カーネーションは母の日にプレゼントする花として、多くの方が手にしたことのある花だと思います。
鉢花以外にも切り花としても人気があるので、母の日以外にも楽しむ方も多いのではないでしょうか。
そんな人気のカーネーションを育ててみたいと思いませんか?
今回は、カーネーションは植えっぱなしでOKかどうかやその育て方、増やし方、寄せ植えの作り方について詳しく解説しています。
最後には、カーネーションが枯れる原因や茎が曲がる原因の対処法について解説していますのでお楽しみに!
目次
カーネーションとは?植えっぱなしOKって本当?
カーネーションはナデシコ科のフリルがかった花弁が、幾重にもある可愛い多年草植物です。
花色は、赤やピンク、白、黄色、緑、複色と色とりどりの品種があります。
この花は、一枝に大きな花が一輪咲く「スタンダードタイプ」と、複数の小花が咲く「スプレータイプ」に分けることができるんですよ。
スタンダードタイプは切り花に、スプレータイプは鉢花として主に利用されます。
カーネーションは、母の日のプレゼントとして有名であるため、春のイメージが強いですが、春だけでなく秋10月~11月にも花を楽しめます。
ところで、カーネーションは植えっぱなしOKで来年も楽しめることをご存じでしょうか?
この花は、ナデシコ同様に多年草であるため、植えっぱなしでも翌年綺麗に咲かせることができます。
しかし、多湿に弱いので、地植え鉢植え共に雨に当てない工夫をすることがポイントです。
カーネーションが植えっぱなしOKと知って、育ててみたいと思いませんか?
摘心や切り戻しなどのポイントを含めて育て方についてお話します。
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カーネーションの育て方!摘心や切り戻し等のポイントは?
カーネーションは、母の日の影響で多くの方が育てたことのある植物だと思いますが、上手に育てるにはポイントがあります。
順を追ってお話しますね。
【種まき】
カーネーションの種は、園芸店で簡単に手に入れることができます。
種まきは9月中旬~10月で、暑さが和らぎ始めた時期にしましょう。
この花種は非常に小さいので種まきした後に、土を薄く被せて種が流れないようにゆっくりと水やりしてくださいね。
明るい日陰で水切れをしないように管理しましょう。
7日ほどで発芽して新芽が出てきますので、葉が5枚以上になったら、3号鉢(直径約9cm)に植え替えて、日当たりの良い場所で育ててくださいね。
【植え付け】
カーネーションの苗は、母の日に合わせて園芸店に出回ります。
苗を選ぶときは、葉が黄色くなく、株がしっかりしているものを選ぶことがポイントです。
カーネーションの根が張っている場合は、軽くほぐして浅植えにしましょう。
葉と地面の間に隙間を広くとることで、風通しが良くなり育てやすくなるためです。
【用土】
カーネーションは水はけのよい土を好みます。
鉢植えの場合は、市販の園芸用のお花の土で十分に育ちますので安心してくださいね。
小粒の軽石を1割ほど混ぜ込んであげると、さらに水はけが良くなるので育てやすくなりますよ。
地植えの場合は、腐葉土などの堆肥と水はけが良くなるように小粒の軽石を加えてしっかり混ぜ込むことがポイントです。
また、地植えの場合は日当たりが良く、雨が当たりにくい場所に植え付けるとさらによいでしょう。
【水やり】
カーネーションは、乾燥には比較的強いですが、水のやりすぎによる多湿環境には弱いです。
水やりは、土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにしっかりやることが大事ですが、土が乾いていない場合は水やりはしないようにしましょう。
鉢植えの受け皿に水が溜まっている場合は、こまめに捨ててください。
土が乾かず、根腐れや多湿の影響で枯れる原因になります。
地植えの場合は、植え付け時を除き、基本的には水やりは必要ありません。
しかし夏場に雨が降らないなどの場合は、水やりをしてくださいね。
カーネーションは、葉が細かく良く茂るので、株の上から水やりをすると花や葉に水が溜まり、病気の原因になるので気を付けましょう。
【肥料】
カーネーションは肥料を好みます。
