チューリップといえば花の中でも一番よく知られていて、もっとも身近に感じる花の一つ。
子供のころに球根栽培をした人もいるかもしれませんね。
そんなチューリップを使った寄せ植えについて詳しく知りたいと思いませんか?
他のお花との組み合わせやレイアウトのやり方はどんなものがあるのでしょうか。
チューリップだけを単体で楽しむのもいいですが、他の花と組み合わせて寄せ植えにしたらさらに楽しみが広がります。
今回は、チューリップの寄せ植えについて、組み合わせやレイアウトのやり方を詳しく紹介していきます。
目次
チューリップの寄せ植えのやり方!注意点とコツは?
チューリップの寄せ植えのやり方には少しの注意点とコツがあります。
それらを知る前に、まずチューリップの植え付け方をよく知っておく必要があります。
・鉢植えの場合に必要なもの
球根
鉢底石
培養土
・植え付け方の手順
鉢底石を敷きつめる
球根の植え付け間隔を3~5センチにする
球根の上に5センチほどの土をかぶせる
チューリップの球根の植え付けは間隔を3~5センチあけるので、その間隔をうまく他の花で埋めてあげると良いです。
そしてチューリップの球根から伸びる根の発育を妨げないように、あまり繁殖力の旺盛な植物を合わせないことが大切です。
またチューリップは可愛らしい花姿だけでなく、すっと伸びた茎や美しい葉にも魅力があります。
そのため寄せ植えにした時にチューリップの魅力を最大に楽しめるように、チューリップより背の高いものは選ばないことです。
最近ではチューリップの品種もすごくたくさんあります。
品種によって開花時期が異なり、早生種(3月下旬~4月中旬)、中生種(4月中旬~4月下旬)、晩生種(4月下旬~5月上旬)があります。
それらを寄せ植えの中でうまく組み合わせると、開花時期が長く楽しめるのでおすすめですよ。
このような注意点やコツを知ったら、次は具体的にどのような花と組み合わせるとよいか紹介していきましょう。
次では詳しくお話していきますね。
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チューリップの寄せ植え!組み合わせると良い植物は?
ここまではチューリップの寄せ植えのやり方、注意点やコツについて紹介しました。
ではチューリップの寄せ植えで、組み合わせると良い植物はどんなものがあるのでしょうか。
前の章でお話した、
チューリップの球根同士の間隔を埋めてくれるもの
チューリップより背の高くないもの
球根の成長を妨げない、繁殖力の旺盛すぎないもの
これらをポイントにご紹介していきますね。
・パンジー、ビオラ
冬から春にかけての寄せ植えといえば、パンジーとビオラが人気です。
低めの位置にひらひらとした可憐な花をたくさん咲かせてくれるので、チューリップの高さともバランスがよいです。
・ムスカリ
チューリップと同じ春咲きの球根植物です。
草丈は低めなのでチューリップの高さともバランスがよいです。
ムスカリの濃いめの紫色は、寄せ植え全体をきゅっと引き締めてくれます。
・スイートアリッサム
スイートアリッサムは白い小花を咲かせます。
草丈が低めでボリュームが出るので、チューリップの株同士の間隔を適度に埋めてくれます。
・ノースポール
白くて小さな菊に似た花を咲かせるキク科の植物です。
耐寒性がとてもよく、防寒をしなくても冬を越えてくれて、冬から晩春まで長く花を楽しませてくれます。
・シロタエギク
別名をダスティミラーといい、寄せ植えにはとてもよく使われる植物です。
葉の表面に細かい産毛のようなものが生えていて、白からシルバーに見えます。
どんな花でも引き立ててくれて、寄せ植え全体がオシャレな雰囲気になるのでおすすめの脇役です。
・アイビー
寒さにもとても強くて、横に這うようにどんどん伸びるので、寄せ植えの足元をうまく隠してくれる便利な植物です。
品種によって、斑入りのものや葉の形が可愛いものなど様々なので選ぶのも楽しいですよ。
このようにチューリップの寄せ植えに組み合わせるとよい植物はたくさんあります。
ご紹介した中から2~3種類をチューリップと組み合わせれば、可愛くてオシャレな寄せ植えになることは間違いないです。
ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、チューリップの寄せ植えを作る時の、美しいレイアウトのコツと注意点にはどんなものがあるのでしょうか。
次ではそれについてお話します。
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チューリップの寄せ植え!美しいレイアウトのコツと注意点は?
