彼岸花(リコリス)の時期と育て方!増やし方や寄せ植えは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

彼岸花(リコリス)の開花時期や、詳しい育て方をご存じでしょうか?

 

秋のお彼岸の時期に、多くの田んぼや畑、あぜ道で美しい彼岸花が一斉に咲き誇りますね。

なので、あらためて育てるとなると分からないことが多いでしょう。

 

今回は、彼岸花の開花時期や花の特徴、育て方、増やし方、寄せ植えについて詳しく解説しています。

最後に、彼岸花が咲かないと悩んでいる人へ向けて、その原因と解決策もお伝えしますのでお楽しみに!

彼岸花とは?開花時期や花の特徴は?毒があるの?

彼岸花は秋のお彼岸になると、田んぼやあぜ道で赤色や白色の細長い花弁を放射線状に広げ花を咲かせています。

 

この植物はヒガンバナ科ヒガンバナ(リコリス)属の中国原産の球根植物で、開花期は7~10月です。

 

彼岸花は種類によって、開花は早咲きや遅咲きに分かれます。

ですが、日本で一般的な赤色の彼岸花は秋のお彼岸時期に咲くこともあり、あまり良い印象を持たれていません。

 

それは土から蕾を付けた茎がスッと伸びて花が咲き、花が終わった後に葉が出てくる姿を不思議に思い、昔の方は怖いという感情を持ったためです。

 

しかし、花自体は非常に美しく花姿も神秘的な形なので海外では人気が高く、近年では、赤色以外に白色や黄色、ピンク、青色などの彼岸花もあります。

その影響もあり、園芸店では学名のリコリスという名で6~7月に球根が販売されており、日本でも人気になっている植物です。

 

しかし、この彼岸花には注意点が一つあることをご存じでしょうか?

 

それは、花や葉、茎、球根全てに毒があることです。

 

彼岸花はリコリンというアルカロイド系の毒を持っており、誤って口にすると中毒を引き起こしてしまいます。

この毒性を利用してモグラやネズミなどの小動物から稲や野菜を守ってきた歴史があるので、田んぼや畑の周りには多くの彼岸花が咲いているんですよ。

 

小動物除けに使用するのは良いですが、間違っても口にしないように気を付けてくださいね。

 

彼岸花の特徴が分かると、育ててみたいと思いませんか?

植え付けや切り戻しなどのコツについてお話しします。

 

関連記事

 

彼岸花の育て方!植え付けや切り戻しなどのコツは?

彼岸花は夏植え秋咲きの球根で、基本的には植えっぱなしで毎年咲く管理の簡単な植物です。

しかし、美しく咲かせるにはポイントがあります。

 

順を追ってお話しますね。

 

【球根】

彼岸花は6~8月頃の園芸店などに球根として販売されています。

球根を選ぶ際には、傷がなく大きく重い球根を選ぶことがポイントです。

 

小さな球根は花が咲かない可能性もあるので気を付けましょう。

せっかく購入した球根が咲かなかったら悲しいですよね。

 

また、購入した球根は、なるべく早くに鉢や花壇に植えつけてあげてください。

彼岸花の球根は乾燥に弱いので、植えずにそのままにしていると乾燥してしまい、その後の生育が悪くなることがあるためです。

 

【植え付け】

彼岸花の球根の植え付けは、地植えは球根が隠れるくらいの深さに、鉢植えは球根の半分くらいの深さに植えて土から見えるようにしておきましょう。

根がしっかりと伸びるので、鉢植えの場合は浅植えにして根が伸びるスペースを確保する必要があります。

 

【用土】

彼岸花は有機質に富んだ水はけのよい土を好みます。

鉢植えの場合は、市販の草花の土で十分に育ちますので安心してくださいね。

 

地植えの場合は、腐葉土を漉き込んで水はけが良くなるように土壌改良することがポイントです。

 

【水やり】

彼岸花の水やりは、基本的には土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと与えましょう。

ただし、受け皿をしている場合は溜まった水は小まめに捨てることが重要です。

 

そのままにしていると、土が乾燥せずに根腐れを引き起こしてしまう恐れがあるので注意しましょう。

また休眠時期の4~6月の花も葉もない時期でも、鉢植えの場合は乾燥させすぎずに月に1度水やりをして、適度に土を湿らせておくと開花期の花付きが良くなりますよ。

 

地植えの場合は、植え付け直後と真夏の雨が降らない時期を除いて水やりは必要ありません。

 

【肥料】

彼岸花は肥料をあまり必要としません。

植え付け前に、ゆっくりと長く効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。

 

その後は、追肥も必要ありません。

肥料を与えすぎると球根が腐りやすくなるので、年に1度4~6月の休眠期に緩効性肥料を一度与えるだけで十分です。

 

【剪定】

彼岸花は花と葉が同時には出ず、まず花が咲き、花が枯れた後に葉が出てきます。

花が終わった後は、花茎を切り除きましょう。

 

葉がその後に出てきて、春まで茂りますが春以降の休眠期は葉が枯れてきます。

枯れた葉は全て切り取り、すっきりさせておくことが大事です。

 

枯葉をそのままにしておくと、害虫の発生源になり他の植物に被害を出してしまうこともあるので、枯葉は全て取り除きすっきりさせてくださいね。

 

彼岸花を上手に育てることが出来たら、今度は増やしてみたいと思いませんか?

