ポインセチアの植え替えの時期と方法!失敗しないコツは?

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クリスマスが近づくとお部屋に飾りたくなる、真っ赤なポインセチア。

飾ったあとも育てるには、植え替えや剪定はどうしたら良いんだろう?と悩んでいる人がいるかもしれませんね。

 

ポインセチアを長持ちさせるには、植え替えや剪定はとても大事な作業なんです

植え替えずに育てると、だんだん弱っていってしまうことも・・・。

 

ポインセチアを毎年楽しみたい方に、植え替えや剪定の方法を解説します。

 

最後に、植え替えが失敗する原因や対処法もお伝えしますので、楽しみにお読みくださいね。

ポインセチアの植替えの時期と頻度!しないとどうなる?

まず、ポインセチアはいつごろ植え替えるのがベストなんでしょうか?

 

買ってくるのが冬なので、ついついすぐに植え替えてしまいがちですが、これが実はNGなんです。

 

ポインセチアは暖かい地域が原産の熱帯植物なので、寒さが大の苦手。

植え替えは暖かくなった4月〜6月ごろまで我慢してください。

 

充分に気温が上がってきた時期に行うと、その後スムーズに成長してくれるんです。

そのあとも、鉢が大きくなったら移動させづらいから・・・と何年も植えっぱなしにしないこと。

 

育てる環境にもよりますが、大体、1〜2年ごとに植え替えると良いですよ。

植え替えを何年もしないまま育てていると、鉢の中で根がいっぱいになり、根詰まりを起こしてしまいます。

 

元気が無いから〜と、いくら水や肥料をやっても、根詰まりしているとうまく吸収できないんです。

そのままいくと下葉から葉の色が悪くなって、ぽろぽろと落ちてくるようになります。

 

成長が悪いと花芽もつきにくくなるので、翌年まで枯れずになんとか生き残ったとしても、きれいに赤くはなりません。

鉢の中が根でいっぱいになってきたら新しい鉢に植え替えてあげると、新しい葉も伸びやすくすくすく育ちます。

 

ちょっと面倒に思える剪定と植え替えですが、作業は簡単なのでぜひ挑戦してみてくださいね。

 

ただ、ポインセチアの植え替えを成功させるためには、しっかりと準備をすることが大切です。

続いては、土や肥料、鉢などの準備のやり方を見て行きましょう。

 

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ポインセチアの植え替えの土や肥料、鉢の大きさは?

ポインセチアの植え替えには、どんな土や鉢が向いているのかも知りたいところですよね。

 

ポインセチアは、適度に水はけの良い土でよく育ちます。

自分で配合しても良いですが、最初から観葉植物用にブレンドされた培養土を使えば手軽です。

 

ただし、市販の培養土の中には、水はけが悪くベタッとしているものもありますよね。

そんな土のときにはパーライトやバーミキュライトなど、水はけをよくしてくれる土壌改良資材を1〜2割混ぜて使うと良いですよ。

 

培養土には、ゆっくりと効いてくる緩効性(かんこうせい)の粒状の元肥を混ぜておくと良いでしょう。

徐々に溶け出すので、効果が長く続いて便利です。

 

植え替え用の鉢は、植わっている鉢よりもひと回りだけ大きいサイズのものを用意します。

あまり大きい鉢に植えると、土の中の水分を根が吸いきれず根が伸びない上、根腐れを起こしてしまうことも。

 

また背が高く育つので、バランスがとれるようにある程度中深の鉢がおすすめです。

 

素焼きの鉢は通気性が良いですが、持ち運ぶのが重くて大変なのも確か。

なので、プラスチックの鉢でもOKです。

 

蒸れにくいように、底穴が多くて水が抜けやすいものを選ぶと良いでしょう。

 

他に用意するものは、鉢底ネット、鉢底石、土入れスコップ、ジョウロです。

 

さて、道具が準備できたら、さっそく植え替えに取り掛かりましょう。

 

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ポインセチアの植え替え方法!水やり等のコツとポイント

ポインセチアの植え替えは、

  1. 鉢に鉢底石などをセットする
  2. ポインセチアを植え付けて土を隙間に詰める
  3. 最後にたっぷり水をやる

という手順でおこないます。

 

手順を1つずつ説明しますね。

 

【植え替えする鉢を準備する】

まず最初に、鉢の底穴を「鉢底ネット」で塞ぎましょう。

こうすることで鉢底石が穴から出るのを防ぎ、ナメクジなどが中に入るのも予防します。

 

次に、その上に「鉢底石」を入れていきます。

鉢の底が見えなくなるくらい、3〜4cm程度でOKです。

 

その上に土を軽く足し、緩効性肥料も入れて軽く混ぜておきます。

 

【ポインセチアを元の鉢から抜く】

ポインセチアの根元を押さえながら鉢を逆さにして、鉢からゆっくり根鉢を抜きます。

根が黒く傷んでいる部分があれば取り除き、下の方が固く詰まっているなら軽くほぐします。

 

あまり根鉢を崩しすぎると弱ることがあるので、土を取りすぎないように気をつけましょう。

 

【新しい鉢に植え付ける】

足した土の上にポインセチアを真っ直ぐになるように置き、根鉢と鉢の間に土入れスコップで土を入れていきます。

 

このとき、ポインセチアの根鉢の高さが、鉢の縁から2cm程度下になるくらいの高さになるように、根鉢の下に入れる土の量で高さを調整します。

 

あまり土を入れ過ぎると、水やりをしたときに鉢から水が溢れて土が水を吸いにくいです。

なので、鉢の縁から2〜3cmはウォータースペースを取るようにします。

 

【鉢の隙間に土を詰める】

あまりふわっと土を入れると、水をやったあとに土が凹んで活着が悪くなるので、軽く中に押し込んで株がぐらつかないようにしましょう。

 

このとき押し込むのは周りに足した土だけで、根鉢は押し込まないように注意です!

