ハワイ風雑貨の文様として人気のモンステラは、丈夫で育てやすく、インテリアのアクセントにもなる観葉植物です。
そんなモンステラの育て方を知っていますか?
ひと言で「育て方」と言っても、室内と屋外がありますよね。
水やりや日当たりなど、管理の仕方を覚えれば、お部屋で南国風の雰囲気を楽しむことができるんですよ。
屋外で育てることもできます。
今回は、そんなモンステラの育て方、室内と屋外の違いについてお伝えします。
また、葉っぱが広がるとお悩みの方がいると思うので、その原因や対処法についても解説しますのでお楽しみに!
目次
モンステラとは?
モンステラは、光沢のある濃い緑色の大きな葉に、切れ込みや穴があくのが特徴の観葉植物です。
ハワイ風の雑貨などでよく見かける人気のモチーフの一つでもあります。
部屋に飾るだけで、雰囲気が変わるとても存在感のある植物なんです。
モンステラの葉は、小さい時は切れ込みや穴がなく、大きく成長すると切れ込みが入ってくるので、どんどん変化を観察するもの楽しみ方の一つですよね。
サトイモ科モンステラ属の多年草で、熱帯アメリカなどが原産。約30種類ほどあり、大きいもので1m を超えるものまであるんですよ。
日本では葉が大きい「ホウライショウ(デリキオサ)」や小さめの品種の「ヒメモンステラ」が、ガーデニングショップなどで販売されていますね。
もともと薄暗いジャングルなどで、広がって育っているイメージから、ラテン語の怪物を意味する「モンストラム」が由来となって「モンステラ」と言う名前がついたと言われています。
モンステラの特徴的な葉は、薄暗いジャングルで、根元の方まで光や風が通らないので、光や風を通すために穴が空くようになったという説もあります。
また、ほとんど見ることはありませんがモンステラは花をつける観葉植物なんですよ。ご存知でしたか?^^
棒状の肉穂花序(ニクスイカジョ)と呼ばれる部分にそれを包むように白い仏炎苞(ブツエンホウ)と言う部分からできている、ミズバショウに似た花をつけます。
開花時期は7月から9月。
大きいものだと20cmくらいの長さで、甘いバナナのような香りがするんです。
地植えで、気温が10度を下回ることなく、湿度は60%くらい、という条件下のみ、花を咲かせるので、鉢植えのモンステラでは、ほとんど見ることはできません。
それでも十分に葉を楽しめるモンステラ。
いつまでも元気でいて欲しいですよね。
そこで、モンステラを長く楽しむために、室内と屋外での管理方法をご紹介していきます。
関連記事
モンステラの育て方!室内と屋外で違うってホント?
モンステラは、室内で育てるイメージですよね?
ですが、実は春から秋にかけての暖かい時期なら、屋外で育てることができます。
ただ、直射日光には弱いので直接当たらないように工夫が必要なんです。
葉焼けを起こしてしまうので、注意しましょうね。
日陰でも成長するモンステラですが、遮光ネットや寒冷紗などを使って、30%から50%くらいの光が当たるようにしてあげてくださいね。
また、モンステラは高温には強いですが、低温には弱い観葉植物。
肌寒さを感じるようになってきたら、室内に避難させてくださいね。
モンステラは日陰に強い観葉植物なので、室内の場合は光が当たらない場所でも育ってくれます。
ただ、2、3日に1度は明るい日陰に移動してあげてください。
葉だけが異常に伸びて見た目やバランスが悪くなってしまったり、株が弱ってしまうことがあるんです。
また、エアコンの風が当たる場所に置いていると、葉が傷んでしまうので、気をつけてくださいね。
モンステラは成長が早い植物。
鉢の中で根が成長して詰まってしまうと、水はけが悪くなり根腐れを起こす原因になってしまうんです。
そのため、大きく育ったモンステラを植え替えする時は、土も考えてあげるのが、元気に育ってもらうためのコツでもあるんです。
まずは、モンステラを鉢から取り出して、付いている土を落とします。
黒くなった根は切ってあげましょうね。
ひと回り大きな鉢を用意し、観葉植物用の土を3分の1くらい入れます。
次に、モンステラを鉢に入れ、隙間に土を入れていきましょう。
ここで使用した観葉植物用の土は、水はけも良いので、モンステラ初心者にオススメなんです。
土の表面には、赤玉土や鹿沼石などを敷いてあげると、コバエなどの発生を防ぐこともでき、見栄えもよくなりますよ。
次はモンステラを元気に育てていくために大切な水やり、バランスを整えるための剪定などについてご紹介します。
関連記事
モンステラの育て方!水やり・肥料・剪定など失敗しないコツは?
モンステラは湿度の高い熱帯地域の植物なので、適度な水やりが必要です。
基本は、土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷりとあげます。
受け皿にたまった水は、根腐れの原因になるので、必ず捨てましょう。
季節ごとの水やりの方法としては、春と秋は、土の表面が乾いたら、日中にたっぷりと水を与えます。
夏は朝夕の涼しい時間に、毎日あげて下さいね。水切れしないように注意が必要です。
冬の間は土が乾いてから、2、3日後に、常温かぬるま湯を入れた水をあげて下さい。
「モンステラ」は寒さに弱いので、冷たい水をあげると弱ってしまう原因になってしまうからです。
また、日常のお手入れとしては、葉水も重要なんですよね。
2、3日に一度は、葉の汚れやホコリを落とすように霧吹きで水をかけてあげてください。
特に室内では乾燥しやすいので、1日に1回は与えてあげるのがベストです。
時々、朝方にモンステラの葉を見ると、水滴がついている時がありませんか?
