ホワイトレースフラワーというお花をご存知でしょうか?
名前の通り、白い小さな花が集まって咲く姿は、まるでレース編みのように繊細で可憐なお花なんですよ。
そんな愛らしいホワイトレースフラワーには、どんな花言葉があるのでしょうか?
また、このお花のことは知っていても、育て方がわからない…とお悩みの方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、今回はホワイトレースフラワーの花言葉や育て方、種の取り方などについてお話ししていきます。
さらには、寄せ植えに使ってみたい方向けに、ホワイトレースフラワーを寄せ植えにする時のコツやポイントについてもお話ししますので、お楽しみに。
目次
ホワイトレースフラワーとは?花言葉や開花時期は?
ホワイトレースフラワーはどんなお花なのでしょうか?
切り花としても人気があるので、お花屋さんで目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
ホワイトレースフラワーは、地中海沿岸地方から西アジア原産の、セリ科ドクゼリモドキ属の一年草です。
5〜6月に、大きくなると2m近くにもなる、すらりと伸びた茎に上に、特徴的なお花が咲くんです。
一つ一つのお花は小さく、5mmにも満たない大きさですが、このお花が10数個ずつ集まって一つの小さな花束のようになり、さらにその花束が15〜60個集まって傘状のお花になります。
白いお花が集まって咲いている姿はまさに、レースのようで、繊細な美しさのお花ですよ。
和名はドクゼリモドキといい、これは猛毒を持つドクゼリに似ていることから名付けられましたが、ホワイトレースフラワーには毒はありませんのでご安心くださいね。
また、オルレア・ホワイトレースというよく似たお花がありますが、こちらは白い花びらが少し大きい違う種類のお花です。
さて、このレースのような美しいお花を咲かせるホワイトレースフラワーには、どんな花言葉があるのでしょうか?
ホワイトレースフラワーの花言葉は、「可憐な心」「細やかな愛情」「感謝」です。
「可憐な心」「細やかな愛情」の花言葉は、愛らしく清楚で繊細なお花の印象に由来します。
「感謝」という花言葉には明確な由来はありませんが、切り花にも使われるホワイトレースフラワーの美しいお花は、感謝の気持ちを伝えるのにぴったりですね。
さて、ホワイトレースフラワーがどんなお花なのかわかってくると、実際に自分でも育ててみたくなりませんか?
次はホワイトレースフラワーの育て方についてお話ししていきます。
関連記事
ホワイトレースフラワーの育て方!種まきや水やり等のコツは?
それではホワイトレースフラワーの育て方について、項目別に見ていきましょう。
ホワイトレースフラワーの種は種苗会社のインターネット通販など、限られたところでしか入手できません。
どちらかというと、苗の方が入手しやすいので、植え付けからお話ししていきますね。
【植え付け】
冬越しが可能な温暖な地域では、10〜11月に、寒冷地では3月頃に植え付けをします。
葉が、地面に付くように広がったロゼット状態の方が寒さに強いので、秋に植える場合は茎が伸びてこないように少し遅めに植えてください。
また、基本的には温暖な気候を好みますので、日当たりが良いところで育てるようにしましょう。
【用土】
あまり土質を選ばないお花です。
鉢植えの場合は、市販の草花用土か、赤玉土:腐葉土=7:3で混ぜた土を使います。
地植えする場合は、水はけを良くするために腐葉土と堆肥をすき込んでおいてくださいね。
【水やり】
湿った状態が長く続くと傷みやすいので、土が乾いたらたっぷりあげるようにします。
特に冬の間は、休眠期にあたるので控えめにしてください。
ただ、春から夏にかけての成長期や開花時はお水を必要としますので、乾かさないようにこまめにあげてくださいね。
【肥料】
痩せ地でも育つお花ですが、肥料を与えると大きく育ちます。
鉢植えの場合は、成長期〜開花期に規定量の倍に薄めた液体肥料を週に1回与えます。
地植えはよく根が張って大きくなりすぎると倒れやすくなってしまうので、植え付け時に堆肥を混ぜる程度にとどめてください。
【病害虫】
蒸れに弱いので、春先の気温が上がってきた頃に、茎や芽が腐ってしまう立ち枯れ病にかかることがあります。
枯葉を取り除いたり、風通しのよいところで育てることで予防できますよ。
また、同じ春先には新芽などの柔らかい部分にアブラムシがつくことがあります。
見つけ次第除去するか、薬剤を散布してください。
【日常のお手入れ】
大きく育った場合は強風などで倒れやすいので、注意が必要です。
私は切り花で使いたいので、地植えで大きく育てているため、支柱を立てて補強してあげています。
また、お花が咲いた後は花がらを摘み取るようにします。
こうすることで、新しい花がまた咲いてくれますよ。
さて、お花が咲いた後はいよいよ種の収穫です。
ホワイトレースフラワーの種はあまり市販されていませんが、実は自分で収穫した種で簡単に増やすことができるんですよ。
次はホワイトレースフラワーの種取りと種まきの仕方についてお話ししていきます。
関連記事
ホワイトレースフラワーの増やし方!種取りで注意すべき点は?