ぎゅうぎゅう根鉢の上から押し込むと根が切れてしまいます。

 

【たっぷりと水をやる】

鉢の底穴から水が出てくるまで、たっぷりと水をやります。

1回では中まで水が染み込まないので、何回かに分けてやると良いでしょう。

 

植え替えの手順は以上ですが、まだ大事な剪定が残っています。

忘れちゃいけない剪定作業もお伝えしますね。

 

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ポインセチアの剪定はどうすればいい?

ポインセチアは、剪定することで新しい枝がよく出て、株もこんもりといい形に育ちます。

剪定はポインセチアを育てる上で外せない作業なんです。

 

剪定は植え替えと同時に行うのがおすすめです。

 

その理由は、地上部と地下の成長は連動しているため、植え替えのときに根を切ったら、成長のバランスを取るために枝も剪定したほうが良いからです。

 

枝葉が茂っているのに根鉢が小さいと、地上部の成長を支えきれずに株が弱り、葉が落ちてしまうこともあります。

 

ちなみに、ポインセチアは剪定すると、切り口からぽたぽたと白い汁が溢れてきます。

この汁が肌に付くとかぶれることがあるので、剪定のときには手袋をはめて作業してくださいね。

 

剪定と植え替えは、どちらを先に行っても問題ありません。

 

ただ剪定直後に植え替えると、植え替え中に周りのものに汁が付いてベタベタします。

なので、剪定してから数時間後、汁が出なくなってから行うのがおすすめです。

 

では、具体的な切り方を見ていきましょう。

 

【切り方の手順】

ポインセチアの剪定は、葉っぱを下から1〜2枚残して枝をカットします。

 

だいたい、全体の高さの3分の1だけを残して切るイメージです。

ざっくりで良いので、高さはだいたい合わせた方がそのあとの成長が揃います。

 

下の方に葉が少ない枝は、剪定後に葉が無い状態になってしまうときもあります。

ですが、気温さえ充分なら新芽はちゃんと出てきますので安心してくださいね。

 

ありがちなのが、そんなに切っちゃって大丈夫?とりあえず、ちょっと軽めに剪定しておこうかな・・・と思って上の方だけ剪定する場合です。

 

ポインセチアは、剪定した箇所から「新しい枝」が出て成長していきます。

 

上だけ切るとそこから新芽が出て、下の方は新しい葉が出ません。

結果、下半分はスカスカでバランスの悪い姿になってしまいます。

 

また、剪定をせずに大きくなってしまうと、短日処理で箱をかぶせるとき、屋内に取り込むときに大変です。

枝が太くて元気なら、かなり短く切っても1ヶ月後には新芽が出揃うので、思い切ってばっさり切りましょう。

 

こうすることで、下の方から勢いのある枝もよく出て、どっしりした株に育ちます。

 

ポインセチアは、以上のように植え替え、剪定をすれば元気に育ちます。

ですが、中にはうまく育たずに悩んでいる方もいるかもしれません。

 

そこで、続いてはポインセチアの植え替えで枯れたりしおれたりしないためのコツをお伝えします。

 

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ポインセチアの植え替えでしおれる!失敗しないコツは?

ポインセチアが植え替え後、しおれてしまったのならいくつか原因が考えられます。

今回は、多くの方がやりがちな失敗と、その対処法を2つご紹介します。

 

【原因1】植え替えする時の気温が低すぎる

ポインセチアは出回る時期が冬のため、買ってきて鑑賞する際に、好みの鉢に植え替えたりしがちです。

 

しかし、ポインセチアは熱帯の植物のため、寒い時期に植え替えを行うと、傷ついた根が回復できずに弱ってしまうことが多いです。

 

【対処法】

植え替えは春、気温が充分上がる4月下旬まで待ちましょう。

 

もし、どうしても冬のうちに植え替えたい場合や、購入時の鉢が小さすぎてしょっちゅう水切れを起こすような場合には、根鉢を崩さないように注意しながら、そっとひと回りだけ大きい鉢に鉢増ししましょう。

 

植え替えた後は、リビングなどできるだけ暖かい場所で管理します。

 

【原因2】植え替え時に根を傷めている

ポインセチアの根は繊細なので、植え替え時に上から根鉢をぎゅうぎゅう押し込んだり、ほぐし過ぎて根が少なくなってしまうと、根の回復が間に合わずにしおれてしまうことがあります。

 

【対処法】

植え替え時に根を崩しすぎて葉がしおれてしまった場合は、枝をしっかり剪定しましょう。

葉が多いと葉の表面からの水分の蒸散も多くなるため、根が水分を吸い上げるのが間に合わなくなります。

 

剪定で葉の数を減らし、根の負担を軽くしてあげてください。

上記2つの原因に対して対処すれば、かなり失敗は抑えられると思いますよ。

 

それでは、ポインセチアの植え替えについて最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、ポインセチアの植え替えと剪定のコツについてお伝えしました。

 

ポインセチアの植え替え時期は春〜初夏。

熱帯植物なので暖かい時期に行いましょう。

 

土は水はけの良い観葉植物用の土を使うと簡単ですよ。

 

植え替え方法は、根を傷めないように注意して、ぐらつかないように土を詰めると良いです。

 

植え替えたら剪定も忘れずにしましょう。

思い切ってばっさり切ります。

 

植え替え後にしおれる場合の原因や対処法についてもお伝えしましたね。

ポインセチアを1シーズンで終わらせず、赤くするための短日処理も行なって、毎年きれいな姿を楽しんでくださいね。

 

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