分球のコツについてお話しします。

 

関連記事

 

彼岸花の増やし方!分球のコツとポイントは?

彼岸花は、球根で増えていく植物です。

そのため、数年育てていくと球根が土の中で増えていきます。

 

ところで分球とはどんな作業かご存じでしょうか。

分球とは、球根を掘り出して増えた球根を切り離すことです。

 

鉢植えの場合は、休眠期の4~6月の植え替えのタイミングで球根が増えているならば一緒に行いましょう。

元々の親球根に子供の球根が付いている状態なので、その子供の球根を手で取り外してください。

 

彼岸花の球根は乾燥が苦手なので、掘り上げて分球した後はすぐに植えなおしてあげましょう。

もし、すぐに植えられない場合は水で濡らした新聞紙や水苔で包んで保存してくださいね。

 

子供の球根が大きい場合は翌年に花が咲くこともありますが、基本的には花が咲くまで2~3年ほどかかるので、ゆっくり育てることが大事です。

子供の球根も、植え方は地植え鉢植え共に同様に植えつけて育てましょう。

 

さて、彼岸花を増やすことが出来たら、その増やした球根で寄せ植えを作ってみたいと思いませんか?

寄せ植えをすると、ガーデニングの幅がとても大きく広がるのでおすすめですよ。

では、やり方を見て行きましょう。

 

関連記事

 

彼岸花の寄せ植え!相性の良い植物ややり方のコツは?

彼岸花は秋に咲く球根植物なので、「秋の花」との相性がとても良いです。

秋の花での寄せ植えに彼岸花の球根を埋めておくことで、開花時期の7~10月に寄せ植えの中から美しい花が咲いてくるでしょう。

 

相性の良い花は以下の通りです。

 

〇ダリア

〇キキョウ

〇ヒューケラ

〇ケイトウ

〇黄金カズラ

〇エキナセア

〇コリウス

〇トウガラシ

〇ローズマリー

〇タイム  など

 

花が咲いている彼岸花を植えると、根痛みをして、せっかくの花が枯れてしまいます。

なので、寄せ植えを作るときに、彼岸花の球根を一緒に植えておくことがポイントです。

 

開花時期になったら、しっかり花が咲いてきて秋の花と美しく共演してくれるでしょう。

 

彼岸花は赤以外にも、白や黄色、桃色などの色がありますのでイメージカラーに合わせて寄せ植えを楽しむこともできます。

また彼岸花だけで寄せ植えしても、群生した花を楽しめるので見ごたえがあるので、色々な寄せ植えを楽しんでくださいね。

 

ただ、このようにせっかく寄せ植えした彼岸花が咲かなかったら、すっごく残念ですよね。

そんなことにならないように、原因と解決方法についてお話しします。

 

関連記事

 

彼岸花の花が咲かない!考えられる原因と解決方法は?

彼岸花が咲かない原因は以下の3点です。

1:球根が小さい

2:球根が腐ってしまった

3:分球をしていない

 

【1:球根が小さい】

購入した彼岸花の球根が小さく軽い場合は、球根の栄養が充実しておらず花が咲かないことがあります。

そのため、園芸店などで購入する場合は大きくて重い球根を購入することが重要です。

 

分球した球根も小さいと花は咲きませんので気を付けましょう。

 

【2:球根が腐ってしまった】

彼岸花を植えつけて、土が常に湿っているほど水やりをすると腐りやすくなります。

球根が腐ると、当然花は咲きません。

 

そのため鉢植えの場合は、土が乾燥してから水やりをすることが重要です。

また、受け皿に水を溜めずに小まめに捨てることも、忘れないように気を付けましょう。

 

地植えの場合は、地中深くに根が張るので極端に雨が降らない夏場を除いて水やりの必要はありません。

肥料の与えすぎも球根が腐る原因になるので、気を付けてくださいね。

 

【3:分球をしていない】

彼岸花を長年植えっぱなしにしておくと、土の中で球根がたくさんになってしまい花付きが悪くなってしまいます。

鉢植えの場合は、休眠期の4~6月に植え替えと一緒に分球を行いますが、地植えの場合は植えっぱなしのままであることが多いです。

 

そのため、地植えで花付きが悪くなってきたら、4~6月に土から掘り上げて分球をしましょう。

球根をそれぞれ分けてあげることで、大きな球根はそれぞれ花を咲かせてくれるようになるので、安心してくださいね。

 

それでは、彼岸花(リコリス)の時期と育て方について最後のまとめましょう。

 

関連記事

 

まとめ

今回は、彼岸花の時期と育て方についてお話しました。

 

彼岸花は7~10月のお彼岸の時期に、田んぼやあぜ道で咲く中国原産の美しい球根植物です。

水はけのよい土に緩効性肥料を混ぜ込んで球根を植えておけば、開花期に自然と花が咲いてくれます。

 

土の中で球根が増えていくので、4~6月に掘り上げて分球することで簡単に増やすことができるんですよ。

球根を手に入れたら秋の花で寄せ植えを作り、その中に一緒に球根を植えておくことで、開花時期に彼岸花が咲く寄せ植えが作れます。

 

彼岸花の花が咲かない原因は「球根が小さい」「球根が腐ってしまった」「分球していない」です。

あなたが育てた彼岸花の話も、ぜひコメントしてくださいね^^

 

おすすめ記事

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*