パンジーの種まき時期と方法!冷蔵庫や卵パックを使うの本当? 

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パンジーと言えば、秋から春まで楽しめる人気のお花です。

花壇やプランターでも大活躍のパンジーですが、種まきの時期や方法をご存じでしょうか?

 

また、種まきに冷蔵庫や卵パックを使うこともあるって聞いたらビックリしますよね。

今回は、パンジーの種まきの時期や方法から冷蔵庫や卵パックのことまで詳しく解説しています。

 

最後には種まきの注意すべき点についてお話ししていますので、お楽しみに!

パンジーの種まき時期!11月でも問題ないの?

本来、パンジーの種まき時期は8月下旬〜10月です。

お盆過ぎの暑さが和らぎ始める時期から、パンジーの種まき時期になります。

 

しかし、忙しくて種まきをするタイミングがなく、「11月に種まきをしても大丈夫なのかな?」と不安に思ったことがありませんか。

東京以西では11月にパンジーの種まきは可能ですが、東京以北では難しいでしょう。

 

その理由はパンジーの発芽適温が20℃前後だからです。

 

近年、温暖化の影響もあり、11月でも最高温度は東京でも17〜18℃あります。

そのため、11月上旬に種まきして暖かい環境で管理すれば、全て発芽とはいかないまでも十分に発芽する可能性があります。

 

ただし、11月以降に発芽したパンジーは気温や日長時間の関係で生育が遅くなるので、冬の間は花が咲かないでしょう。

開花は、春以降になるかもしれません。

 

また、東京以北では11月になると気温が低すぎて、発芽しない可能性が高いです。

東京以北では10月以内に種まきするか、暖房を付けて温めると良いでしょう。

 

東京以西でも、高冷地では気温が足らずに種まきがうまくいかないこともあるので、その場合は暖房での加温が必要になります。

 

パンジーの種まきが11月でも可能かどうか分かったら、パンジーの種まき前には何かすることがあるのか気になりませんか?

冷蔵庫やキッチンペーパーを使うことについてお話します。

 

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パンジーの種まき!冷蔵庫やキッチンペーパーを使うの?

パンジーの種は園芸店で簡単に手に入ります。

 

しかし、パンジーを育てたことがある方は、種が簡単にできることもご存じでしょう。

いざ収穫した種や、購入した種を撒くときに「冷蔵庫に入れる」「キッチンペーパーを使う」なんて話を聞いたことがありませんか。

 

そこで、以下の2点の作業を行う有効性と具体的なやり方を解説します。

 

1:「冷蔵庫に入れる」

2:「キッチンペーパーを使う」

 

1:「冷蔵庫に入れる」

育てたパンジーから収穫した種や昨年購入した古い種がある場合は、冷蔵庫に種を入れます。

なぜなら、春~初夏に収穫した種は夏の高温多湿を経験すると発芽率が悪くなるからです。

 

特に梅雨の時期に、収穫した種を風通しの悪い場所に保管しておくとカビが生えることがあります。

せっかく収穫して種まき用に保存しておいた種にカビが生えると悲しいですよね。

 

そのようなことがないように、通気性の良い封筒や不織布に入れて冷暗所に保存する必要があります。

冷暗所と言っても、一般的には中々よい場所はないですよね。

 

そこで活躍するのが、冷蔵庫になります。

 

冷蔵庫の中は温度が低く一定に保たれていて、扉を閉めている時は真っ暗です。

そのため、高温多湿を経験することもなく冷暗所の条件にもピッタリ。

 

これらのことから発芽率を下げないために、種まき前のパンジーの種は冷蔵庫に入れて保管しているんですよ。

 

2:「キッチンペーパーを使う」

パンジーは開花期間が長い植物ですが、種まきが早ければ早いほど開花期間は長くなります。

しかしパンジーの発芽適温は20℃前後なので、7〜8月上旬は気温が高すぎて発芽がうまくできません。

 

気温が高い時期に種を土に植えても、種が土の中で蒸れて腐ってしまいます。

そこで、夏の暑い時期に種を発芽させるために、キッチンペーパーを使うんです。

 

湿らせたキッチンペーパーの上にパンジーの種を重ならないように置いて、乾かないように涼しい場所に置いておくと1週間ほどで発芽します。

発芽したパンジーの種を、ポットに植え替えて夏でも涼しい日陰や、クーラーボックスの中で低温で管理すると種から苗が順調に育つんですよ。

 

育てるため工程が多くなりますが、夏の種まきを成功させてパンジーを一足早く育てたい場合はキッチンペーパーを使うと良いでしょう。

夏の種まきだけでなく、発芽適温でもパンジーの種まきがうまくいかない場合にも、このキッチンペーパーを使う方法は有効です。

 

パンジーの種まきがうまくいかない場合は、キッチンペーパーを使って発芽させてから植える方法も試してみてくださいね。

 

さて、冷蔵庫やキッチンペーパーを種まき前に使用する理由が分かったら、次は種まきの仕方が気になりませんか?

