彼岸花の花言葉をパッと答えられる方はきっと少ないと思います。
咲いている場所や迷信の影響で、多くの方がこの植物を怖いとイメージしているかもしれません。
今回は、彼岸花の花言葉が怖いのかという噂の真相について。
いい花言葉があるのか?
色別で違いがあるのか?
英語での意味はあるのか?
などについて詳しく解説します。
最後には、原産地である中国での花言葉もご紹介しますね。
目次
彼岸花(リコリス)の花言葉は怖い?
彼岸花は秋のお彼岸時期に一斉に咲き、田んぼやあぜ道以外にも墓地でもよく咲いている姿を見かけます。
この植物は毒を持っており、「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」などの不吉な迷信もあることから、多くの方が怖いイメージを持っていることでしょう。
そんな彼岸花の花言葉も当然怖いものという噂があることはご存じですか。
結論として、この噂は嘘です。
彼岸花には怖い花言葉はありません。
怖いというイメージがある方にとって、この事実には驚くのではないでしょうか。
それでは気になる彼岸花の花言葉をご紹介します!
彼岸花全体の花言葉は、以下の4つです。
1:悲しき思い出
2:諦め
3:独立
4:情熱
彼岸花は墓地でよく見られることもあり、故人を亡くした時の悲しみの感情から「悲しき思い出」という花言葉があります。
「諦め」「独立」は彼岸花の花が咲く時期には葉がなく、葉がある時期には花がないという性質が由来となっているんです。
最後に、情熱という花言葉は彼岸花の真っ赤な花色のイメージから名付けられています。
このように、彼岸花にはどこか怖いというイメージを多く持たれることがありますが、花言葉だけで言えば怖い意味合いはないんですよ。
花言葉が怖いという噂は、「悲しき思い出」の由来である墓地に咲いていることが関係しているのかもしれません。
しかし、悲しい花言葉であるものの怖い意味合いはありませんので安心してくださいね。
彼岸花には怖い花言葉はないことが分かると、いい意味を持つ花言葉が気になりませんか?
続いては、彼岸花のいい意味の花言葉に注目してお話しします。
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彼岸花(リコリス)の花言葉はいい意味もある?
彼岸花全体の花言葉の中でいい意味を示すものは「独立」「情熱」の2つと言えるでしょう。
「独立」の由来は、先ほどお話しした通り花があるときには葉がなく、葉があるときには花がないことです。
本来、「独立」とは他を頼らないことや他の束縛や支配を受けないことを意味します。
そのため、非常に強い意思を感じることができ、これからの新しいスタートにぴったりと言えるでしょう。
「情熱」は、彼岸花の真っ赤な色から連想された花言葉です。
その赤色はまさに燃えるように赤く情熱的。
そんな情熱が彼岸花には込められているので、何かを成し遂げたい、何かに取り組んでいる方にとってとてもいい意味の花になりますね。
さて、彼岸花全体のいい意味を知ると、色別の意味についても気になって来ますよね。
そこで、白・赤・ピンクなど色別による花言葉について見て行きましょう。
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彼岸花の色別の花言葉!白・赤・青・黒・ピンク・黄などは?
彼岸花には、赤色以外にも白やピンク、黄色、オレンジ、青色など多くの色があります。
「青色もあるの?」って驚きますよね。
そんな色とりどりの彼岸花の花言葉を、これから由来も含めて一緒にご紹介します!