植え付けの時に、ゆっくり長く効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込みましょう。
生育期の春と秋に、一週間に一度即効性のある液体肥料を水に規定量薄めて、水やり代わりに与えてください。
カーネーションの花が次々咲いてきますよ。
夏や冬は、生育が緩慢な時期なので、この時期には液体肥料は与えないようにしましょう。
生育が緩慢な夏や冬に肥料を与えると、病気になりやすいので注意が必要です。
【摘心】
カーネーションは花がたくさん咲いてきますので、花が終わったらすぐに花の付け根からを取り除きましょう。
そうすることで、下に控えている蕾がすぐに咲いてきますよ。
花終わりを取り除かずそのままにしていると、種を作る準備をして、そちらに栄養が集中して花が咲かなくなってしまうので気を付けてくださいね。
また、枯れた花びらに水がかかると、病気の発生源にもなるので注意が必要です。
【切り戻し】
カーネーションの花が全て咲き終わったら、草丈の半分くらいを目安に切り戻しましょう。
生育期に大きくなった株を切り戻すことで、風通しが良くなり病気の予防になります。
また、春の開花後の切り戻しは、その後の高温多湿の梅雨を乗り切るために非常に重要な作業です。
株が茂ったまま梅雨を迎えると、風通しが悪くて多湿環境になりやすく枯れる恐れがあるので注意しましょう。
【病害虫】
カーネーションには、以下の2つの病害虫が発生しやすいです。
1:アブラムシ
2:灰色かび病
1:アブラムシ
アブラムシはどの植物にも発生しやすく、カーネーションにも発生します。
生育期の春と秋に柔らかい新芽や蕾に発生しやすいです。
日頃の手入れや観察で、見つけ次第取り除きましょう。
大発生している場合は、市販のお薬で対処してくださいね。
2:灰色かび病
灰色かび病は、その名の通り灰色のかびが茎や花に発生する病気です。
梅雨などの多湿条件で発生しやすいので、水のやりすぎや雨に当たらないようにすることが予防のポイントになります。
また、カーネーションが茂りすぎたら、こまめに風通しが良くなるように切り戻しを行うことも大事です。
枯れた花や葉に、水がかかると特に発生しやすいので気を付けましょう。
発生した場合は、その部位を取り除き、風通しが良くなるように切り戻して、市販のお薬を散布しておくとよいでしょう。
カーネーションを上手に育てることができたら、次は増やしてみたいと思いませんか?
挿し木での増やし方のポイントについてお話します。
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カーネーションの増やし方!挿し木のコツやポイントは?
カーネーションは挿し木で増やすことができます。
この植物は、多年草なので上手に育てることで2年3年と長く育てることができますが、3年以上の大株になると花が咲きにくくなります。
そのため、株が大きくなり始めたら、挿し木で株を増やしておくとよいでしょう。
生育期の春5月~6月、秋9月~10月が挿し木の時期です。
挿し木は、花芽のついていない若い枝を使用します。
枝先から約10cmを切り取り、切り口から約5cmは葉を取り除いておきましょう。
切り取った挿し穂は、発根剤であるメネデールを薄めた水を30分吸水させておくことをおすすめします。
挿し木後の発根が良いためです。
用土は、市販の挿し木挿し芽用の土や肥料分の入っていない小粒の赤玉土、バーミキュライトを使用しましょう。
肥料分が入っていると、発根の妨げとなるので注意が必要です。
深さ5㎝程の穴を開けて、挿し穂を優しく植えてあげましょう。
明るい日陰で、水切れがないように管理することで、1か月もすると根が出てきて新芽が伸びてきます。
それまでは、挿し穂を動かさないように注意が必要です。
新芽が5枚以上になったら、3号鉢に優しく植え替えて、日当たりの良い環境で育てましょう。
いきなり大きな鉢に植え替えると、水やり後に土が乾かず根腐れしやすくなるので、小さめの鉢で育てていくことがポイントです。
カーネーションを挿し木で増やすことができたら、その増やした株で寄せ植えを作ると素敵ですね。
寄せ植えの作り方やポイントについてお話します。
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カーネーションの寄せ植え!コツやポイントは?
