梅雨から初夏にかけて、庭先やあちこちの路地、公園などで咲く紫陽花。
言わずと知れた日本を代表する花の1つですよね。
そんな紫陽花の剪定の時期や場所、方法などはご存知でしょうか?
紫陽花の剪定は、翌年も花を楽しむためには大事なことなので、しっかり知っておくといいですよ。
またもし「切り過ぎてしまった!」という時、どうしたらいいのか迷ってる方もいるでしょう。
そこで今回は、紫陽花の剪定の時期と場所と方法、切り過ぎた時の対処法までお話します。
紫陽花の剪定がよくわからない方には必見ですので、ぜひ最後までお読みくださいね。
目次
紫陽花(アジサイ)を剪定する目的は?
まず最初に、あなたは紫陽花を剪定する目的を知っていますか?
え・・・も、目的?な~んて思ってる方もいるかもしれませんね^^
目的はいくつかありますが、重要なものを2つご説明しますね。
【剪定の目的1】観賞しやすくする
紫陽花はとても強い性質の植物で、地植えして根付いたものは水やりも不要でどんどん大きくなります。
剪定せずに伸ばし放題にするとどんどん背丈が高くなり、見栄えが悪いだけでなく、花が咲く位置が目線の高さより高くなってしまうのですね。
路地や公園で見かける時に、「わぁ、紫陽花がきれいに咲いている!」と自然に楽しめる高さは人間の腰から目線の高さぐらいまで。
そこで観賞しやすくするために剪定をするわけです。
【剪定の目的2】風通しと日当たりをよくする
紫陽花はとても旺盛に枝葉を伸ばすので、そのままにしておくと茂り過ぎてしまいます。
そして咲いた花もなかなか散らない性質をもっているので、風通しをよくしてあげないと蒸れてしまうし、日あたりも悪くなってしまいます。
風通しや日あたりが悪くなると、翌年花を咲かせる力が足りなくなってしまうので、花後は早めに剪定をする必要があるのです。
さて、このような紫陽花の性質上、剪定が必ず必要ということはおわかりいただけましたか?
続いては、紫陽花の剪定時期についてお話していきますね。
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紫陽花の剪定時期っていつごろか知っていますか?
実は1年のうち、夏剪定と冬剪定というふうに2回の剪定時期があります。
それぞれの詳しい時期と目的の違いや効果は次のとおりです。
【夏剪定】
夏剪定は、花が終わったあと、7月下旬までにおこないます。
その時に咲いた花を取り除き、次の年に花をたくさん咲かせるのが目的です。
翌年咲く花芽をつけるための枝の成長を促し、花付きをよくする効果があります。
【冬剪定】
冬剪定は、紫陽花が休眠期の、10月~3月ごろにおこないます。
不要な枝を整理して、風通しや日あたりをよくするのが目的で、株を成長させる効果があります。
いかがでしょうか?
紫陽花は、このように時期を逃さず、しっかりと剪定してあげることが大切なのですね。
それでは続いて、具体的に紫陽花の枝のどのあたりを切ればいいのか、それについてお話していきますね。
初心者の方は、まさか切る場所がそんなに大事だったなんて・・・と、けっこう驚かれます。
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紫陽花(アジサイ)の剪定!切る場所って決まってるの?
紫陽花の剪定では、時期と同じくらい大切なのが、切る場所なんです。
私も以前、切る場所をよく知らずに切ってしまい、翌年に花が咲かなかったという悲しい経験がありますよ。
ではいったいどのあたりを切ればいいのでしょうか?
夏剪定と冬剪定、それぞれ具体的にお伝えしますね。
【夏剪定の場合】
夏剪定は、翌年の花付きをよくする目的があるので、葉の付け根に生える「花芽」を必ず残しましょう。
花が終わった後に剪定をします。
剪定する位置は、花から茎の下に向かっていく途中の、2節目と3節目の葉の間、花芽の上2センチほどのところで切ります。
4~5節下になると花芽がつくかどうか確実ではありません。
なので、翌年確実に花を咲かせたい場合は2~3節下の花芽の上2センチほどのところで切りましょう。
【冬剪定の場合】
夏剪定ほど重要度は高くないので、剪定に慣れない初心者は枯れ枝を落とすだけでもよいでしょう。
冬剪定は、風通しをよくして、株の成長をうながす目的があります。
なので、枝が密集している時は、1番地面に近い芽の上で切る強剪定をします。
また、夏以降にしっかり育たなかった細い枝や、木質化した太い茎は地面の際で切りましょう。
このような流れで、夏剪定と冬剪定でそれぞれ切る位置をしっかり守って剪定をすれば、翌年もうまく花を咲かせてくれますよ。
でも、それでも「うまくいくかな~」とか「翌年花が咲かなかった・・・」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
次では紫陽花の剪定方法について、もう少し詳しくお話していきますね。
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紫陽花(アジサイ)の剪定方法!二段階あるってどういうこと?
紫陽花の剪定方法を知っても、「うまくできるか心配」「失敗したらイヤだな~」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私も以前に切る場所を間違って翌年花が咲かなかった失敗があったので、それから自信がなくなっていました。
そんな心配性な方や実際に失敗したことのある方のために、失敗の少ない二段階剪定についてお話しますね。
まず、1度目の剪定は花が終わった後、なるべく早くおこなうのが大事です。
花から2~4枚のあたりにある葉のところを切ります。
2度目の剪定は秋のはじめです。
1度目の剪定後、切ったすぐ下の葉が少しのびて新しい枝になります。
そのひとつ下の葉の付け根に花芽ができるので、それを切ってしまわないように花芽の上で切ります。
こうすることによって、失敗が少なく、翌年も花を咲かせることができるのです。
心配性の方や、実際に失敗したことがある方はぜひやってみてくださいね!
さて、上記のような点に注意して剪定を行っても、「うっかり切り過ぎてしまった!」という方は、後を立ちません。
そこで、最後に「切り過ぎ」についてどうしたらいいのかというお話をしていきますね。
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紫陽花(アジサイ)の剪定!切り過ぎたらどうしたらいい?
紫陽花の剪定の時、ついつい切り過ぎてしまった・・・
そういうことってありませんか?
剪定の時、切り過ぎてしまい花芽も落としてしまうと、翌年の花は残念ながら咲かないことになります。
ただ、紫陽花は比較的丈夫で生命力が強い植物です。
そのため、少しくらい切り過ぎたとしても枯れてしまう可能性は低いでしょう。
切り過ぎた翌年の花は期待できないとしても、その次の年はまた花を咲かせてくれますよ。
少し気長に待ってみてください。
それでは、紫陽花(アジサイ)について、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は紫陽花の剪定の時期や場所、方法について詳しくお話してきました。
紫陽花の剪定の目的は2つあり、1つは花を観賞しやすくするため、もう1つは風通しや日あたりをよくするためです。
剪定時期には2回あり、夏剪定は7月下旬まで、冬剪定は10月~3月ごろです。
剪定する場所は大切で、夏剪定では特に花芽を残して切るようにしましょう。
剪定の失敗を少なくするには二段階剪定をおすすめします。
もし切り過ぎてしまって翌年の花は期待できなくても、丈夫な植物なので1年待てば復活してまた花を咲かせてくれるでしょう。
紫陽花の剪定は初心者には難しいかもしれません。
ですが、ポイントに気を付けてぜひチャレンジしてくださいね!
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