ひまわりは夏の代名詞ともいえる花ですが、種から育てる場合に「種まき時期と方法」について意外とご存じない方が多いのではないでしょうか。
また、種を植えるのにプランターやポット、地植えの違いも気になることでしょう。
そこで、今回はひまわりの種まき時期や種を水に浸す意味、種まきの仕方、その後の水やりや間引きについて詳しく解説しています。
最後には、種まきについて注意するべきポイントについて詳しくお話します。
それでは、ひまわりの種まき時期から大公開です!!
目次
ひまわりの種まき時期!6月でも7月でも問題ないの?
ひまわりの種まき時期は、通常4月下旬~6月です。
遅くとも7月末までに種まきして発芽すれば、問題なく育つので安心してください。
ただし、7月下旬に撒いた種は、発芽が遅れたりする場合があります。
それは、種の発芽温度が20~25℃のためです。
7月下旬に種まきすると、地域によっては気温が30℃以上になる場合もあることでしょう。
遅くに種まきをするのであれば、天気予報などで気温をチェックしておくことが大切です。
種まきは時期よりも、種を撒く時の温度が重要になります。
そのため、暖地では4月中旬~5月中旬が温度が20~25℃とちょうどよく、寒冷地では5月~6月初旬が20~25℃とベストタイミングになるわけです。
しかし、最近では温暖化の影響もあり気温が年々高くなっています。
種まきのタイミングを逃さないように、天気予報などで温度に気を付けながら種まきをしましょう。
ところで、種まきの時期が分かったら、次は種まきの仕方が気になりませんか?
では、種まきをする準備のところから詳しくお話しますね。
関連記事
ひまわりの種まき!水に浸すと良いの?
いざ種まきをしようと思っても、どんなふうに種まきをすればいいのか悩むものです。
そのまま種を植えるのではなく、ちょっとした工夫で種の発芽が良くなることをご存じでしょうか。
ひまわりの種を撒く前に、種を一晩水に浸し吸水すると種の発芽が良くなります。
それは種が吸水することで、土の中で乾燥しにくくなり発芽しやすくなるためです。
また、種を水に浸したときに、「水に浮く種」と「水に沈む種」の2つに分かれます。
水に浮く種は未成熟であることが多く発芽率が低く、水に沈んでいる種は熟成しており、発芽しやすい種になります。
そのため、一晩水に浸けて沈んでいる種を選んで種まきすることが、ひまわりの種まきを失敗させないコツなんですよ。
水に浸すことで、種の選別ができるなんて驚きですよね!
ただし水に浮いている種は、必ずしも発芽しないわけではないので、空いているスペースや鉢にお試しで植えて発芽したら楽しむというようにしても良いでしょう。
ひまわりの種まき前に水に浸すことが有効なことが分かったところで、種まきの仕方も気になりますよね。
続いて、プランターやポット、地植え、それぞれの種まきについてお伝えします。
関連記事
ひまわりの種まきの仕方!プランターやポットで違うの?
ひまわりの種をいざ植えるときは、プランターに植えたり、まずポットで育苗したり、直接地植えしたりすることでしょう。
そこで、以下の3点に分けて種まきの仕方をお話しします。
1:プランター
2:ポット
3:地植え
1:プランター
ひまわりには様々な大きさの品種があります。
プランターは、地植えと違い根が張れる深さや土の量に制限があるんです。
つまり、草丈が1mと大きくなるひまわりには、プランターでの種まきは向いていません。
プランターで種まきするには、草丈が60㎝以下の矮性品種やミニひまわりが最適です。
プランターの大きさの基準は、草丈に対して1/2なので、草丈が60㎝になる品種であれば鉢の深さは最低でも30㎝は必要になるでしょう。
プランターに植える場合は、育てるひまわりの草丈について知っておく必要があるんですよ。
なお、プランターの種まきの手順は以下のようになります。
- プランターに水はけ確保のために鉢底石を入れる。
- 市販の草花の土を鉢の縁から3㎝~5㎝まで入れる。
- 深さ1~2㎝の埋め穴を作る。
- ひまわりの種2~3粒を横向きに置く。
- 光が当たらないように1㎝ほど土を被せて埋める。
- 種は10~20㎝間隔で埋めていく。
- 水を鉢底から流れるくらいにたっぷりと与える。
2:ポット
ポットに種まきする場合は、そのまま花を咲かせるまで育てることは難しいでしょう。
なぜなら、ひまわりは根がまっすぐ伸びる直根性という性質を持つので、ポットでは深さが足りず根を傷めてしまいうまく育ってくれないためです。
そのため、プランターや地植えの植えつけるための育苗としてポットで育てましょう。
ポットでのひまわりの種まきの手順は以下のような感じです。
- ポットの底から土がこぼれないように網を入れる
- 市販の草花の土や種まきの土を入れる
- 深さ1~2㎝の埋め穴を作る
- ひまわりの種1粒を横向きに植える
- 光が当たらないように土を被せる
- 同様に1㎝間隔で三角形になるように種を植える
- ポットの底から水が流れるくらいに水やりをする
3:地植え
ひまわりは根がまっすぐ伸びる直根性を持つため、種まきは土の制約がない地植えが一番向いています。
ただし、地面の土が硬いとうまく根がまっすぐ伸びてくれません。
そのため、腐葉土などの堆肥をしっかり土に漉き込んで、水はけが良いように畝を作ると良いでしょう。
地植えでのひまわりの種まきの手順は以下のようになります。
- 腐葉土などのたい肥を土に漉き込んで畝を作る
- 深さ1~2㎝の埋め穴を作る
- ひまわりの種2~3粒を横にして置く
- 光が当たらないように土をしっかり被せる
- 30㎝間隔で種を同様に植えていく
- シャワーでたっぷりと優しく水やりをする
それぞれのひまわりの種の植え方についてお話しさせていただきました。
いずれも、「種は横にして植える」「植えた種に光を当てない」ことが重要です。
なお、ひまわりの種は、先端が尖った方を下にして植える方法がありますが、種によっては先端の尖りが分かりにくいものがあります。
そのため、横にして植える方が安全に発芽すると覚えておいてください。
また、ひまわりの種は光に当たると発芽しない「嫌光性」の性質があります。
そのため、土をしっかり被せて光に当てないようにすることも大切なポイントです。
さて、ひまわりの種まきをした後、元気に育てていくためにはどんなことをすれば良いのでしょうか?