水の与えすぎ?と思ってしまうかもしれませんが、そうじゃないんですよ。
若い株によく見られる現象ですが、根から吸い上げた水が蒸発しないで、残っているだけなんです。
葉まで十分水が行き渡っている証拠なので、安心してくださいね。
また、モンステラは元気に育ってくると、見た目のバランスが悪くなってくることがあります。
葉が大きくなると、株元まで光や風が通らなくなり、株が弱ってしまう原因になります。
そして、モンステラはつる性の植物でもあるので、茎の途中から根が生えてきて見た目が悪くなることもあります。
そんな時は、剪定をして形を整えていきましょう。
生育期の5月から9月くらいに剪定してあげるのがベスト。
株に負担があまりかからない時期でもあるんです。
冬に剪定してしまうと、回復ができず、株が弱ってしまうことがあるので避けてくださいね。
選定のやり方について説明します。
まず最初は、枯れた葉や傷んだ葉を見つけたら茎元から切り取って間引きをします。
その後、見た目のバランスを考えて茎の途中で切って姿を整えてあげてください。
太めの茎を切った際は、そこから雑菌が入らないように癒合剤を塗ってあげると健康を保つことができます。
ただ、茎を切る時は、モンステラの樹液には注意してください。
シュウ酸カルシウムを含んでいるので、皮膚に触れるとかぶれの原因になります。
ゴム手袋などで保護しながら剪定してくださいね。
ところで、一生懸命に剪定をしても、モンステラの葉が広がってしまうことで、悩んでいませんか?
そこで、続いては葉が広がる理由とその対処法についてお伝えします。
関連記事
モンステラが広がる?対処法は支柱を使うこと?
モンステラの葉が広がってしまうことありませんか?
そんな時は、支柱をたててスッキリさせてあげましょう。
管理方法が良ければ、モンステラはどんどん成長していきます。
そうすると、長く成長した葉や茎の重みで横に広がってしまいます。
また、モンステラはつる性の植物なので、支えがないと地面を這うように成長することがあります。
だから、横へ広がってしまうんですね。
さらに葉と葉が重なってしまい、下まで光や風が通らず、蒸れたり虫が発生したり、なんていうことも。
もちろん、見た目のバランスも悪くなりますが、重みで鉢が倒れそうになってしまうことがあるんです。
そんな時こそ、支柱でモンステラを支えてあげましょう。
支柱を立てることで、モンステラのバランスを整えてあげることができますよ。
支柱は特に決まりはないので、ホームセンターや100均などで販売されているものでOKです。
あとは、支柱にモンステラを固定するヒモやビニールタイを用意してくださいね。
モンステラの茎が傾いている方向に支柱を挿してあげてください。
きちんと支えてあげることが目的なので、しっかりと深く挿せる場所であれば、どの位置に支柱を挿しても問題ないですよ。
挿した後は、しっかりと支えられる位置を見て、支柱とモンステラをヒモなどで固定してあげます。
あまり下すぎると、支えている意味がないので、調整しながらしっかり留めてあげてくださいね。
ただ、その一方で、あまり強く支えてしまうと茎を傷つけてしまうこともあるので、注意してください。
また、高さを出したい時は、植え替え時期に鉢の真ん中に挿してあげましょう。
支柱はココナツなど植物の繊維でできたものがオススメです。
支柱とのバランスを考えながらモンステラを植え、株全体を立たせるように麻紐で固定してあげます。
しばらくすると、茎の途中から生えている根が支柱に絡み着生します。
上へ上へと成長していってくれますよ。
さて、元気な時は、濃い緑色の葉のモンステラですが、枯れると悩んでいる方もいますよね。
そこで最後に、その原因と対処法をお教えします。
関連記事
モンステラが枯れる!原因や対処法は?
モンステラの葉が黄色くなってきたな、と思ったらそれは枯れてしまうサインかもしれません。
完全に枯れてしまう前に原因を探って対処してあげてくださいね。
まずは、土の状態を確認しましょう。
湿っているようなら、水の与え過ぎが原因かもしれません。
根腐れを起こしている可能性があるんです。
その場合、一度土が乾燥するのを待って、それから水をたっぷり与えてあげてください。
逆に土がカラカラに乾燥している場合は、水切れが原因です。すぐに水をたっぷりと与えてあげましょう。
次に考えられる原因は、日光の当たり方。
直射日光が当たる場所に置いてあるのなら、葉焼けを起こしている可能性があります。
「モンステラ」は日陰に強い観葉植物です。
直射日光の当たらない、明るい日陰に移してあげてくださいね。
また、モンステラは寒さに弱い植物です。
寒さが原因で葉が黄色くなってしまうこともあるんです。
気温を確認し、5度以下になってしまう場所であれば、温かい場所に移動してあげてくださいね。
それでは、モンステラについて最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回は、モンステラの育て方についてお伝えしました。
人気の観葉植物モンステラですが、管理の仕方を覚えれば、初心者でも元気に育てられます。
屋外で育てるときは直射日光の当たらない場所で、室内では明るい日陰で育ててあげてくださいね。
お水が大好きなので、季節によって水をあげる頻度を変えてあげると長く育ててあげることができますよ。
支柱でモンステラを支え、見た目のバランスをスッキリさせてあげましょう。
葉が黄色くなってきたら、その原因を探って、枯れてしまう前に対処してあげましょうね。
部屋の雰囲気さえ変えてしまう、存在感たっぷりのモンステラ。
主張する観葉植物だからこそ、管理をしっかりして、いつまでも長く側に置いてあげてくださいね。
あなたが育てているモンステラの話も、ぜひ教えてくださいね^^
おすすめ記事