりません。
しかし、風通しの悪い環境の場合は、アブラムシが発生します。
アブラムシは、柔らかい新芽に付きやすく、せっかくの綺麗な新芽が汚くなってしまうので注意が必要です。
予防として、下記の2点を行いましょう。
1,茂りすぎた場合や夏には、風通しが良いように剪定を行う。
2,アブラムシを見つけたら、市販のお薬ですぐに対処をする。
この2点で、シロタエギクは1年を通して綺麗な状態を維持できますよ。
ところで、シロタエギクを楽しく上手に育てることができたら、今度は増やしてみたいと思いますよね。
続いては、剪定や株分けでの増やし方についてお伝えしましょう。
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シロタエギクの増やし方!挿し木や株分け等のポイントは?
シロタエギクの増やし方には、「挿し木」「株分け」の2つの方法があります。
挿し木は簡単に増やすことができますが、株分けは大株でないとできないことや枯れる可能性もあるので気を付けましょう。
これらの方法のポイントをお話します。
【挿し木】
シロタエギクは春~初夏の4月~7月、秋の10月~11月に挿し木を行います。
茎の先端から約10cm切り取り、挿し穂としましょう。
この挿し穂は、発根剤であるメネデールを薄めた水に30分ほど浸し吸水させることがポイントです。
そうすることで、切り口の乾燥を防ぐことができ、さらに発根率も高くなります。
市販の挿し木挿し芽用の土、または、肥料分の入っていない小粒の赤玉土やバーミキュライトに深さ5㎝程の穴を開けて、優しく植えましょう。
挿し木を行う土に肥料分が入っていると発根の妨げになるので気を付けてくださいね。
優しく植え付けた後は、明るい日陰で水切れのないように管理しましょう。
1~2週間程で発根してきます。
新芽が3~4枚出てきたら、優しく掘り上げて3号ポット(直径約9cm)など小さめの鉢に植え替えて、日当たりの良い場所で育てましょう。
すぐに大きくなっていくので、安心してくださいね。
【株分け】
株分けは春~初夏の4月~7月に行います。
株分けは、株を切り分けて増やすことですが、シロタエギクの場合は年数が経ち、大株にならないと株分けはできません。
大きくならないと根元が太くならないので、小さな株で行うと根も十分でないため枯れる可能性が高いためです。
株分けを行う場合は、よく切れるハサミやカッターで2つに分ける株どちらにも根が付くように切り分けましょう。
切り分けた断面から病原菌が侵入するのを防ぐために、市販の切り口保護殺菌剤を塗って植え替えることが重要です。
根を痛めているので、発根剤であるメネデールを水に薄めて水やりを行いながら、管理しましょう。
1週間もすれば、新芽が吹き出してきますので、そのまま育ててあげると良いですよ。
さて、シロタエギクを上手な育て方や増やし方が分かったところで、ガーデニングをさらに楽しむために寄せ植えに挑戦してみませんか?
寄せ植えの作り方や一緒に植える植物を紹介しますね。
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シロタエギクの寄せ植え!コツやポイントは?
シロタエギクは花よりもカラーリーフとして楽しむ植物です。
草丈は20~50cmとなりますので大きな株の場合は鉢の後ろ側に、小さな株は鉢の前~中心にかけて植えてあげると良いでしょう。
寄せ植えは、正面から見て3角形になるように植え付け、横から見ても3角形になっていると、大きくなってもバランスの取れた綺麗な寄せ植えになります。
シロタエギクは年中楽しめるカラーリーフなので、季節ごとの植物と合わせて素敵な寄せ植えを楽しむことができるんですよ。
寄せ植えには以下の植物が特におすすめです。
- ビオラ・パンジー類
- アリッサム
- ガーデンシクラメン
- ペチュニア
- ローダンセマム
- ストック
- ネメシア
- タイム
- ローズマリー
- ラミウム
など・・・
シロタエギクは、シルバーリーフなので優しい淡い花色にも、元気の出るビタミンカラーにも合わせやすいので、様々な寄せ植えを楽しむことができます。
季節ごとに素敵な寄せ植えを楽しみましょう。
ただ、せっかく可愛く寄せ植えしたシロタエギクが大きくなりすぎて、見た目が悪くなると、すごく残念ですよね。
その原因と対処法についてお話しますね。
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シロタエギクが大きくなりすぎ!伸びすぎる?原因と対処法
シロタエギクが大きくなりすぎる原因は、以下の2点があります。
1,日当たり不足
2,肥料のやりすぎ
【対処法1】日当たり不足
シロタエギクは日当たりの良い場所を好むので、日当たりが悪いと光を求めて間延びして大きくなる特徴があります。
日当たり不足で大きくなると、株が貧弱になり、葉色も悪くなるので日当たりの良い場所で管理することがポイントです。
日当たりは、少なくとも半日以上は直射日光が当たるようにしましょう。
伸びすぎた株は、短く切り戻して日当たりの良い場所で管理することで、綺麗な新芽が出てきますので、安心してくださいね。
そのまま素敵なシルバーリーフを楽しみましょう。
【対処法2】肥料のやりすぎ
シロタエギクはカラーリーフとして葉を楽しむ植物なので、肥料は多くは必要ありません。
そのため、肥料を与えすぎると葉や茎が大きくなりすぎたり、花を咲かせようと花芽を付けたりするので、注意が必要です。
特に花を付け始めると、シロタエギクは弱ってきますので、花芽は切る必要があります。
大きくなりすぎた葉や茎も一度短く切り戻すことで、すぐに新芽が脇から出てくるので、安心してくださいね。
大きくなりすぎたシロタエギクは、その都度切り戻して大きさを調節しましょう。
切った枝葉は挿し木で増やすこともできますので、ぜひ挿し木も楽しんでくださいね。
それでは、シロタエギクについて最後にまとめましょう。
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まとめ
シロタエギクの花言葉と育て方についてお話させていただきました。
シロタエギクは美しいシルバーリーフを持つ寄せ植えや花壇に人気の多年草です。
花言葉は「あなたを支えます」「穏やか」。
水はけのよい土で日当たりの良い環境であれば良く育ち、病害虫の被害も少ないため育てやすいです。
シロタエギクは「挿し木」「株分け」で増やすことができ、特に挿し木で簡単に増やすことができます。
一年中シルバーリーフを楽しめるので、その季節に合わせて素敵な寄せ植えを作りましょう。
シロタエギクが大きくなりすぎる原因は、「日当たり不足」「肥料のやりすぎ」が原因です。
それでは、素敵にシロタエギクを育ててグリーンライフを楽しみましょう。
あなたが育てたシロタエギクの話も聞かせてくださいね~
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