春の花として人気のスイートピー。
種から育ててみたい方は、意外と多いのではないでしょうか。
しかし、種まきの時期や方法がわからない方も多く、気づけば種まき時期が過ぎていることもあるでしょう。
今回は、スイートピーの種まき時期や準備するもの、方法を詳しく解説します。
最後に、種まきの注意すべきポイントについてもお伝えしますので、ぜひ楽しみにお読みください。
目次
スイートピーの種まき時期!春でも問題ないの?
スイートピーと言えば、春の花のイメージが強いですが、実は夏咲きや冬咲きの品種もあるほど多くの品種があります。
そんなスイートピーの種まきの時期は、一般的には秋まきです。
しかし、忙しくて種まきのタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。
そんな時、春に撒いても大丈夫なのかな?と、不安になりますよね。
実は、スイートピーの種は春に撒いても問題ありません!
ただし、開花が遅れてしまうので注意が必要です。
本来、スイートピーの発芽適温は15~20℃で、関東から中国地方では9月下旬~11月上旬に、四国~九州地方では10月~11月下旬に種まきをします。
関東から東北でも9月下旬~11月に種まき可能ですが、冬の寒さを考えると春に種まきしたほうが安全です。
北海道では、春の種まきが基本になります。
本来であれば、秋に種まきをして苗が育ち、そのまま冬を越して春に急成長して花を咲かせるスタイルです。
しかし、春に種まきをした場合は、春に芽を出すところからスタートするので、花が咲く時期が1か月~2か月ずれることが多くあります。
特に九州など暖地では気温上昇が早いので、春に種まきしても花を楽しめる期間が非常に短いかもしれません
そのため、四国~九州の暖地では春よりも秋に種まきしたほうが、しっかりした花を長く楽しめるでしょう。
中国~関東、そして東北では、春に種を撒くと通常より遅れて咲きますが十分にスイートピーの花を楽しめるので、安心してください。
スイートピーの種まき時期が分かったら、種まきしたくなりませんか?
種まきをするのに準備するものと注意点についてお話しします。
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スイートピーの種まき!準備するものと注意点
スイートピーには、前述している通り春咲き品種以外にも、夏咲き品種や冬咲き品種など多くの品種があります。
どの品種を育てるのが良いのか迷うかもしれませんが、初心者は春咲き品種のスイートピーから育てましょう。
というのも、春咲き品種のスイートピーの種は手に入りやすく、育てやすい品種ばかりです。
さらに、切り花向きの品種だけでなく、寄せ植え向きの矮性品種もあるので、安心して様々なスイートピーを楽しめます。
いざ種まきをしようと思ったら、何を準備していいのかわからないことはありませんか?
そこで種以外に準備するものをご紹介します!
【1:土】
鉢やプランターで育てる場合は、土が必要です。
土は市販の園芸用の花の土を使います。
【2:底石】
鉢やプランターで育てる場合は、鉢底に水はけをよくするための鉢底石を敷くことが重要です。
底石を敷くことで、水はけが良くなり根腐れを防止してくれます。
【3:底網】
こちらも鉢やプランターで育てる場合に必要になります。
底石や土が鉢底の穴から流れたり、鉢底からの虫の侵入を防いでくれるからです。
ただし、鉢やプランターによっては、底穴がすでにメッシュ加工されているものもあるので、その場合は必要ありません。
そのまま、鉢底石を敷いて土を入れると良いでしょう。
【4:鉢やプランター】
花壇ではなく、鉢やプランターで育てる場合は鉢やプランターが必要になります。
スイートピーは、直根性と言って根が分岐せずに真っ直ぐに伸びる性質があるので、深い鉢やプランターを準備する必要があります。
深さが40㎝ほどあると、スイートピーは良く育つでしょう。
深さが40㎝ないと育たないという訳ではないので、安心してください。
ただし、浅い鉢やプランターほどスイートピーの育ちはあまり良くないので気を付けましょう。
【5:肥料】
肥料は、花壇や鉢植えどちらでも必要です。
