ホタルブクロは、ベル型の花が下向きに咲く可憐なかわいい花です。
非常に育てやすい山野草のため、盆栽風の寄せ植えや和風のお庭にも人気があります。
そんな人気のホタルブクロの花言葉をご存じでしょうか?
花言葉だけでなく育て方が気になる方も多いことでしょう。
今回は、ホタルブクロの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えについて詳しく解説しています。
最後には、花が咲かない!増えすぎて困る!という問題の原因と対処法についてもお話しているのでお楽しみに!
目次
ホタルブクロとは?花言葉や開花時期は?
ホタルブクロは、ベル型の花を下向きに咲かせる趣のある多年草の山野草です。
原産地は、東北アジアから日本。
そのため、平地から山地にかけて日本全国でも見ることができるんですよね。
この植物はキキョウ科ホタルブクロ属の植物で、花色は青紫系が多いです。
そのほかには、白やピンクもあり、花弁に細かなスポットが入る品種もあるんですよ。
山野草ということで、花自体は鮮やかというわけではありませんが、楚々とした日本の侘び寂びにも通じる美しさを持っています。
開花時期は、5月下旬~7月。
生育が早く、強健な植物なので育てやすく、初めてガーデニングを行う方にも人気がありますよ。
草丈が30~80㎝と大きくなる品種もあるので、伸びた花茎は切り花にするのも良いですね。
では、そんな人気の山野草ホタルブクロの花言葉をご存じでしょうか?
花言葉は、以下の3点が有名です。
1:「忠実」
2:「正義」
3:「誠実」
ホタルブクロの花は、下向きに咲くベル型の花姿が教会の鐘に似ていることから、これらの花言葉が名付けられています。
約束事をするときに贈る花として添えると、素敵な花言葉ですね。
さて、ホタルブクロの花言葉や開花時期を知ると、育ててみたいと思いませんか?
水やりや切り戻しのポイントについてお話しますね。
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ホタルブクロの育て方!水やりや切り戻し等のコツは?
ホタルブクロは、強健で育てやすい植物ですが、綺麗に咲かせ続けるにはポイントがありますので、順を追ってお話します。
【植え付け】
ホタルブクロの植え付けは2~3月です。
しかし、園芸店には12~4月頃に出回ります。
冬のホタルブクロは、地上部が枯れており土の中に根があるのみの状態です。
その場合は、タグの写真から花色を確認して選びましょう。
気温が暖かくなる春以降では、花付きの苗が出回ることもあるので、葉色が濃く株元がしっかりしている好みの花色を選んでくださいね。
花付きで手に入れた場合は、根鉢を軽くほぐして、日当たりの良い場所や明るい日陰に早めに植え付けましょう。
【用土】
ホタルブクロは。水はけのよい土を好みますが、市販の園芸用のお花の土で十分に育つので安心してくださいね。
お花の土が水持ちが良過ぎる場合は、一割ほど小粒の軽石を混ぜ込むと良いでしょう。
また山野草なので、山野草の土でも上手に育てることができます。
地植えの場合は、排水性が良いように小粒の軽石や鹿沼土、腐葉土をしっかりとすきこんで植え付けることがポイントです。
【水やり】
基本的には、土の表面がしっかり乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、受け皿に水を溜め込むと根腐れの原因になるので注意してくださいね。
溜まった水はこまめに捨てましょう。
地植えの場合は、植え付け直後と真夏に雨が降らない時を除いて水やりは必要ありません。
水はけの良い土を好む植物なので、水のやりすぎに気を付けてください。
【肥料】
植え付けの時に、長期間ゆっくりと効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。
ホタルブクロは、肥料分をあまり必要としませんので、植え付けの時の元肥で十分に育ちますので安心してくださいね。
【剪定】
ホタルブクロは、5月下旬~7月の開花期に合わせて、春から新芽がたくさん出てきます。
茂りすぎた場合は、風通しが悪くなり病気や虫が発生する原因になるので、風通しが良くなるように剪定してあげると良いでしょう。
ホタルブクロは花が終わり、秋に進むにつれて枯れこんで来ます。
地上部がすべて枯れた時は、根元からバッサリ剪定してあげましょう。
【病害虫】
ホタルブクロは、病害虫が付きにくい植物です。
特に目立った病気にはならないので安心してくださいね。
害虫は、以下の2点が発生しやすいので注意が必要です。
1:アブラムシ
2:ヨトウムシ
1:アブラムシ
アブラムシは、どの植物にも発生しやすく、春の新芽や若葉に集団で発生します。
アブラムシは、吸汁性害虫と言い植物の栄養を吸って弱らせるので、日頃の観察で見つけ次第取り除くことがポイントです。
また、ウイルスを媒介することがあるので、集団で発生した場合は市販のお薬で対処しましょう。
2:ヨトウムシ
ヨトウムシは、ハスモンヨトウなどの蛾の幼虫です。
昼などの明るい時間は土の中や、落ち葉の下に隠れて見つけることが難しく、夜の暗い時間に新芽や花芽を食害します。
そのため、気づいたら花芽や葉が食べられているということになるので、注意が必要です。
夜に植物を観察するか、土の中にあらかじめお薬を撒いておくことで簡単に予防できます。
アブラムシもヨトウムシも、比較的対処しやすい害虫なので、被害が大きくならないうちに退治することが大事です。
ホタルブクロを綺麗に育てることができたら、次は増やしてみたいと思いませんか?
