水仙の種類と育て方!増やし方や寄せ植えは?花が咲かない?

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水仙と聞けば、ラッパ水仙などを思い浮かべる方は多いでしょう。

品種の多い水仙ですが、日本では古くから日本水仙という香りの良い品種が早春の花に欠かせないものなんですよね。

 

しかし、水仙の育て方がわからない方も多いと思います。

今回は、水仙の種類や育て方、増やし方や寄せ植えのやり方について詳しくお伝えします。

 

最後に、水仙の花が咲かない、増え過ぎる、という原因と対策についてもお話しますので楽しみに!

水仙の種類や開花時期は?植えっぱなしOKなの?


「水仙とは?」ということについて、深く考えた事がある方って少ないかもしれませんね。

 

水仙は、ガンバナ科・スイセン属の球根植物です。

原産地は地中海沿岸、特にポルトガルやスペインで、北アフリカにも分布しています。

 

水仙って、地中海から中国、そして日本に渡り、日本水仙として室町時代から野生化。

関東以西から九州にかけて良く見ることができるんですよ。

 

水仙の原種は35種類程知られており、園芸品種に至っては、2万以上の品種があります。

開花時期は、1~4月の冬~春にかけて。
ですが、最近では秋咲きの花もあるみたいですよ。

  • 黄色
  • ピンク
  • オレンジ

など明るい色が多く、花の大きさや一重、八重、香りがあるものなど様々あります。

日本では、花の大きなラッパ水仙や香りの良い日本水仙が有名で、花壇や鉢植え、切り花としても利用されていますよ。

 

ちなみに、水仙は、日本にも群生地があるほど植えっぱなしでも増えていく植物です。

ただし、基本的には2~3年ほどしたら掘り上げる必要があることを覚えておきましょう。

 

そのため、ずっと植えっぱなしで良いというのは正確には間違いです。

まあ、最低でも3年おきに球根を掘り起こして植え直してあげる必要があるわけですね。

そうすることで、毎年花が途切れず綺麗な花を咲かせてくれますよ。

 

さて、水仙がどんな花なのかが分かったところで、育て方が知りたいという方も多いでしょう。

そこで、続いては水仙の育て方について詳しくお伝えしますね。

 

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水仙の育て方!植え付けや切り戻しなどのコツは?


水仙は球根植物なので比較的簡単に育てることができますが、気を付けるポイントもあります。

順を追ってお話ししますね。

 

【球根】

水仙の球根は、夏が終わり始める9月前後に、園芸店で簡単に手に入ります。

水仙の球根は品種により、その大きさはそれぞれですが、できるだけ丸く重い球根を選びましょう。

細く軽いものは、花が咲かない可能性が高いので気を付けてくださいね。

 

【植え付け】

水仙は、冬~春にかけて、園芸店で花苗としても手に入ります。

ポットに植えられている水仙は、株がしっかりして葉が濃く、花芽が上がっているものを選びましょう。

 

花芽がすでに上がっているので、根は崩さずにそのまま花壇や鉢に植え付けてくださいね。

私は花芽が付いているのに、根を弄って、うまく咲かなかった経験がありますので注意が必要です。

 

球根から育てる場合は、少なくとも11月までには植え付けましょう。

球根は、土に隠れるくらいの深さで植え付けてあげてくださいね。

 

水仙は日当たりを好みますが、夏の直射日光による地温の上昇を嫌います。

そのため、落葉樹の下のように、冬から春は日光が当たり、夏は日陰になるような場所で育てると良いです。

そうすれば、非常にキレイに花を咲かせてくれますよ。

 

【用土】

水仙は水はけのよい土を好みます

球根植物なので、水はけの悪い粘土質の土の場合は、球根が腐る可能性がありますので気を付けて下さい。

 

地植えの場合は、腐葉土など堆肥をしっかりと土にすき込み、土壌改良しましょう。

鉢植えの場合は、市販の園芸用のお花の土で十分に育ちますが、1割ほど小粒の軽石を混ぜてあげるとさらに良いですよ。

 

【水やり】

地植えの場合は、水やりはほとんど必要ありません。

冬咲きタイプで、雨が降らず乾燥する日が続くようでしたら、少し水を与えるくらいです。

 

鉢植えの場合は、表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいにしっかり水やりしましょう。

その際に、受け皿に水を溜めると球根が腐る原因になりますので、気を付けてくださいね。

 

【肥料】

水仙は、肥料をあまり必要としません。

植え付けの時に、長期間ゆっくり効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んで与えておきましょう。

 

水仙は、肥料分が多いと球根が大きくなりやすいですが、軟腐病という球根や株元が腐る病気になりやすくなるので注意が必要です。

 

そのため、植え付けの時に緩効性肥料をしっかり与えるくらいでちょうどよいでしょう。

球根を大きくしたいときは、花後に球根を大きくするK(カリウム)分の多い肥料を与えると良いですよ。

 

【剪定】

水仙は、日本水仙を除き、花後に「種」を付けますが、そのまま種を付けると、球根に栄養が溜まらず、来年に花が咲かない原因になります。

なので、花後は切ってあげましょう。

そうすることで、来年の花のために水仙の球根が充実するんですよ。

 

【冬越し】

水仙は、寒さに強いので、特別な管理は必要ありません。

地植えは植えっぱなしで良いでしょう。

鉢植えも外でしっかりと日光に当て、土が乾いたときに水やりをしてあげる程度です。

 

以上のような流れで育てれば、水仙を育てるのは難しくありませんよ。

 

ところで、水仙を綺麗に育てられるようになったら、今度は増やしてみたいと思いますよね。

そこで、続いては水仙の増やし方について詳しくお伝えします。

 

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水仙の増やし方!株分け(分球)のコツとポイントは?