続いては、種を植えた後の「水やり、発芽、間引き」までを詳しくお話ししますね。
関連記事
ひまわりの種まき!水やり・発芽・間引きまでの流れは?
- プランター
- ポット
- 地植え
それぞれ、適温の20~25℃で種まきをして水切れがなければ、約14日後に発芽してきます。
プランターやポットでは、特に水切れがないように気を付けましょう。
地植えの場合は、種まきの時にしっかりと水やりをしていれば、その後の水やりは不要です。
しかし、晴天が続き雨が降らないようでしたら、土の乾燥具合を見て水やりをしてくださいね。
それぞれ種を複数植えているので、全て発芽した場合は、2~3本の芽が出てきます。
本葉が5~6枚になるまでに一番成長の良い苗を残して、小さい苗を優しく間引きしましょう。
ひまわりは移植を嫌うので、間引いた苗はうまく育つか分かりませんが、空いたスペースや植木鉢に植えて育てて楽しんでも良いですね。
ポットの苗は成長の一番良い苗だけを残し、本葉が5~6枚の時点でプランターや地植えに植え替えましょう。
この時点で、すでに根が張っているので、根鉢は崩さずに優しく植えることが重要です。
直根性という性質上、根を崩されることを嫌うので、ポットから植え替える場合「根鉢を壊さない」ことは、とても大事なポイントになります。
植え替えをした苗は、そのまま日当たりの良い場所で水やりを行いながら育てることで、順調に大きくなっていくでしょう。
このように、種まきから発芽、間引きまですくすくと育つひまわりを楽しみしていたのに、うまく発芽しなかったら悲しいですよね。
そんなことが起きないよう、最後にひまわりの種まきで注意すべきポイントについてお話します。
関連記事
ひまわりの種まきで注意すべきポイントは?
ひまわりの種まきで注意するべきポイントは以下の5点です。
1:ひまわりの種を一晩水に浸ける
2:育てるひまわりの大きさを考えて植える
3:植えるひまわりの種の向き
4:種に光が当たらないように土を被せる
5:一番成長の良い苗を残す
それでは、順番にポイントを解説します。
1:ひまわりの種を一晩水に浸ける
種を植える前に、水を溜めた容器に種を浸すと、「浮く種」と「沈む種」に分かれます。
吸水して沈んでいる種を選別して植えることで、ひまわりの種まきが成功しやすいです。
2:育てるひまわりの大きさを考えて植える
ひまわりには、様々な大きさの品種があります。
草丈1mを超えるような大きなひまわりは、大きなプランターでなければ育ちにくく、十分な花を咲かせることができません。
プランターではミニひまわり~草丈60㎝の矮性品種を、地植えでは高性の大きくなるひまわりを育てることをおすすめします。
プランターの大きさは、育てるひまわりの草丈に対して1/2が基準になるので参考にしてくださいね。
3:ひまわりの種を植える向き
ひまわりの種は、横向きに植えましょう。
本来は、種の先端が尖った方を下にして植えますが、種によっては尖り具合の判別が難しいものがあります。
その場合に間違って植えて失敗するよりも、横に植えた方が発芽しやすいためです。
ひまわりの種に限らず、種の上下がわからない場合は、横にして植えると失敗なく発芽しますよ。
4:種に光が当たらないようにする
ひまわりの種は、光に当たることで発芽が妨げられる嫌光性という性質があるので、植えた種に光が当たらないようにすることが大事です。
植えた種に土を必ず被せて、水やりを優しく行いましょう。
勢いよく水やりをすると、種が土の表面にでてきたり、流されたりするので気を付けてくださいね。
5:一番成長の良い苗を残す
種がうまく発芽しないこともあるので、複数の種を一か所に植えますが、この時全ての芽をそのまま育てないようにしましょう。
そのまま、複数のひまわりが育つと根が土の中で絡み合い、成長がうまくできなくなります。
一番、成長が良いひまわりだけを残して、大事に育てることで立派な花を咲かせてくれますよ。
楽しみに待っててくださいね^^
それでは、ひまわりの種まきについて最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回は、ひまわりの種まきついてお話しました。
ひまわりの種まき時期は、気温が20~25℃の4月下旬~6月がベストシーズンです。
種を水に一晩浸すことで、発芽の良い種とそうでない種を船尾つすることが出来て、吸水の効果でさらに発芽しやすくなります。
ひまわりには、ミニひまわり~大きなひまわりまで様々あり、品種によってプランターや地植えなど種まきの方法を変えると良いでしょう。
ひまわりの種は、適切な時期に種を植えて水を与えれば約14日後に発芽します。
ひまわりの種まきには種に光を当てないなど、気を付ける点が5つあり、それらを注意すれば上手に種からひまわりの花を育てることができるでしょう。
それでは良きグリーンライフを過ごしましょう。
おすすめ記事