卵パックを使った種まきの仕方も含めて解説します。

 

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パンジーの種まきの仕方!卵パックを使うってホント?

発芽適温の20℃前後であれば、パンジーの種まきは簡単です。

しかし、いざ種まきをしようとすると、どう種まきをするのかわからないことも多いと思います。

 

またインターネットなどで種まきに卵パックを使う方法も見たり聞いたりして、驚いている方もいるかもしれません。

そこで、以下の3つを使った種まき方法について詳しく解説します。

 

1:卵パック

2:プランター

3:地植え

 

【1:卵パックを使った種まき】

卵パックのポケットにそれぞれ市販の種まき用の土や小粒の赤玉土、バーミキュライトを入れます。

卵パックのポケットに土を8割ほど入れて、横に揺らして土を均してください。

 

ポケットの土の上にパンジーの種を1粒置きます。

パンジーの種は非常に小さいので、ピンセットを使うと種を置きやすいですよ。

 

種の向きは関係ないので、安心してください。

全てのポケットに種を置いたら、土を薄く被せて霧吹きで土全体を湿らせましょう。

 

この時にジョウロ等で水を勢いよくやると、種が流れたり卵パックに水が溜まってしまうので、霧吹きで優しく土全体が湿るように濡らすのがポイントです。

その後は土が乾かないように、日陰で管理すれば1週間ほどで発芽します。

 

【2:プランターを使った種まき】

プランターを使って種まきする場合は、プランターの底に水はけをよくするために穴が隠れるくらいに、鉢底石として軽石等を敷きます。

その上に市販の園芸用のお花の土を入れましょう。

 

鉢の縁から5㎝ほどまで入れたら、綺麗に均します。

均した土に種を1㎝間隔で種を撒いてください。

 

この時、ピンセットで撒くと丁寧ですが、プランターの大きさによっては大変な作業になるので、紙を谷折りして種を重ならないように撒いても問題ありません。

また、種同士が近くても、発芽後に間引きしながら育てるので心配しなくても大丈夫です。

 

種を撒き終わったら、土を薄く被せて(1㎝ほど)ジョウロのハス口で優しく水やりしましょう。

ハス口を使わず勢いよく水やりすると、種が流れてしまったり土の深くまで潜り込んだりして、うまく発芽できない可能性があるので気を付けてください、

 

土が乾かないように明るい日陰に置いて管理することで、1週間ほどして種が発芽してきます。

その後は日当たりのよい場所に置いて成長を見ながら、間引きして間隔を整えて育てましょう。

 

【3:地植えでの種まき】

地植えでの種まきの場合は、日当たりのよい花壇での土作りが重要になります。

種まきする場所の土の水はけが悪かったり良すぎたりする場合は、種を撒いてもうまく発芽しない可能性があるんです。

 

そのため、腐葉土などの堆肥や園芸用のお花の土を混ぜ込んで、土を水持ち水はけのよい土にしてください。

目安としては、土を軽く握って土がほろっと崩れるくらいがベストです。

 

土が出来たら、プランターと同じように種が重ならないように種まきします。

地植えの場合は日当たりが良い場所に種まきするので、プランターよりも気持ち多めに土が被る(3㎝ほど)ように撒いて優しく水やりをしましょう。

 

この時も、ハス口やシャワーを使って種が流れたり土に潜ったりしないように気を付けます。

その後は、土が乾かないように水やりをすることで1週間ほどして発芽してくるでしょう。

 

ここまでは種まきをするための流れをお話しましたが、種を蒔いた後はどうすれば良いのでしょうか?

続いては、水やり・発芽・間引きまでの流れをお話ししますね。

 

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パンジーの種まき!水やり・発芽・間引きまでの流れは?

パンジーの種まきは、種を撒いたら終わりではありません。

種まきをした後にも、大事な作業があるんですよ!

 

それが、以下の3つ。

1:水やり

2:発芽

3:間引き

 

それでは、順に解説しますね。

 

【1:水やり】

種まき後に水やりをしなければ種は発芽しません。

発芽しても水やりをしなければ、枯れてしまいます。

 

そのため、水やりは非常に重要な作業です。

種まき後は、いずれの方法でも種が流れたり土の中に潜ったりしないように優しく水やりしましょう。

 

発芽するまでは、土が乾かないようにすることが肝心です。

卵パックに種まきしている場合のみ、霧吹きで土全体をしっかり湿らせます。

 

ジョウロでやると、やりすぎて卵パックのポケットに水が溜まることを防ぐためです。

土が水でひたひたになると、発芽してもうまく根が伸びてくれず生育に影響が出るので注意してくださいね。

 

【2:発芽】

発芽後は、日当たりのよい場所に移動させましょう。

種まきの時は日陰ですが、新芽が出てきたら太陽光を必要とします。

 

発芽後に光に当てないと、ひょろひょろした頼りない苗になってしまうので注意しましょう。

光に当てると、苗の成長と共に土も乾きやすくなるので、土が乾いたら水やりを忘れないようにしてください。

 

