グランドカバーや、植え込み、外構の目地などに、よく使われるリュウノヒゲ。
リュウノヒゲと一括りにいっても、葉色が違うもの、大きさが違うなど、色んな種類があって、何が違うか分からない。
家を買った時に、最初から植えられていたけど、育て方がわからない。
こんな疑問も多いと思います。
そこで今回は、リュウノヒゲの種類や育て方の、増やし方、綺麗にみせる寄せ植え方法のコツをお伝えします。
また、枯れてしまった時の原因や、対処法についても、最後に詳しく解説していきますのでお楽しみに!
目次
リュウノヒゲとは?種類や開花時期は?
リュウノヒゲとは、どんなお花なのでしょうか?
リュウノヒゲは、日本、東アジア原産、キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です。
別名で、ジャノヒゲや、ネコダマと呼ばれることもあります。
草丈は、7cm〜15cmほど。
その名前のように、竜の髭のように細く伸びた剣先状の葉をしています。
耐寒性、耐暑性も強く、日陰でも育ち、病気もしにくいことから、園芸初心者でも、とても育てやすい植物なんですよ。
リュウノヒゲと同じ種類の仲間がいろいろあります。
- グランドカバーでよく使われる、葉の色が黒い黒竜
- 白い班入りの葉が、オシャレな白竜
- リュウノヒゲを小さく品種改良した、玉竜
常緑多年草なので、年間を通して葉を楽しめますが、7月〜8月には、花が咲きます。
葉の間から花茎を伸ばし、白色や紫色をした、約1cmの花を咲かせます。
少し俯きがちに咲くその姿は、とても可憐で可愛らしいですよ!
花が終わると、今度は10月頃から翌年の5月頃まで実をつけます。
白っぽい花から、実になると、ガラリと雰囲気が変わり、美しい青色の実をつけます。
この実ですが、硬い所に投げるとボールのように跳ねる為、弾み玉、と呼ばれたりします。
実が跳ね上がるなんて、おもしろい特性ですね!
年間を通して、葉も、花も、実も楽しめるリュウノヒゲ、しかも強靭で、育てやすいなんて魅力的ですよね。
続いては、そんなリュウノヒゲの育て方についてご紹介します。
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リュウノヒゲの育て方!植え付けや剪定などのコツは?
植物って育てるのが難しい、手間がかかりそう・・・そう思いませんか?
安心してくださいね。
リュウノヒゲは、ポイントを押さえれば、とても簡単に育てることができるんですよ。
では、順を追ってご説明します。
【植え付け時期】
リュウノヒゲの植え付け時期は、3月〜7月または、10月〜11月、真夏と真冬を避ければ、いつでも植え付けが可能です。
【用土】
土質を選ばないので、植え付けの際の用土は、市販の草花用培養土で問題ありません。
【植えつけ方】
苗よりも、一回り大きい穴を掘り、根がしっかり土の中に埋もれるよう植えます。
複数同時に植える場合は、5㎝〜10cmの間隔を空けて植えましょう。
この間隔を空けることは、とても大事です。
筆者は、株が大きくなることをあまり考えず、隙間が嫌で狭い間隔で植えてしまい、大きくなった時に葉が詰まり過ぎて、失敗し、植えかえた事があります。
最初は隙間があっても、大きくなったら隙間がなくなるので、間隔はしっかり空けましょう!
プランター、鉢植えの場合は、鉢底ネットと鉢底石を敷き、地植えと同じく、根が土の中に埋まるよう植え、鉢底から水が出るくらい水をあげます。
【水やり】
地植えの場合、降雨のみで大丈夫です。
ですが、乾きすぎもよくないので、降雨が全くなく、土が乾きすぎてるときは、水をあげます。
プランター、鉢植えの場合は、土が乾いたら水をあげますが、分からない場合は、指を土に差し込んで、土が指につかなかったら、水をあげるタイミングだと思ってください。
【肥料】
肥料は必要ありません。
【剪定】
基本的には必要ありませんが、葉の色味が濃くなっていくので、春先に一度刈り込むと綺麗な緑色の葉を維持できます。
【病害虫】
害虫はあまりつきませんが、新芽がナメクジに食害されることがあります。
【コツや注意点】
踏みつけなどの圧迫によるダメージに弱いです。
なので、植える場所は、人が踏まないような場所や、車のタイヤに潰されないような所がいいでしょう。
植え付け〜基本の育て方は以上ですが、初心者の方でも育てやすい、手の掛からない植物だとわかりますね。
ところで、上手にリュウノヒゲが育てられたら、今度は増やしてみたくなりますよね。
続いては、育てた株を、さらに増やす方法をご紹介します。
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リュウノヒゲの増やし方!株分けのコツとポイントは?
