カレープラントの育て方!料理や虫除けに使えるって本当?

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あなたは、カレープラントというハーブをご存知でしょうか?

カレープラントはその名の通り、触るとカレーの香りがするキク科のハーブなんですよ。

 

花の色もカレーを想像させる鮮やかな黄色でお庭を一層華やかにしてくれるんです。

ですが、スーパーなどではほとんど取り扱っていないので、見たり聞いたりすることは少ないのではないでしょうか。

 

カレープラントって聞いたことないけどどうやって育てるの?料理に使えるの?
と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。

 

今回は、カレープラントってどんなハーブなのか?・育て方や使い方についてご紹介していきます。

 

カレープラントの育て方!苗から育てるには?挿し木もOK?

カレープラントと聞いてハーブの姿が思いつく方は少ないのではないでしょうか。

黄色い花も特徴的なのですが、光沢のある薄グリーン色の葉も美しく花の色を際立たせてくれるんです。

 

お庭に植える時にぜひ候補の一つに入れてみてくださいね。

ですが、どんなハーブかわからないと育てるにも不安ですよね?

 

まずはカレープラントってどんなハーブなのか気になる方も多いかと思うので、その特徴をお伝えしていきます。

【カレープラントってどんなハーブなの?】

カレープラントは、あまり有名なハーブではないので、
名前を聞いたことがあるだけでもハーブ上級者だと言えるかもしれません。

カレーのような香りが特徴的ですが、実はカレーに使われることはないんですよ~^^

 

カレープラントは、6月~9月に鮮やかな黄色い花を咲かせます。

この花はドライフラワーにしても色褪せないので、
別名「エバーラスティング(意味:永遠)」とも呼ばれていますね。

 

南ヨーロッパが原産で、乾燥しているところに自生しています。

カレープラントには、主に精神を落ちつかせる効果があり、他にも疲労回復や殺菌消臭効果なども期待できますよ。

 

では、続いて、育て方のポイントについて5つに分けてご紹介しますね。

 

5つとも育てるうえでとても大切になるのでしっかりチェックしてみてください。

 

(1)用土・プランターの選び方

カレープラントは、水はけのよい土を好みます。

市販のハーブ用培養土や、鹿沼土や軽石を混ぜると水はけがよくなりますよ。

 

前もって土に化学肥料を混ぜておくと、その後の作業が楽になります。

プランターは、あまり大きすぎず深さがあるものが好ましいです。

お試しで小さい苗から育てる場合は、直径15㎝くらいのものがいいでしょう。

 

(2)日当たり・置き場所

日当たりが良く、風通しの良い所に置きましょう。

真夏の直射日光には弱いので、優しく遮ってあげてくださいね。

逆に冬の寒さにはすごく強いので置き場所は選びません。

 

(3)植え付け

カレープラントは種で扱っていることはほとんどなく、苗から育てることが多いんです。

植え付けは、春から初夏にかけてが適していますよ。

 

(4)水やり・肥料

水が少ない状況や栄養が足りていない状況の方がよく育ってくれます。

土の表面が乾いているのを確認してからたっぷりと水をあげるようにしましょう。

肥料は植える前に元肥としてあげているもので十分です。

育ちが悪いようなら、春と秋に1回ずつあげてくださいね。

 

(5)刈り込み

湿度に弱いので、梅雨の前には刈り込みという作業を行います。

刈り込みとは、伸びすぎた葉を、半分から3分の1程度切り落とすことで湿気を逃すことを言います。

 

刈り込みを行わないと根元が蒸れてしまって枯れやすくなってしまいますので気をつけてくださいね。

 

【カレープラントの増やし方】

カレープラントは挿し木や種まきで増やすことができます。

挿し木を行う時期は、4~5月か9月頃の暑すぎず寒すぎない時期が適しています。

 

挿し木の手順は以下の通りです。

  1. 葉がたくさんついた若い枝を選び、6㎝ほどにカットします。
  2. 一番下の節の葉を取り除き、葉の量を3~4枚ほどに調整します。
  3. 水を入れたコップに20~30分程漬けて水を吸わせます。
  4. 水を吸わせた枝を土に植え付けます。
  5. 発根して新芽が出るまでは水を切らさないように気をつけましょう。

 

カレープラントの種が売られている場合もあります。

植え付けは挿し木と同じ時期に行うと良いですよ。

 

カレープラントはカレーの香りはしますが、実はカレー粉の原料などには使われていません。

乾燥させても色褪せない花はお庭の彩りにもなってくれるのでぜひ育ててみてくださいね。

 

ところで、せっかく育てたカレープラントは飾るのも良いですが、
いい香りなので料理には使えるの?と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。

そこで、続いてカレープラントを使ったレシピについてお伝えしていきます。

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カレープラントは料理に使えるの?レシピが知りたい!

