パキラを植え替える時期や、その方法を知っていますか?
パキラは成長の早い観葉植物なので、植え替えは必要な作業の一つなんです。
鉢の中で根がいっぱいになってしまったり、水はけが悪くなってしまったりすると、大切に育てていたパキラが枯れてしまうこともあるんですよ。
今回は、いつまでも元気に育てていくために、パキラの植え替え時期や方法、植え替えを失敗させないコツなどを、ご紹介いたします。
目次
パキラの植替え時期は?
パキラの植え替えは、生育期の5月から7月くらいまでに終わらせてしまいましょう。
10月から3月の植え替えは、避けてくださいね。
なぜなら、この時期は、寒さに耐えるために体力を使う時期なので、植え替えをして根を傷つけてしまうと、枯れてしまう可能性があるんです。
パキラはとても成長が早い観葉植物なので、1年から2年くらい経つと、鉢の中が根でいっぱいになってしまうんですよ。
鉢の底から根がはみ出てしまっていたり、土に水が染み込まなくなってきたら、植え替えのサインです。
これは、新しい根を生やすスペースもなくなり、古い根だけが残り、土からの栄養を十分に取ることが出来なくなっているという現れなんですね。
すると、パキラが根詰まりを起こして、水を吸収する力が弱くなったり、水はけも悪くなって根腐れを起こしてしまいます。
そうなってしまうと、茎がヒョロヒョロと長く伸びて不恰好に育ってしまい、最終的には枯れてしまう、なんてこともあるんですね。
見た目のバランスを良くしたり、健康に元気に育てていくためにも、パキラには植え替えが必要なんですよ。
では、続いて、パキラの植え替えにはどんな土が必要なのか、鉢の大きさはどうなのか等についてお伝えしますね。
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パキラの植え替えをする時には、どんな土を使ったらいいのでしょうか?
パキラの植え替えは初めてという方には、必要な栄養分が配合され、水はけも良い「観葉植物用の培養土」がオススメです。
最初から鉢に入っていた土や、庭の土を使うのは避けてくださいね。
理由は、カビが生える原因になることがあるからです。
自分で土を配合してみたいという中級者の方は、赤玉小粒土7、腐葉土3の割合でブレンドするのがオススメ。
水はけ重視の方は、赤玉小粒土7、ピートモス2、軽石1の割合もオススメです。
もともと土に栄養が入っているので、肥料は与えなくてもOKなのですが、与える時は緩効性化学肥料を根元から少し離れた位置に置いて与えてあげてください。
根元に近い場所に置くと、肥料焼けを起こして枯れてしまうことがあるので、注意してくださいね。
ところで、パキラを部屋に飾る人もいると思いますが、その際、ハイドロカルチャーを使用してもいいのでしょうか?
人気のハイドロカルチャーはオススメです。
しかし、ハイドロに植え替える時は必ず土を全て落としてくださいね。
土が混じっているとハイドロが腐ってしまうことがあるんですよ。
また、ハイドロには栄養が入っていないので、2週間から1ヶ月に1度、与える水に液体肥料を混ぜてあげてください。
与える濃度は、各メーカーによって違うので、希釈の濃度を確認してから与えてくださいね。
土が用意できたら、次は鉢を用意します。
植え替え前の鉢と比べ、一回り大きな鉢を用意してください。
すぐに成長するからといって、一回り以上大きな鉢にしてしまうと水が土に残ってしまい、根腐れの原因になってしまいます。
素材は、素焼きの鉢がオススメ。
釉薬が塗られていないので、通気性に優れているんですよ。
ところで、パキラを植え替えしていく上で、植え替えしやすいように剪定も一緒にしてもいいのでしょうか?
植え替えと剪定を同時にしても良いのか、次でご紹介します。
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パキラの植え替えと剪定は同時にしても良いの?
パキラの植え替えと剪定は同時にしてもいいのか?