株分けのポイントについてお話しますね。
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ホタルブクロの増やし方!株分けのコツやポイントは?
ホタルブクロは株分けで簡単に増やすことができます。
植え替え時期である2~3月に一緒に株分けを行いましょう。
この植物は根の生育が強く、地下茎でどんどん増えていく性質があります。
そのため、鉢植えの場合は一年に一度2~3月に鉢から取り出し、伸びた根から出てきている子供の株を根がついた状態で切り取りましょう。
地植えの場合は、毎年2~3月に植え替える必要はありません。
ですが、思わぬ場所から出てきたホタルブクロは、根がついた状態で掘り起こして、植え替えることをおすすめします。
根付きでの植え替えになるので、地植えにしたり鉢植えにしたりして育ててあげましょう。
そのまま順調に育ちますので安心してくださいね。
ところで、ホタルブクロを順調に増やすことができたら、今度は増やした株で寄せ植えを作りたいと思いませんか?
ということで、続いてホタルブクロの寄せ植えについてお話しますね。
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ホタルブクロの寄せ植え!コツやポイントは?
ホタルブクロは草丈が30~80㎝と大きくなるので、鉢の中央~後ろ側に植えると寄せ植えの見栄えが良いでしょう。
寄せ植えは、鉢の正面から3角形になるように植え付けて横から見ても3角形になっていると、大きくなってもバランスの良い寄せ植えになります。
この植物は開花期が5月下旬~7月なので、同じ時期に花が咲く植物と寄せ植えをすると良いでしょう。
また、ホタルブクロは日当たりの良い環境以外にも明るい日陰なら問題なく育てることができるので、日陰の環境を好むシェードプランツの寄せ植えにもおすすめです。
〇ロベリア
〇イソトマ
〇ペチュニア
〇シラー
〇キキョウ
〇ススキ
〇ローズマリー
〇タイム
〇ヒューケラ
〇アジュガ など
ホタルブクロは、青紫やピンク、白の色もあるので、ホタルブクロ同士で寄せ植えしても色合いも素敵ですよ。
さて、上記のような流れで可愛く寄せ植えしたホタルブクロの花が咲かなかったら、すっごく残念ですよね。
逆に、増えすぎても困りものなので、それぞれの原因と対処法についてお話します。
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ホタルブクロの花が咲かない!増えすぎ!それぞれの原因は?
ホタルブクロを育てていると「花が咲かない」または「増えすぎて困っている」という2つの問題に悩む場合があるんです。
それぞれの原因と対処法について順にお話ししますね。
【花が咲かない】
原因1:日当たり
原因2:肥料のやりすぎ
【日当たりの対処法】
ホタルブクロは、日当たり~明るい日陰までと生育範囲は広いですが、暗い日陰では花を咲かすことはできません。
その場合は、日当たりの良い環境へ移動させましょう。
地植えの場合は、2~3月のタイミングで植え替えると良いですよ。
【肥料のやりすぎの対処法】
花を咲かそうとして肥料をたくさん与えると、葉ばかり茂って花が咲かなくなることがあります。
この場合は、液体肥料を控え、置き肥の場合は取り除くなどしてください。
その後は、肥料を与えずに育てましょう。
鉢植え、地植えどちらも緩効性肥料は与えすぎず、規定量を与えることが大事ですよ。
【増えすぎ】
原因:根の生育が良い
【根の生育が良い対処法】
ホタルブクロは生育が早い植物です。
根の広がりも早く、地下茎からどんどん新芽が出てきます。
増えすぎて困る場合は、出てくる新芽を根ごと取り除きましょう。
毎年掘り上げて、株分けをして株を小さくさせる方法もおすすめです。
それでは、ホタルブクロについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ホタルブクロの花言葉や育て方等についてお話しました。
ホタルブクロは、ベル型の花を下向きに咲かせる山野草で、開花時期は5月下旬~7月。
花言葉は「忠実」「正義」「誠実」です。
この植物は、日当たり~明るい日陰で育ち、水はけのよい土を好みます。
地下茎でどんどん増えていくので、2~3月に株分けをして簡単に増やせます。
ホタルブクロは、明るい日陰でも花が咲くので、シェードプランツとも寄せ植えができます。
花が咲かない原因は、「日当たり」「肥料のやりすぎ」で、増えすぎる原因は「生育良好」です。
あなたが育てたホタルブクロの話も、ぜひコメントしてくださいね^^
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