チューリップの寄せ植えにおすすめの植物は、具体的にご紹介してきました。
それでは実際に寄せ植えを作る時の、レイアウトのコツや注意点にはどんなものがあるのでしょうか。
ここでは鉢植えの場合を想定して、順番にお話しますね。
・それぞれの植物の特徴や性質を知る
チューリップなら草丈が高くて、茎も葉もすっとして美しいので、そういった特徴を活かしてレイアウトを考えます。
例えば背の高いチューリップを一番後ろに配置して手前に低いものを配置するというレイアウトもあります。
またチューリップを中央に配置し周りを低いものにすると、また違ったレイアウトが楽しめますよ。
・鉢の大きさを考えて、寄せ植えする花の種類や株数を決める
植え付ける時は少し空間にゆとりを持ったレイアウトにしましょう。
植え付ける時から空間を持たせず詰めて植えてしまうと、葉や茎が生育した時には詰め過ぎの状態で息苦しく見てしまいます。
葉や茎が生育してきた時も、花どおしが気持ちよく咲いていられる空間を考えるのが大切です。
・花が一番きれいに見える高さや向きを考えて植え付ける
花がすでに咲いている株を植え付ける時は、その花が一番きれいに見える高さや向きを考えて植え付けます。
花はそれそれ必ず一番きれいに見える位置やポイントがあるので、じっくり花を観察してみましょう。
このような点に注意してチューリップの寄せ植えのレイアウトをすれば、美しくオシャレな寄せ植えが長く楽しめますよ。
ここまではチューリップの寄せ植えを鉢植えでやる場合についてお話してきました。
それでは花壇でやる場合のコツや注意点には、どのようなものがあるのでしょうか。
次ではそれについてお話します。
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チューリップの寄せ植えを花壇でやるコツと注意点は?
チューリップの寄せ植えは鉢植えだけではなく、地植えの花壇でもできます。
その時のコツと注意点をご紹介しますね。
・チューリップの球根の向きを揃えて植える
チューリップの寄せ植えの花壇を美しく作るには、チューリップの球根の向きを揃えて植えることが大事です。
向きを揃えないと花が咲いた時にあちこち向いて、美しく見えないのです。
基本的な向きは、球根のふっくらしたお尻の部分が手前に来るように植えます。
そして球根を上から見た時に平らな部分から大きい葉が出るので、平らな部分も一定方向に揃えます。
その向きが揃っていれば、葉と葉がぶつかることも少なく花が咲いた時にとてもきれいに見えますよ。
・チューリップの花が咲くまでの時期も楽しめる花と組み合わせる
チューリップは球根を植え付けてから花が咲くまで、それほど変化がない植物です。
その花が咲くまでの時期を、寄せ植えする他の花で楽しめるようにするといいですよ。
パンジーやビオラと組み合わせると、冬の間からずっと咲いてくれるので楽しい花壇になります。
・水はけの良い土に、鉢植えよりは深く植え付ける
チューリップを地植えの寄せ植えにする場合、なるべく水はけの良い土に植え付けます。
そして植え付ける深さは球根2個分の高さ(10センチぐらい)にして、植え付けたらたっぷり水を与えましょう。
以上のような点に注意すれば、地植えの花壇でもチューリップの寄せ植えが楽しめますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
それではチューリップとビオラの寄せ植え、ダブルデッカーって聞いたことはありますか?
次の章ではそれについてお話します。
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チューリップとビオラの寄せ植え!ダブルデッカーとは?
チューリップとビオラの寄せ植え、ダブルデッカーとはどういうものなのでしょう。
ガーデニングをする時のダブルデッカーとは、球根を2層に植え付けることです。
開花時期の異なるチューリップとビオラの2種の球根を植え付けることで、開花時期を長くしてボリュームのある寄せ植えが楽しめます。
それがダブルデッカーのメリットです。
手順をご紹介しますね。
1.鉢やプランターに鉢底石を入れる(鉢の5分の1程度)
2.鉢やプランターの半分ぐらいまで培養土を入れる
3.チューリップの球根を向きを揃えて植え付ける
4.チューリップの球根の上に少し土をかける
5.チューリップの球根の位置に注意しながら、ビオラを植え付ける
6.植え付けが終わったら、水を与える
この時注意する点は、チューリップが生育してくるための場所をある程度あけてビオラを植え付けることです。
上手に植え付けられたら、ビオラの花を楽しみながらチューリップの成長も楽しめますよ。
これでチューリップだけ植え付けて、成長してくるまでちょっと寂しいということがなくなりますね。
ぜひチャレンジしてみてください!
それでは、チューリップの寄せ植えについて、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はチューリップの寄せ植えの組み合わせやレイアウトについてお話しました。
寄せ植えにはいくつか注意点やコツがあります。
チューリップは花だけでなく茎や葉も美しいので、それらをよく見せるような寄せ植えをしましょう。
組み合わせる花は、なるべく草丈の低めのもので球根同士の間隔を埋めてくれるものを選びましょう。
また、チューリップの寄せ植えの美しいレイアウトのコツは球根の植え付ける向きが大切です。
地植えの花壇でもチューリップの寄せ植えは楽しめます。
チューリップとビオラのダブルデッカーは、球根の2層植えで長持ちしますよ。
ぜひチューリップの寄せ植えを楽しんでくださいね!
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