結論から言うと、大丈夫なんです。
ただし、5月から7月くらいの生育期に行ってください。
葉が生い茂っていたり、枝が増えてしまっている時には、ある程度形を整えてから植え替えをしていきましょう。
植え替えをすることで、根が傷つき水を吸収する力が弱くなってしまいますが、枝や葉が減っているので、水分量のバランスが良くなることもあるんです。
植え替えや剪定は根や枝を傷つけてしまうので、パキラにストレスを与えてしまいます。
生育期以外の時期に行ってしまうと、回復ができずに枯れてしまうので、避けてくださいね。
剪定を先に行うと、伸び切った枝や葉と格闘しながら植え替えをするよりは、作業がとても楽になります。
見た目のバランスが良くなったら、植え替えをしていきましょう。
次は、パキラの植え替えの方法をお教えします。
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パキラの植え替え方法!手順を分かりやすく解説します
では、パキラの植え替えの手順を解説していきます。
1、水やりを控える。
鉢からパキラを取り易くするために、水やりを控えておきましょう。
2、鉢を用意し、植え替えの準備をします。
一回り大きな鉢を用意し、鉢の底にネットを敷き、鉢底石を入れておきます。
鉢の中に3分の1程度土を入れます。
3、鉢からパキラを取り出します。
パキラを取り出したら、軽く振って古い土を落としていきましょう。
土が固まっている時は、土を優しくほぐしながら落としていきます。
4、根を切っていきます。
黒くなってしまった根は腐っているので、清潔なハサミで切ってしまいます。
この時、汚れたハサミを使うと、切り口から雑菌が入ってしまうので、必ず清潔なハサミを使ってくださいね。
5、パキラを植えていきます。
新しい鉢の真ん中あたりにパキラを置き、バランスや見た目を確認して、土を入れていきます。
鉢の縁より下まで土を入れたら、細い棒状の物で土を全体に馴染ませるようにしてください。
6、水を与えて完了です。
鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと、パキラに水を与えてくださいね。
植え替えが終わった後は、根が傷ついたりしてパキラはストレスを受けた状態になっています。
元の場所に戻さず、明るい日陰に置いて休ませてあげてくださいね。
水は、土の表面が乾いたら、たっぷりと与えてあげましょう。
1週間くらい様子をみて、幹をゆすりパキラがグラグラしない状態であれば、植え替えは成功です。
パキラを元の場所に戻し、日常のペースに戻してあげてくださいね。
さて、せっかく元気に健康に育てるため植え替えをしたのに、枯れてしまったなんてことはありませんか?
そんな悲しいことにならないよう、なぜ枯れてしまうのか、考えられる原因を、次でご紹介していきます。
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パキラを植え替えたら枯れた!失敗させないためのコツは?
パキラの植え替えをして枯れてしまう原因は、大きく分けて3つあるんです。
1,植替え時期のマチガイ
パキラを植え替えして枯れてしまう原因の一つは「植え替え時期」。
パキラの植え替えは5月から7月ごろの生育期が適していますが、その時期を逃して植え替えをしてしまうと、パキラは弱り枯れてしまいます。
鉢の中で根がいっぱいになっていたり、バランスが悪くなってしまうと、すぐにでも植え替えしたくなりますが、適した時期になるまで、植え替えはストップしてくださいね。
パキラのためにも、焦らず時期を待って植え替えしてあげましょう。
2,鉢の大きさのマチガイ
植え替えの時期は合っているのに枯れてしまった場合は、「鉢の大きさ」が原因かも。
植え替えに適した鉢の大きさは「一回り大きい物」。
一回り以上大きな鉢を使うことが枯れる原因になることもあるんです。
大きな鉢にすると、土の量が多くなります。
そのため、鉢の中に水が多く残り、水はけが悪くなってしまうので、根腐れを起こし枯れてしまうことがあるんですよ。
すぐ成長するからと大きな鉢を選ばず、パキラにとって適した鉢を選ぶことも失敗しないコツの一つなんです。
3,土の使いまわし
「土」が原因の場合もあります。
もったいないからといって、土を使いまわしていませんか?
古い土を使ったり、庭の土を使うと、パキラに適した配合にはなっていないので、枯れてしまうことがあるんです。
自ら配合するのは大変なので、初心者には「観葉植物用の培養土」がオススメです。
適した土を使うことでパキラが枯れるリスクを回避することができますよ。
それでは、パキラの植え替えについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はパキラの植え替えについてご紹介しました。
パキラの植え替えはストレスを受けても回復の早い、生育期の5月から7月ごろに行ってくださいね。
植え替えに使用するものは、パキラに適した配合になっている「観葉植物用の土」と一回り大きな鉢がオススメです。
パキラの剪定と植え替えを同時にすることで、作業がとても楽になりますよ。
パキラの植え替えは一回り大きな鉢を用意し、手順を確認して行ってくださいね。
失敗してしまう原因は「植え替え時期」や「鉢」、「土」なので、作業をする時は失敗するリスクを回避しましょう。
成長の早いパキラに必要な植え替え、コツや手順を覚えて元気に育ててあげてくださいね。
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