カーネーションの草丈は10cm~30cmなので、鉢の手前~中心に植え付けるとバランスが良いです。
寄せ植えは、鉢の手前から見て3角形になるように植え付けて、横から見ても3角形になるようにすると、大きくなってもバランスが良い寄せ植えになります。
カーネーションの開花期は、春と秋なので、この時期に咲く植物と寄せ植えをするとよいでしょう。
〇ラベンダー
〇ネメシア
〇スカビオサ
〇ユーフォルビア
〇デージー
〇ミニバラ
〇タイム
〇ローズマリー
〇アイビー
〇ワイヤープランツ など
カーネーションは、多くの色があるので、色違いで寄せ植えにしても可愛いですよ。
カーネーションは、葉が茂るので、株同士をくっけ過ぎないことが上手に寄せ植えを作るポイントになります。
可愛い寄せ植えのカーネーションが枯れたら、すっごく残念ですよね。
枯れる原因や茎が曲がって形が崩れる原因や対処法についてお話します。
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カーネーションが枯れる!茎が曲がる!原因や対処法は?
カーネーションが枯れる原因は以下の3つです。
1:日当たりが悪い
2:水のやりすぎ
3:風通しが悪い
対処法1:日当たりが悪い
カーネーションは日当たりが良い環境を好みますので、日陰や室内の場合は株が乱れ枯れやすくなります。
株を半分ほど切り戻して、日当たりの良い環境に移動させることで綺麗になるので安心してくださいね。
対処法2:水のやりすぎ
カーネーションは多湿環境を嫌います。
そのため、地植え鉢植え共に水のやりすぎは枯れる原因になります。
土がしっかりと乾いたことを確認して水やりをしましょう。
受け皿を使う場合は、水やり後に溜まった水はこまめに捨てることがポイントです。
土がずっと湿っている場合は、多湿で病気になりやすいので、風通しが良いように剪定をして、土が乾くのを待ちましょう。
対処法3:風通しが悪い
葉が茂りすぎた場合は風通しが悪くなり、水やり後に病気になりやすいので草丈の半分くらいを切り戻してください。
その後、風通しの良い場所に置いて管理しましょう。
風通しが悪いと土が乾かなかったり、病害虫が発生したりとカーネーションを育てることが難しくなるため注意が必要です。
ところで、カーネーションを育てていると茎が曲がって形が崩れませんか?
その原因は、成長期の春や秋の若い新芽が柔らかいためです。
この柔らかい新芽をそのままにしておくと、風や枝葉自身の重みで傾いて曲がってしまいます。
そのため、柔らかい若い新芽には、支柱で倒れないように支えてあげると、そのまま枝が固まり倒れなくなるんですよ。
その結果、綺麗な株姿でカーネーションを楽しめます。
それでは、カーネーションについて最期にまとめましょう。
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まとめ
今回は、カーネーションが植えっぱなしOKかどうかについて、育て方や増やし方等についてお話しました。
カーネーションはナデシコ科の多年草で、多湿環境に気を付けることにより植えっぱなしでも楽しめる植物です。
この花は日当たりが良く、水はけのよい環境で育てやすく、開花後におまめに摘心することで長く花を楽しめます。
カーネーションは、大株になると花が咲きにくくなるので、生育期の春と秋に挿し木で増やしましょう。
春と秋に咲くので、これらの時期に咲く花と寄せ植えすると綺麗です。
カーネーションが枯れる原因は、「日当たり不足」「水のやりすぎ」「風通しが悪い」が原因になります。
あなたも可愛らしいカーネーションを元気に育ててみましょう。
カーネーションを育てた体験なども、ぜひコメントから教えてくださいね^^
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