ただし、スイートピーは肥料をあまり必要としない植物なので、種まき前に土に緩効性肥料を混ぜ込んでおくだけで問題ありません。
準備した土が肥料入りであれば、新たに肥料を混ぜ込む必要もないほどです。
もし、肥料を新たに加える場合は、花の栄養素であるリン酸や根の栄養素であるカリを多く含んだ肥料を与えてください。
【6:苦土石灰】
花壇に直接種まきをする場合は、苦土石灰を準備しておきましょう。
スイートピーは酸性の土を嫌うので、あらかじめ土を耕すときに苦土石灰を混ぜ込み、土の酸度調整をしておくことが重要です。
中性~弱アルカリ性になるようにします。
鉢やプランターの場合は、新しい土を入れるので苦土石灰を混ぜ込む必要はありませんよ。
では、種まきに必要な物が分かったら、種まき方法についてご説明しましょう。
地植え・プランター・鉢植えに分けて解説します。
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スイートピーの種まき方法!地植え・プランター・鉢植え
スイートピーは育てやすい植物ですが、種まきには少し工夫が必要です。
まず、種まき前に重要な作業があります。
スイートピーは硬実種子といい、硬い種皮を持っているので、そのまま種まきしてもうまく発芽しないことがあるんです。
そのため、まず種まき前にバケツなどに水と種を入れて半日~1晩吸水させてください。
そうすると、種が柔らかくなり種まき後の発芽率が上がります。
この時に、うまく吸水しないで硬いままの種子には、カッターナイフやヤスリで傷を付けて下さい。
吸水するまで、何日も水に付けるのは発芽率低下につながるので気を付けましょう。
さて、この前準備をしたら種まきをします。
【地植えの場合】
花壇などの地植えで種まきする場合は、まず土に堆肥や苦土石灰を撒いて耕しましょう。
土が粘土質や砂礫質である場合は、種を撒いてもうまく育ちません。
前述の通り、スイートピーは酸性の土を嫌います。
そのため、地植えの場合は土の酸度調整が重要なポイントです。
また、水はけが悪かったり良すぎたりしてもうまく育たないので、腐葉土などの堆肥を混ぜ込み耕して、土を軽く握ったら少し固まるくらいの土を目指しましょう。
耕す深さは、約40㎝です。
スイートピーは真っ直ぐに根を伸ばすので、なるべく深くまで土を耕すと種まき後は上手に育てることができます。
土を耕し終わったら、深さ1㎝ほどの穴を20~25㎝間隔で開けて、その中に種を2~3粒撒きます。
植える時の種の向きは気にする必要はありません。
その後は優しく土を被せて置けば大丈夫です。
【プランターの場合】
プランターに種まきする場合は、深めのプランターを準備します。
深さは40㎝ほどの深型プランターがおすすめです。
スイートピーは、移植を嫌う植物なので育てるプランターに直接種まきをして、そのまま育てるようにしましょう。
浅めのプランターだと発芽後の根の生育に影響があり、うまく育ちません。
種まき後の生育を考えて、初めから深型のプランターに種まきすると上手に育てられますよ。
プランターの底に網を張り、底石を薄く敷きます。
底石は、網が隠れるくらいで十分です。
その上に市販の園芸用の花の土を、プランターの縁1㎝下までたっぷり入れましょう。
土に肥料が入っていなければ、この時に長期間ゆっくりと効く緩効性肥料を混ぜ込みます。
その後は、土の表面を均し深さ1㎝の穴を20㎝間隔に開けて、種を2~3粒撒いて土を被せます。
種の向きは関係ないので、安心してください。
【鉢植えの場合】
鉢植えでの、種まきの仕方もプランターと同様です。
ただし、鉢植えの場合は、プランターのように横長くないので基本的には、最終的に1鉢で1苗を育てることになるでしょう。
1穴に植える種は2~3粒ですが、全て発芽しても生育が良い1本だけにするからです。
そのため、色々な花色を育てたい場合は、地植えやプランターを使って種まきしたほうが良いでしょう。
ところで、地植えやプランター等の種まきをしたら、その後の管理をどうすればよいのか悩みますよね。
続いては、種まき後の水やり・発芽・間引きについてお話します。
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スイートピーの種まき!水やり・発芽・間引きまでの流れは?