カレープラントはカレーのいい香りがするので、料理に使えるかも?と挑戦する方は多いのではないでしょうか。

 

実は、カレープラントの使い方のコツとして「長時間加熱しない」というポイントがあるんです。

その理由は、カレープラントは長時間加熱すると苦みや辛さが出てくるからなんです…。

 

私も知らないうちは何度か失敗していました。

ここでは、カレーの香りを生かした使い方や簡単なレシピをご紹介しますね。

 

【カレープラントの使い方の基本】

  1. 味は苦みが強いので、使う時は短時間で取り出す
  2. 香りづけや臭み消しなどに使うことが多いので、一度に多くの量を使わない
  3. 加熱しすぎない

この3つのポイントを守って料理に使ってください。

 

では、簡単なレシピを2つご紹介していきますね。

カレーの香りで食欲が出ますし、簡単なので私もよく家で作っていますよ~。

 

【鶏肉とじゃがいものグリルカレー風味】

  • 材料(2人分)
  • 鶏手羽元 6本
  • じゃがいも 2個
  • オリーブオイル 大さじ1
  • カレープラント 5㎝程度のもの
  • 塩コショウ 少々

 

では、作り方の流れです。

  1. 鶏手羽元に塩コショウをもみこむ
  2. じゃがいもはお好みで皮をむき、一口大に切っておく
  3. グリル皿にオリーブオイルをひき、鶏手羽元とじゃがいもを並べる
  4. 180度のオーブンで15分~20分程焼く
  5. オーブンが止まったらカレープラントをのせ、余熱で5分オーブンの中に置いておく

お好みで粗塩やレモン汁をかけて召し上がってください。

カレープラントは余熱で香りを引き立たせるのがポイントですよ。

【カボチャの豚肉巻きカレー風味】

材料(2人分)

  • 豚バラ肉 150g
  • カボチャ 1/4個
  • 塩コショウ 適量
  • 小麦粉 大さじ2
  • カレープラント 3~5㎝程度
  • にんにく 2かけ
  • サラダ油 大さじ½

 

では、作り方の流れです。

  1. カボチャは巻きやすい大きさに切り、レンジで加熱して少し柔らかくしておく
  2. 豚肉に塩コショウをし、カボチャを巻いて小麦粉を薄くつける
  3. フライパンにサラダ油をひき、カレープラント・にんにくを入れ香りが立ったらカレープラントは取り除く
  4. カボチャをまいた豚肉をきつね色になるまで焼きつける

これから旬を迎えるカボチャをカレーの香りでおいしくいただけるようなレシピです。

他にもオクラやヤングコーンを巻いてもおいしいですよ。

 

【その他の使い方】

・ピクルスの香りづけに

ピクルスを漬ける時に一緒に瓶の中に入れ、カレープラントは1日で取り出すと香りがいい具合に移ります。

 

・肉や魚の臭み消しに

カレープラントはマリネする時に一緒に入れておきます。

焼く前には取り出しておきましょうね。

 

カレープラントは短時間でも十分香りが出る便利なハーブですが、長時間加熱すると苦みや辛みが出てしまいます。

料理に使う時は少量・短時間・加熱しすぎないの3つのポイントを守ってくださいね。

 

カレーの香りが特徴的なカレープラントですが、料理の他にも使い道はあるの?と気になる方もいらっしゃいますよね。

続いては、料理以外の使い方についてお伝えしていきますね。

 

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カレープラントは虫除けにできる?使い方は他にもあるの?

カレープラントのカレーの香りは人にとってはいい香りなのですが、
実は、強力な「虫よけ効果」があるってご存知でしたか?

虫よけの効果があるハーブは他にもありますが、ここではカレープラントを虫よけにする場合の使い方をご紹介していきます。

【そのまま吊るす】

収穫したカレープラントを数本まとめて玄関先やリビングなどに飾っておくだけでも虫よけの効果が期待できます。

カレープラントは乾燥させても色が変わらないことが特徴で、吊るしておくとそのままドライフラワーにもなりますよ。

 

【虫よけスプレーを作る】

カレープラントの葉を乾燥させたものをエタノールに漬けこみ抽出するだけで簡単に虫よけスプレーを作ることができます。

作りやすい分量は以下の通りです。

・カレープラント 5㎝×2本(抽出しやすいように小さく切る)
もしくはイモーテル(カレープラント)のエッセンシャルオイル3~5滴
・無水エタノール 10ml
・精製水 35ml

 

作り方

  1. スプレー容器に無水エタノールとカレープラントを入れ、1日ほど漬けこむ
  2. 液が緑色になったらカレープラントを取り出す
  3. 精製水で薄めて完成

 

いきなり肌に吹きかけると肌が荒れる可能性もあるため、まずは庭に吹きかけてみてください。

色が移る場合もあるので服の上にする時は注意してくださいね。

 

私は、梅雨の時期~初夏にかけてスプレーを作っては庭にまいています。

スプレーを吹きかけたそばから小さい虫がぶんぶん飛んで逃げていくので、少し面白いな~と思いながら毎年の習慣になっていますよ。

ぜひ一度試してみてくださいね。

 

【リースやポプリなどのクラフト作りにもおすすめ】

カレープラントは、虫よけの他にも使い道があります。

上でも少し話しましたが、乾燥させても色あせないのでリースやポプリなどのクラフト作りにぴったりなんです。

また、見た目の美しさだけでなく消臭効果も期待できるので下駄箱やトイレに置いて有効活用することもできますよ。

 

それでは、カレープラントについてたくさんお話しましたので最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、カレープラントの育て方や使い方についてご紹介しました。

 

まず、育て方。

カレープラントは乾燥した環境の方がよく育つので、水のあげすぎには気をつけましょう。

また、湿度にも弱いので葉が密集してきたら刈り込み作業をしてあげてください。

 

料理に使う際は、3つのポイントがありましたね。

少量・短時間・加熱しすぎないを守って使うとカレーのほのかな風味が楽しめますよ。

 

また、カレープラントの香りには虫よけの効果もあります。

そのまま吊るしてもいいですしスプレーを作っても利用できるので、虫にお困りの方は試してみてくださいね。

そのまま植えるだけでもお庭の彩りになってくれるカレープラントをぜひ育ててみてください。

 

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