ホワイトレースフラワーは種を収穫して、その種をまくことで、来年もお花を楽しむことができるんです。
ちなみにこぼれ種からもどんどん芽が出るくらい、発芽しやすいお花なんですよ。
さて、種を取る場合は、お花が終わる6月末から7月になったら、花がらを摘まないで、そのままにしておいてください。
全体に茶色く枯れてきたら、花がらを茎ごと切り取り、紙の上などで振ると種が取れますよ。
取れた種は蒸れないように通気性の良い袋に入れ、冷暗所で保管しておいて、暖地では9〜10月、寒冷地では3〜4月に種まきをします。
気温が高いと発芽しにくいので、9月にまく場合は、湿らせた種を1週間くらい冷蔵庫に入れてからまくと、発芽しやすくなりますよ。
育苗箱やポットに市販の種まき用土を入れ、数粒ずつばら撒きして薄く覆土をします。
移植を嫌うので、私はそのまま育てられるように、直接、植木鉢にまいています。
芽がでるまでは明るい日陰で管理し、乾かさないようにこまめに細かいジョロなどで水をあげてください。
1、2週間で発芽しますので、本葉が3、4枚になったら、根を崩さないように土ごと定植してくださいね。
ところで、ホワイトレースフラワーは他のお花と一緒に寄せ植えで楽しむことはできるのでしょうか?
次はホワイトレースフラワーの寄せ植えのコツやポイントについてお話ししていきます。
関連記事
ホワイトレースフラワーの寄せ植え!相性等やり方のコツは?
ホワイトレースフラワーを寄せ植えにする場合は、どのような点に気をつけたらいいのでしょうか?
ホワイトレースフラワーはとても大きくなるので、寄せ植えにする場合は大きな鉢を用意してください。
また、根本から花の部分まで、全体的に葉が出てボリュームのある株になります。
なので、寄せ植えにする時には、ハツユキカズラやグレコマ、ツルニチニチソウなどのグランドカバーと組み合わせると相性がいいですよ。
また、スイートアリッサムやブルーデージーなどの、こんもりと茂って足元にボリュームを出してくれるお花と組み合わせるのもおすすめです。
ところで、ホワイトレースフラワーは丈夫で育てやすいお花ですが、突然枯れてしまってガッカリしている方もいるようです。
もちろん、それには原因や対処法があります。
最後に、ホワイトレースフラワーが枯れてしまった時の原因と対処法についてお話ししていきます。
関連記事
ホワイトレースフラワーの花が枯れる!原因や対処法は?
せっかく育てたお花が枯れてしまうと、ガッカリして悲しくなってしまいますよね。
ホワイトレースフラワーが枯れてしまうのには、どんな原因があるのでしょうか?
基本的にはとても丈夫なお花なので、枯れることは少ないですが、暑さと蒸れには注意が必要です。
最近では5月頃などのホワイトレースフラワーの成長期に、急激に気温が上がって30℃近くなることがありますよね。
この時期に急激な暑さに会うと、蒸れて立ち枯れ病などにかかり、枯れてしまうことがあります。
あまり密植しないで30cm程度株間を空け、風通しをよくすることで予防できますよ。
また、冬越しする場合も茎が伸びている状態だと、地上部が寒さで傷みやすくなりますので、植え付けのところでお話ししたように、ロゼット状態で冬越しするようにしてくださいね。
それでは、ホワイトレースフラワーについて、最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回は、ホワイトレースフラワーの花言葉や育て方、種の取り方や寄せ植えのポイントなどについてお話ししました。
5〜6月に白いレースのようなお花が咲くホワイトレースフラワーの花言葉は、「可憐な心」「細やかな愛情」「感謝」です。
10〜11月か3月頃に日当たりの良いところへ植え、成長期は乾かさないように水を与えます。
鉢植えは薄めた液体肥料を定期的に与え、地植えは植え付け時に堆肥を混ぜ込んでおきます。
大きく育った時には支柱を添えてください。
開花後、種を採取して9〜10月か3月にまくことができます。
寄せ植えは大きな鉢に植え、ハツユキカズラやグレコマなどのグランドカバーや、スイートアリッサムやブルーデージーと相性が良いです。
急な暑さや蒸れ、冬の寒さで枯れやすいのでご注意ください。
ボリュームもあって育てやすいホワイトレースフラワー、皆さんもぜひ育てて繊細で美しいお花を楽しんでみてください。
あなたの体験談も、ぜひコメント欄に書いてくださいね~
おすすめ記事