子供の時に一生懸命育てた朝顔。
いざ育てようと思ったら、
何を準備したらいいの?
どう育てれば美しく咲かすことができるの?
と、わからないことが多い方は多いのかもしれません。
今回はプランターで朝顔を美しく咲かせる育て方についての解説です。
準備するものや種まき方法、プランターでの育て方、朝顔の仕立てについて詳しくお話ししています。
最後には、朝顔が咲かない原因と対処法についても解説しているのでお楽しみに!
それでは早速、準備するものから見ていきましょう。
目次
朝顔(アサガオ)プランターの育て方!準備するものは?
小学生の頃に授業で育てたことがある朝顔ですが、いざ育てようと思ったときには何が必要か意外とわからないのではないでしょうか?
準備するものは、大きく8点に分けられます。
一つずつご説明しますね。
【準備するもの1:種】
朝顔を種から育てる場合は、市販されている朝顔の種を購入しましょう。
または、昨年に収穫した朝顔の種がある場合は、それを準備してください。
【準備するもの2:土】
朝顔は中性~アルカリ性の土を好むので、市販の園芸用のお花の土がちょうどよく使いやすいです。
もし、オリジナルで土を作る場合は、赤玉土:腐葉土:牛糞堆肥=5:4:1の割合で混ぜたものを準備すると良いでしょう。
【準備するもの3:ポット】
プランターに種を直接撒いて育てる「直播き」ではなく、一度ポットに種を撒いて苗を育てて植えこむ場合は、3号ポット(直径約9㎝)を準備してください。
【準備するもの4:鉢底ネット】
ポットで育てる場合も、プランターで育てる場合も水が流れる穴から、害虫が侵入したり土が流れたりしないように鉢底ネットを敷く必要があります。
プランターの場合は、元から鉢底ネットがセットされている場合もあるので、その場合は新たな鉢底ネットの必要はありませんよ!
【準備するもの5:鉢底石】
ポットやプランターの水はけを良くするためにも、鉢底石を敷きましょう。
鉢底石には、崩れにくい軽石の中粒~大粒がおすすめです。
【準備するもの6:肥料】
プランターで育てるにあたって、土にあらかじめゆっくりと長期間効果のある緩効性の粒状肥料を混ぜ込んでおくと生育が良くなります。
また、7~8月と花が咲く時期は特に肥料を好むので、即効性のある液体肥料を水に薄めて与えることが大事です。
そのため、市販のお花用の緩効性の粒状肥料と即効性の液体肥料を準備しておきましょう。
【準備するもの7:プランター】
土を入れて朝顔を育てるためにも、プランターを準備する必要があります。
朝顔はツルが伸びる植物なので、最低でも15Lの土が多く入るプランターがおすすめです。
【準備するもの8:支柱やネット】
朝顔の伸びてくるツルを支柱やネットに絡める必要があります。
まっすぐの支柱に巻き付けるのも良いですが、支柱やネットには種類があることをご存じでしょうか?
行燈のように仕立てることのできるリング支柱やカーテンのように横へ大きく広げるネットなど育てたい姿を想像して、適したものを選び準備してくださいね。
さて、準備するものが分かったところで、それらを使った育て方は以下の通りです。
1:ポットに鉢底ネット、鉢底石、土の順に入れる(苗を作る場合)。
2:深さ3㎝ほどの穴に種を植える。
3:本葉が4~5枚でてきたらプランターに植え替え。
4:ネットや支柱を立ててツルを巻き付ける準備。
5:ツルが伸びてきたら、ネットやリング支柱などに巻き付ける。
6:花が咲き始めたら、水に薄めた液体肥料を週に1回与えよう。
朝顔をプランターで育てるには、リング支柱やネットなど準備するものがありますが、最初さえ巻き付けてあげれば、後は自然に巻き付きながら伸びていきます。
朝顔をプランターで育てるために準備するものと簡単な使い方が分かったら、肝心の種まき時期とその方法について気になりませんか?
種の芽吹きを良くする芽切りについてもお話しします。
関連記事
朝顔(アサガオ)の種まき時期とやり方!芽切りすると良いの?
朝顔の種まき時期は、5月下旬~6月下旬です。
土に深さ3㎝ほどの穴を開けて、その中に種を植え土を被せ、明るい日陰に置いて水を切らさないように管理することで、種は1週間ほどで発芽して来るでしょう。
しかし、朝顔の種をうまく発芽させることが出来ない方もいることだと思います。
それには、実は朝顔の特徴に原因があるんです!
朝顔の種は、光を嫌う性質があります。
そのため、種を植えるときには必ず土を被せることがポイントです。
土を被せなかったり、浅く植えたりすると、種に光が当たり発芽しないこともあるので注意しましょう。
また、朝顔の種の外皮は硬い特徴があり、硬実種子とも呼ばれています。
この硬い外皮が原因で、うまく発芽しないこともあるので、上手に発芽させるには植える前に行う「芽切り」という方法が有効です。
芽切りとは、簡単に言うと種に傷を付けて、発芽しやすくする方法になります。
「え、種に傷を付けていいの!?」と驚きませんか?