〇赤い彼岸花
花言葉:情熱、独立、再会、諦め、悲しい思い出、想うはあなた一人、また逢う日を楽しみに
由来は彼岸花全体の花言葉と同様です。
墓地に花が咲いていることからの連想で、亡くなった人を偲ぶ別れをイメージさせる花言葉が多いですね。
〇白い彼岸花
花言葉:また逢う日を楽しみに、想うはあなた一人
この2つの花言葉は赤色の彼岸花にもある言葉ですが、実は赤色の悲しい意味合いとは少し違うんです。
「また逢う日を楽しみに」は、赤い彼岸花の中にぽつんと一つだけ美しく咲いていた様子が由来とされています。
「想うはあなた一人」も、長い茎の先に咲く白い彼岸花が花後に地面に落ちた後、葉が出てくる様子を見ていることを表しているそうです。
白色の純粋なイメージと重なるポジティブな意味での花言葉になっています。
花言葉としては同じでも、赤色の悲しいというネガティブな意味とは大きく異なるんですよ。
〇ピンクの彼岸花
花言葉:深い思いやり、あなたのために何でもします、快い楽しさ、楽しむ、悲しい思い出
ピンク色の彼岸花は品種改良によって生まれた花です。
花言葉は主に彼岸花全体の花言葉に準拠しますが、ピンク色という優しい色のイメージの影響を受けた花言葉になっています。
〇黄色の彼岸花
花言葉:深い思いやり、追想、深い思いやりの心、陽気、元気
彼岸花全体の花言葉と同様に悲しい意味合いになります。
しかし、黄色という明るい色が由来とされる「陽気」「元気」という明るい花言葉も持っているんですよ。
悲しい思い出から、少し前向きになって来ているような雰囲気がありますね。
〇オレンジ色の彼岸花
花言葉:妖艶
黄色よりも濃いオレンジ色の花言葉は「妖艶」です。
彼岸花の花姿は妖艶そのもので、どこか怖い印象を持ちながらも多くの方を魅了します。
その怖いとされる赤い印象を取り払ったオレンジ色は、まさに妖艶そのものと言えるでしょう。
〇青色の彼岸花
花言葉:なし
青色の彼岸花と言われ、真っ青な彼岸花をイメージするかもしれません。
しかし、今のところ真っ青な彼岸花はなく、ピンクの花弁に青紫色が色づくような彼岸花を青色の彼岸花と言います。
まだまだ珍しい品種のため、花言葉は付けられていません。
これから先、品種改良されて新しく青色の彼岸花が生まれたり、園芸店でもよく見るようになれば花言葉が名付けられるでしょう。
青いバラや青いカーネーションが品種改良によって生まれ、「夢かなう」「永遠の幸せ」といった素敵な花言葉が付けられています。
そのことを考えると、青色の彼岸花が青色にはどんな花言葉が付けられるか楽しみですね。
ところで、ここまでは彼岸花の花言葉の中で、日本語のものをご紹介しましたが、実英語にも花言葉はあるのでしょうか?
続いては、彼岸花の英語の花言葉について見て行きましょう。
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彼岸花の英語の花言葉と由来は?
彼岸花の英語の花言葉はありませんが、彼岸花は英語で以下のように呼ばれます。
〇Red spider lily(レッドスパイダーリリー)
〇Harricane lily(ハリケーンリリー)
〇Red magic lily(レッドマジックリリー)
〇Cluster amaryllis(クラスターアママリリス)
日本と同様に複数の呼び名があることは一緒ですね。
ハリケーンリリーを除いた全ての呼び方が、彼岸花の花の形に由来する名前になります。
ハリケーンリリーは、アメリカに9月頃の彼岸花が咲く時期にハリケーンが来ることが由来となっているそうです。
そういう意味では、あまり嬉しい意味に捉えてないのかもしれませんね。
とはいえ、日本のように彼岸花は怖いという印象は持ち合わせておらず、美しい花として人気があるんですよ。
彼岸花の英語での花言葉や由来はわかりませんでしたが、原産地の中国では花言葉があるのか気になりませんか?
中国の花言葉と由来についてお話しします。
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彼岸花の中国語の花言葉と由来は?
彼岸花は中国が原産ですが、花言葉は日本と同様のようです。
しかし、その由来は中国の悲しい伝説が由来となっています。
その伝説を簡単にお話ししますね。
その昔「彼」という男性と「岸」という女性がいましたが、神様によって会ってはいけないと決められていたそうです。
それでも、隠れて初めて会ったことでお互いに一目ぼれをして一生一緒にいることを誓い合いました。
そのことに怒った神様は天罰として、2人を彼岸花と変化させ、「彼」は葉に「岸」は花になってしまうんです。
同じ花でありながら、2人は永遠に出会えないようになってしまったという悲しい伝説になります。
とても悲しいお話ですが、この伝説から日本のような「悲しき思い出」「想うはあなた一人」という花言葉なのでしょうね。
それでは、彼岸花の花言葉について最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、彼岸花の花言葉についてお話しました。
彼岸花全体の花言葉は「悲しき思い出」「諦め」「独立」「情熱」。
なので、花言葉が怖いという噂はウソです。
彼岸花全体の花言葉で「独立」「情熱」といった言葉は、これから新たなスタートを切る方にとっていい花言葉と言えるでしょう。
彼岸花には様々な花言葉があり、どの色も悲しい花言葉を共通して持ちますが、黄色や桃色、白色にはポジティブな意味合いも込められています。
英語の花言葉やその由来はありませんが、日本同様に複数の呼び名があり、ハリケーンリリーとも呼ばれていることから、必ずしも喜ばしい意味ではないかもしれません。
中国での花言葉は日本と同様の意味で、由来は中国に伝わる悲しい男女の伝説によるものでした。
彼岸花の花言葉の上手な活用方法などありましたら、ぜひコメントしてくださいね~
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