地植えやプランター、鉢植えに種まきをしたら、たっぷりと水やりをしてください。
ただし、ハス口やシャワーなど柔らかく水やりをすることがポイントです。
この時に、ホースなどで勢いよく水やりすると、土と一緒に種が流れたり種が掘り上げられたりして、発芽しないこともあります。
優しくまんべんなく水やりしたら、明るい日陰で土が乾燥しないように管理します。
花壇などの地植えで日当たりが良い場合は、発芽するまで土が乾かないように気を付けてください。
発芽後は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるように水やりします。
地植えの場合は、種まき後の水やりと自然の雨で十分に育つので安心してくださいね。
15~20℃の適切な時期に種まきをすれば、1週間ほどで発芽してくるでしょう。
発芽後は日当たりのよい場所に移動して、しっかり日光に当ててください。
本葉が2~3枚出てきたら、一番成長が苗を残し、一緒に出てきている1~2本の苗をハサミで根元から切ります。
この時、残す苗も一緒に切らないように気を付けてくださいね。
スイートピーは根が繊細です。
間引きのために引き抜くと残す1苗の根も傷むので、ハサミで切るようにした方が良いです。
可愛そうかもしれませんが、残した1苗をしっかり育ててたくさんの花が咲くように育ててあげてくださいね。
間引きして1穴1苗の状態になったら、そのまま育てます。
しかし、秋に種まきした場合は、冬越しが必要です。
霜や雪が強い場合は、ビニールや不織布を被せたりして対策をしてください。
プランターや鉢植えの場合は、軒下に移動するだけでも効果的です。
ところで、スイートピーの種まきには注意すべきポイントがあることをご存知でしょうか?
キレイに花を咲かせるためにも、ぜひ知っておいてくださいね。
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スイートピーの種まきで注意すべきポイントは?
スイートピーの種まきについてお話ししてきましたが、その中でも注意すべき3つのポイントをお話しします。
【1:種は半日~1晩水に浸す】
スイートピーの種は、硬い種皮で覆われています。
そのため、そのまま種を撒くと発芽率が悪いです。
せっかく種まきしたのに、うまく発芽しなかったら悲しいですよね。
そこで、種まき前にあらかじめ水に浸して吸水させると発芽率が良くなります。
まれに吸水せずに硬い種皮のままのものがありますが、その種にはカッターなどで傷を付けると良いです。
吸水するまで水に浸し続けるのも、種の発芽率が悪くなる原因にもなりえるので気を付けてくださいね。
【2:深型のプランターや鉢を準備する】
スイートピーは、直根性の植物で移植を嫌います。
さらに根が繊細なので、できるだけ種を撒いたらそのまま育てられるプランターや鉢を準備することが大事です。
小さい鉢や浅いプランターだと、種まき後の根がうまく伸びず、せっかくのスイートピーがうまく育ちません。
そのため、鉢植えやプランターに種まきする場合は、種まき後もそのまま育てられるように最低でも40㎝ほどの深さがあるプランターを用意してください。
【3:間引きは引き抜かず、ハサミで切る】
1穴に2~3粒の種を撒いているので、全て発芽した場合は2~3芽が出てきます。
本葉が2~3枚になったところで、成長が良い株を残して、他の苗を間引きましょう。
この時に、苗を引き抜くのではなくハサミで切ることがポイントです。
苗を引き抜くと残す株の根も傷むので、引き抜かないようにしてください。
ハサミで残す株を間違って切らないように、気を付けながら間引きすることが大切です。
それでは、スイートピーの種まきについて、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はスイートピーの種まきについてお話しました。
スイートピーの種まきは、関東以北の寒冷地を除いて基本は秋まきですが、開花が遅れても良ければ春まきも可能です。
土や鉢底石、底網、肥料、プランター、鉢などあればスイートピーの種まきは簡単にできます。
種まきは、一晩吸水させた種子を深さ1㎝の穴に2~3粒入れて、20~25㎝間隔で植えれば大丈夫です。
種まき後は、種が流れないように優しく水やりして、本葉が2~3枚出たら成長が良いものを1穴に1株だけにします。
種まきで注意すべきポイントは、「種は半日~1晩水に浸す」「深型のプランターを準備する」「間引きは引き抜かず、ハサミで切る」です。
あなたの種まき体験も、ぜひコメントからお聞かせくださいね^^
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