朝顔は、硬い種皮に守られているため、ヤスリやカッター、爪切りのような小さなハサミで種の尖っていない部分に傷を付けることで、発芽しやすくなるんです。
驚きですよね!
傷を付ける加減は、中の白い胚が少し見えるくらいなので、切断したり中身を傷つけたりしないように気を付けてくださいね。
ところで、種をうまく発芽させることが出来たら、次に気になるのは「どうやって育てるのか?」ですよね。
続いては、プランターでの朝顔の育て方についてお話します。
関連記事
朝顔のプランターの育て方!日当たりが重要ってホント?
朝顔の種を発芽させても、その後の成長が悪くて大きくならなかったら悲しいですよね。
綺麗にたくさん咲かせるポイントを順を追ってお話しします。
【植え付け】
朝顔の本葉が4~5枚になったら、ポットからプランターに優しく植え替えましょう。
植え替えの時に、根を崩さないことがポイントです。
根が崩れると生育が悪くなるので注意しましょう。
【日当たり】
朝顔は日当たりの良い環境を好むので、日中はしっかりと直射日光の当たる場所で育てましょう。
しかし、注意点があります。
朝顔は短日植物と呼ばれ、日中の光よりも真っ暗な夜の時間が長いことで花が咲く特徴があるんです。
そのため、日当たりの良い環境が良いからと言って、夜も明るいところに置いたり、外灯の光が当たるような場所で育てると、花が咲かなくなるので注意してくださいね。
【用土】
朝顔は水もち水はけの良い有機質に富んだ土を好みます。
市販の園芸用のお花の土を使うことで良く育ちますので、安心してくださいね。
もしオリジナルで土を作る場合は、赤玉土:腐葉土:牛糞堆肥=6:3:1の割合で作ると良いでしょう。
【水やり】
基本的には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりしてください。
特に、花が咲き始める7月からは気温が高く、土が乾きやすいので朝と夕方に土の渇きをチェックして水やりを行うことがポイントです。
朝顔は夜の暗い時間に成長するので、夜に水切れをしているとツルが伸びなかったり、花が咲かなかったりするので注意しましょう。
【肥料】
朝顔は、開花期の7月以降は特に肥料を好みます。
花が咲くまでは土に混ぜ込んでおいた粒状の緩効性肥料で十分に育ちますが、開花後は緩効性肥料では栄養分が足りません。
そのため、花が咲き始めたら週に1度即効性の液体肥料を水に溶かして、水やり代わりに与えてください。
花もたくさん咲き、枝葉も綺麗な状態になることでしょう。
【剪定】
朝顔のツルを増やして、花をたくさん咲かせるには、摘芯という作業が必要になります。
朝顔の摘芯とは、伸びてきたツルの先を摘む剪定のことです。
この摘芯を本葉が8~10枚のタイミングで行うと、それぞれの葉の脇芽から新たなツルが伸びてきて、ツル数が増えます。
結果として、花がたくさん咲くので、この摘芯はとても重要な作業なんですよ。
また、朝顔は花が咲き終えると種を作ります。
種を作り始めると、そちらに栄養が傾き花が咲かなくなってしまうので、花終わりは花茎から剪定して取り除いてあげることも重要です。
花も次々咲きやすく、枯れ花からの病気発生の予防にもなります。
【病害虫】
朝顔には、病気はあまり発生しません。
しかし、朝顔の花びらをそのままにして水に濡れるとカビが生えるので、その点には気を付けながら、花後を剪定していくと良いでしょう。
発生しやすい害虫は以下の3点です。
1:アブラムシ
2:ホコリダニ
3:ヨトウムシ
【1:アブラムシ】
アブラムシは、どの植物にも発生しやすい害虫です。
朝顔の新芽やツル部分にも付くことがあります。
日頃の観察を行いながら、見つけ次第取り除きましょう。
大発生している場合は、新芽やツルを切って市販のお薬を使用することで簡単に対処ができます。
対処せずにそのままにしておくと、大きく成長できずに枯れることもあるので注意してくださいね。
【2:ホコリダニ】
ホコリダニは、雨の降らない高温乾燥に葉の裏に発生しやすい害虫です。
非常に小さいため見つけにくく、葉の色が突然薄くなったり、かすりが入ったようになったりします。
多湿環境を嫌うため、雨の降らない夏は土を乾燥させないように気を付けましょう。
発生した場合は、葉を水で洗い流すか市販のお薬を使うと簡単に対処できるんですよ。
【3:ヨトウムシ】
花が咲く7月~9月に発生しやすい害虫です。
ヨトウガと呼ばれる蛾の幼虫で、葉や花を食べてしまいます。
日中は土の中や落ち葉の下に隠れているので見つけにくく、夜に活動し葉や花を食べてしまうんです。
そのため、楽しみに朝を迎えると葉や花が食べられているという悔しい思いをすることもあります。
あらかじめ、お薬を土に撒いておいたり、朝顔に散布しておくと被害がなくなるので安心してください。
ヨトウムシが隠れる落ち葉などが土の上に内容にしておくことも大事です。
さて、プランターでの朝顔の育て方が分かったところで、朝顔には「仕立て方」というのがあります。
初めての方は「?」と思われることでしょう。
そこで、続いては朝顔の仕立て方についてお話します。
関連記事
朝顔の仕立て方!行灯・本蔓・子蔓・孫蔓などの違いは?