水仙は、一部の品種を除き、種でも増やすことができます。

しかし、手間と時間がかかりますので、ここでは簡単な「分球」という増やし方についてお話ししますね。

 

水仙は、植えっぱなしで勝手に増えていくイメージがありますが、正しく増やしてあげないと、花が咲かなくなり葉ばかり増えていきます。

 

そこで、分球という方法です。

水仙の球根は、3年ほどすると土の中で、カワイイ子供の球根ができているんですね。

この子供の球根を、親の球根から取り外すことを分球と言うんですよ。

 

分球を行わないと、子供の球根は親から栄養を取り葉を出しますが、小さいので花は咲きません。

親の球根は、子供に栄養を取られ、栄養不足で花を咲かすことができないのです。

その結果、花が咲かずに葉ばかりになってしまうわけですね。

 

葉が枯れて休眠する夏に、親と子に分球した球根は、ネットなどに入れて風通しの良い場所で保管して、秋に植えてあげましょう。

子供の球根は、徐々に大きくなり1~2年ほどで花が咲くようになりますよ。

楽しみですね^^

 

さて、ここまでは水仙の育て方と増やし方について見てきましたが、寄せ植えができるようになると、さらに楽しみが広がりますよ。

レベルアップの意味も含めて、水仙の寄せ植えについてお伝えしましょう。

 

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水仙の寄せ植え!コツやポイントは?


水仙を寄せ植えで楽しむ場合は、2つの方法があります。

  1. 花付きの苗を寄せ植えする
  2. 球根を植え付けて、その上に花を植えておく

 

1については、通常の寄せ植えの方法となります。

花付きの水仙を、同じ時期に咲いている花や綺麗なカラーリーフと組み合わせて寄せ植えしましょう。

具体的には、以下のような花がおススメです。

  • ビオラ・パンジー類
  • 葉ボタン
  • アリッサム
  • ムスカリ
  • プリムラ
  • タイム
  • ヤブコウジ
  • リシマキア など

 

2についても、水仙が咲く時期に咲く花やカラーリーフを組み合わせますが、土にあらかじめ水仙の球根を植えこんで置き、その上に植物を植えます。

そうすることで、まずは水仙が咲くまで鉢は寂しくないです。

しかも、植物の中から出てくる水仙の「葉」や「花芽」は寄せ植えに変化を出してくれて、楽しいですよ。

この寄せ植え方法を「ダブルデッカー」と言います。

 

通常の寄せ植えでは、水仙は草丈が大きくなるので、鉢の中心から後ろ側に植えて、メインの花として楽しみましょう。

鉢を正面から見て3角形になるように植物を植え付け、横から見ても3角形になるように植えることで、大きくなっても綺麗なバランスの寄せ植えができますよ。

 

ダブルデッカーの場合、鉢植えで茂っている他の花の中から、水仙が後から出てくることを考えて、植え付けてあげましょう。

この場合も、水仙は草丈が高くなることを意識して、鉢の中心から後ろ側に球根を植え付けてあげておくと良いです。

 

後は、球根を避けるようにビオラなどを植え付けてあげると、冬はビオラなどが茂り、早春に水仙が芽を出し咲いてくる寄せ植えが楽しめますよ。

 

ところで、このように、せっかく寄せ植えに植えこんだ球根や花壇の水仙の花が咲かなかったりしたら、悲しいですよね?

そこで、最後に水仙の花が咲かない、増えすぎるという場合の原因と対処法についてお話ししますね。

 

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水仙の花が咲かないし、増えすぎる?原因と対処法は?


水仙の花が咲かないと悩んでいる方は意外と多いことでしょう。

それには、以下の原因が考えられます。

  1. 手に入れた球根が痩せている
  2. 日当たりが悪い

では、それぞれの対処法です。

 

1,手に入れた球根が痩せている場合は?

水仙の球根を手に入れるときは、球根が丸く重いものを選びましょう。

細く軽いものは、花が咲かない可能性が高いです。

結果的に、葉ばかり茂って増えていきますので気を付けましょう。

 

2,日当たりが悪い

水仙は日当たりの良い場所を好みます。

なので、成長期である秋から春は、直射日光を当てて管理してあげることで、花芽が付きますよ。

また、しっかり日に当たることで球根も充実して太り、来年も花が咲くようになるでしょう。

 

また、増えすぎて困るという方の場合、一番の原因は「3年以上植えっぱなし」にしていることが多いです。

 

長期間植えっぱなしにしていると、子供の球根ばかり増えて、花が咲かず葉ばかり増えていきます。

解決策としては、土の中で子供の球根がたくさんできているので、休眠期である夏に掘り起こし、分球してください。

 

そうすることで、親の大きな球根から再び綺麗な花が咲いてくれますよ。

分球することで子供の球根も太るので、いずれ花が咲いてくるので楽しみに待っていてくださいね。

 

それでは、水仙についていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、水仙の種類と育て方、増やし方等についてお話しました。

 

水仙の園芸品種は2万以上あり、冬~春に咲くものがほとんどで2~3年は植えっぱなしでも大丈夫です。

育て方は、日当たりが良く、水はけのよい場所で育て、花後は花だけを剪定し、球根に栄養が溜まるように管理しましょう。

 

水仙は、球根に子供ができるので分球でカンタンに増やせます。

寄せ植えは、花付きの苗を寄せ植えする方法と、球根を土に植えてその上に花苗を植えるダブルデッカーで寄せ植えを楽しめます。

 

花が咲かない、増えすぎるという原因と対処法もお伝えしましたね。

あなたも、可愛らしい水仙を育ててぜひ素敵なグリーンライフを楽しんでください。

 

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