もっと色んな所に植えたいから新しく苗を買ってこようかな。
そう考えてる方はちょっと待ってください。
リュウノヒゲは、今ある株を株分けをすることで、増やしていくことができます。
株分けの仕方も、とても簡単にできますので、是非やってみてくださいね。
順を追って説明します。
株分けの時期ですが、真夏と真冬以外ならいつでも可能です。
株分けする株は、3年〜5年目の、充実した株が望ましいです。
株を決めたら、掘り上げて軽く土を落とし、裏返しにして、株を分けます。
手で全部割いてしまうのもいいのですが、大きい株だと硬いので、分けにくいところは、清潔なナイフを使って、切り分けることをオススメします。
病気になった植物を剪定したハサミなど、不衛生なもので切ってしまうと株が病気になることもあるので必ず清潔なもので切り分けましょうね!
分ける株の大きさは、新しく移植したいところの大きさに合わせてしまって大丈夫です。
なので、2つ割り、4つ割りでも、細かい束に分ける事もできます。
分けた株を植える時は、通常のリュウノヒゲの植え方で大丈夫です。
移植した後は、たっぷり水をあげましょう。
地下をほふくしながら伸びる根なので、株分けが容易なんですね。
地植えが多いリュウノヒゲですが、勿論、寄せ植えにも使うことができます。
次は、寄せ植えをするときのコツをご紹介したいと思います。
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リュウノヒゲの寄せ植え!コツやポイントは?
地植えのイメージが強いリュウノヒゲですが、強健な植物なので、どんな条件の植物とでも一緒に植えやすいです。
派手過ぎないので、メインの花を邪魔せず、シャープな葉がいいアクセントになります。
寄せ植え自体、配色、相性を考えるのが難しい、という方は、同系色で揃えてみると、まとまりの良い寄せ植えができますよ。
リュウノヒゲ、黒竜、白竜の寄せ植えしやすいイメージをご紹介します。
青々とした葉色が綺麗なリュウノヒゲは、ワイヤープランツ、カラーリーフなどを集めたナチュラルなグリーン系の寄せ植えがオススメです。
また、白や黄色系の、ペチュニア、ノースポール、ビオラなどをメインに植えると、優しい雰囲気の寄せ植えになりますよ!
暗めな色味の黒竜は、シルバーリーフや、葉牡丹、ラベンダーなど、ブラック系で寄せ植えると、シックな色合いの寄せ植えができます。
葉に白い斑がはいった白竜は、どんな寄せ植えにも組み込みやすいです。
フリルパンジーや、プリムラジュリアンなど、可愛い花をメインに寄せ植えると、洋風な寄せ植えになります。
手軽に盆栽を楽しめる、こけ玉を使った、和風寄せ植えにもオススメです。
筆者は、ナチュラル系の寄せ植えが好きなので、よくリュウノヒゲと白竜をよく使用しますが、この2種がはいるだけで、寄せ植えが小さな花畑のようになるので、とても気に入ってます!
名脇役のリュウノヒゲ、季節の寄せ植えを作る楽しみが増えますね。
ところで、せっかく育てたリュウノヒゲが枯れてしまったら悲しいですよね。
次は、もしそうなってしまったらの為の、枯れる原因や対処法をご紹介します。
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リュウノヒゲが枯れる!その原因や対処法は?
リュウノヒゲが枯れてしまった時、一体どんな原因が考えられるのでしょう。
リュウノヒゲは、病気や害虫にとても強い植物なので、それが原因で枯れるということはなかなかありません。
では、どんな事が原因と考えられるのでしょうか。
主な原因と対処法をご紹介します。
車や人が、踏みつけてしまいやすい場所に植えてしまった。
→掘り起こし、踏まれない場所に移植しましょう。
水をあげすぎている。
→土が乾いたらあげましょう。
地植えだと、降雨のみで大丈夫です。
この他に、動物の排泄物がかかる、車による排気ガスが原因の場合もあります。
水のあげすぎ以外は、別の場所に植えかえることで株も元気になってきます。
以上の事を踏まえて、場所を考えてから植えると、トラブルが少なく育てることができます。
それでは、リュウノヒゲについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、リュウノヒゲの種類や育て方等ついてご紹介しました。
リュウノヒゲは、日本生まれの、強靭な性質の常緑多年草です。
他に黒竜、白竜、玉竜という種類があり、夏には花が咲き、秋口には実ができますよ。
真夏と真冬を除けはいつでも植えられて、土質は選ばず、基本的に、剪定は不要です。
病気、害虫には強い。
株分けで、簡単に増やすことができます。
色んな植物と寄せ植えしやすく、主役を引き立てる名脇役と言えますね。
枯れる原因は、踏圧によるダメージが多いので、踏まれない所に移植しましょう。
ローコスト、ローメンテナンスで育てられるリュウノヒゲ、ぜひガーデニングライフに取り入れてみると良いですよ。
あなたが育てたリュウノヒゲの話も、ぜひ教えてくださいね^^
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