朝顔はネットなどに絡ませて大きく這わせる以外にも、朝顔の仕立て方に「行灯仕立て」という方法があります。
この行灯仕立ては、数個の輪っかに3本の棒を立てた円柱形支柱に、ツルを巻き付けて行灯のような形に仕立て花を咲かせる方法です。
この行灯に朝顔のツルを巻き付けていくのですが、朝顔のツルには「本蔓」「子蔓」「孫蔓」と種類があることをご存じでしょうか?
【本蔓】
朝顔を育てて最初に伸びてきた蔓を本蔓と言います。
【子蔓】
本蔓の先端を剪定することで、下葉の脇芽からでてくるツルのことです。
【孫蔓】
伸びた子蔓の先端を切ることで、さらに新しく出てきた蔓が孫蔓になります。
どのツルで朝顔を育てて花を咲かせるかによって、「本蔓仕立て」「子蔓仕立て」「孫蔓仕立て」と呼び方が変わるんですよ。
ツルの種類で仕立ての名前が変わるなんて面白いですよね!
さらに行灯仕立てを作る時に、どのツルで育てるかによって、花の咲く時期や葉の茂り方が変わります。
【本蔓仕立て】
本蔓仕立ては最初のツル1本なので、枝数が少なく葉の枚数や花数が少なくなってしまいますが、花は早くから咲き始め長く楽しめることが特徴です。
【子蔓仕立て】
子蔓仕立ては、最初のツルを本葉が8枚ほどになったときに切ることで、下葉から複数のツルが伸びるので、葉の枚数や花数が多くなります。
しかし、本蔓仕立てよりも開花時期が遅くなるので、早くに花を楽しみたい方は注意が必要です。
【孫蔓仕立て】
子蔓仕立てで伸びたツルをさらに切ることで、ツル数を増やして、花数を増やす方法です。
開花は遅くなりますが、その分ボリューム良く行灯全体にツルが行き渡り、花も全体的に咲きます。
豪華に咲かせたい方には孫蔓仕立てがおすすめです。
いずれも美しい朝顔が咲きますが、どのように楽しみたいかによってツルを使い分けても面白いでしょう。
朝顔をせっかく上手に仕立てたのに、花が咲かなかったらすっごくがっかりしますよね。
朝顔の花が咲かない原因と対処法についてお話しします。
関連記事
朝顔の花が咲かない!原因や対処方法は?
朝顔が咲かない原因には以下の3点があります。
1:日当たり不足
2:水やり不足
3:夜も明るい
【対処法1:日当たり不足】
朝顔は日当たりを好む植物なので、暗い日陰で育てると弱々しく育ち花が咲かない場合があります。
そのため、日当たりが悪い場合は、日当たりの良い場所に移動させることで簡単に花が咲きますよ。
【対処法2:水やり不足】
朝顔は夜に生育し蕾を付けるので、夕方以降に土が乾燥していると、花を付ける準備ができません。
夏は、気温が高く土も乾きやすいので、日中を避けた涼しい朝と夕方以降に必ず水やりをしましょう。
【対処法3:夜も明るい】
朝顔の花が咲かない原因として最も多いのが、夜も明るい場所に置いていることです。
朝顔は、日中の明るい時間よりも暗い夜の時間が長いことで花芽を付ける短日植物なので、明るい部屋の中や外灯が当たる場所に置いておくと、花芽を付けることができません。
最近では、街路灯の影響でも十分に明るいので、夜は光の影響がない場所に移動させるか、外灯が近くにない場所で育てることが綺麗な花を咲かせる重要なポイントです。
それでは朝顔の育て方について、最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回は、朝顔をプランターで美しく咲かせる育て方についてお話しました。
プランターで朝顔を育てるためには、朝顔の種はもちろん、土や肥料、鉢底ネット、鉢底石、支柱、ネットなどをしっかり準備しましょう。
朝顔の種まき時期は5月下旬~6月下旬。
硬い種皮を持つので、ヤスリやハサミで種に傷を付ける芽切りを行うと発芽しやすいです。
朝顔は日当たりを好むので、多くの花を咲かせるためにもしっかりと直射日光に当たる場所で育ててください。
朝顔には、ツルの種類があり、どのツルで育てるかによって「親蔓仕立て」「子蔓仕立て」「孫蔓仕立て」と仕立ての名前が変わります。
朝顔が咲かないのは、「日当たり不足」「水やり不足」「夜も明るい」ことが原因なので、これらを解決して美しい花を咲かせてくださいね。
それでは、可愛らしい朝顔を育てて、美しいガーデニングを楽しみましょう。
あなたが育てた朝顔の話も、ぜひ教えてくださいね^^
おすすめ記事