また、夏に種まきをして発芽した時も気温が高い時期は、風通しの良い半日陰に置きましょう。

夏は気温が高く、直射日光が強すぎてパンジーが枯れてしまう可能性があります。

 

【3:間引き】

順調に種から発芽した芽が育ってきたら嬉しいですよね。

卵パックの場合は、一つ一つが分かれているのでそのまま本葉が4〜5枚になるまでそのまま育てましょう。

 

本葉4~5枚になったら、3号ポット(直径約9㎝)等に植え替えて、育ててくださいね。

ただし、地植えやプランターで種まきした場合は違います。

 

成長するに従い、お互いに大きくなり葉が重なり合ってくるんです。

そうすると、風通しが悪くなったり光合成を十分にできなかったりと、生育に悪影響を与えてしまいます。

 

そのため、重なり合ったパンジーは間引き作業が必要です。

生育の良いパンジーの苗だけを残して、重なっている小さなパンジー苗を優しく引き抜きます。

 

この時に、空いた鉢や花壇にスペースがあれば、間引きしたパンジー苗を植えて育てることもできるので安心して下さい。

間引くことを可哀そうに思ってしまうかもしれませんが、そのまま育てると一つ一つの株の姿が悪くなったり蒸れて枯れてしまったりすることもあります。

 

綺麗に育てるには間引きはとても大事な作業なので、地植えやプランターに直接種まきをしている場合は必ずしてくださいね。

地植えやプランターは、間引きしながらそのまま大きくしてパンジーを育てて花を楽しみましょう。

 

ところで、パンジーの種まきを成功させるためには、いくつか押さえておくべき注意点がありますので、最後にその点をお話しますね。

 

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パンジーの種まきで注意すべきポイントは?

ここまで種まきをして、水やり・発芽・間引きまでのお話をさせていただきました。

その中で、種まきを成功させるために注意すべきポイントは以下の3つです。

 

1:種まきは8月下旬~10月に行うこと

2:種まき後は優しく水やりをすること

3:直接プランターや花壇に種まきをする場合は、間引きすること

 

それでは順に解説しますね。

 

【1:種まきは8月下旬~10月に行うこと】

パンジーの種の発芽適温は20℃前後です。

7月下旬~8月上旬にパンジーの種まきも気を付ければ行えますが、非常に難易度が高いでしょう。

 

生産者でなければ、安全に発芽適温を守って適期に種まきをしてください。

早く苗を作ろうとして、種まきして種が全てダメになってしまうと悲しいですよね。

 

近年は温暖化の影響で、8月下旬でもまだまだ気温が高い場合もあります。

天気予報を確認しながら、気温が下がって発芽適温になったら種まきをしましょう。

 

【2:種まき後は優しく水やりをすること】

種まきが終わったら水やりをしますが、つい勢いよく水やりをしたり偏った水やりをしたりしていませんか?

勢いよく水やりすると、土から種が流れて紛失したり土の中深く潜ったりして、種から芽が出ないことがあります。

 

そうならないためにも、ジョウロで水やりをするときはハス口で、ホースで水やりするときはシャワーを使って水やりしましょう。

卵パックの場合は、霧吹きでまんべんなく水やりしてくださいね。

 

また、土にまんべんなく水やりすることも大事です。

 

こちらは土がしまっているのに、あちらの土は乾いている、というようなことがあると、乾いている部分の種は発芽しなかったり生育が遅くなったりします。

結果的に綺麗に育たないので、上手に花を咲かせられないかもしれません。

 

うまく育てられないと悲しいですよね。

発芽するまでは、土は乾燥しないように気を付け、発芽後も枯れないように土が乾き始めたら水やりしてください

 

【3:直接プランターや花壇に種まきをする場合は、間引きすること】

種から順調に発芽して芽が出てくると、とっても嬉しいですよね。

愛着が湧いてそのまま育てたくなりますが、生育が悪く重なったパンジー苗は間引きしてください。

 

そのまま育ててしまうとそれぞれが大きくなり、風通しが悪くなります。

結果として病気になったり、十分に光合成が出来なくて花が少なくなったりするんです。

 

そうならないためにも、小さいうちから葉が大きくなるにつれて、葉が重なりあうパンジーはどちらか一方を間引きしましょう。

 

もし空いた鉢や花壇に空いたスペースがあれば、そちらに植え替えることでそのまま育ち楽しめます。

間引きしながら、お互いが重なり合わないくらいに育てて、パンジーの花いっぱいの姿を楽しんでくださいね。

 

それでは、パンジーの種まきについて最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回はパンジーの種まきについてお話しました。

パンジーは東京以西では、11月上旬から種まき可能です。

 

パンジーの種を発芽させるために濡れたキッチンペーパーの上に置いて、冷蔵庫で発芽させる方法もあります。

卵パックを使えば、一粒一粒丁寧に発芽させることも可能です。

 

種まきしたら優しく水やりをして、発芽したら日当たりのよい場所に置いて間引きしながら育てましょう。

 

パンジーの種まきで注意すべき点は「発芽温度」「水やり」「間引き」です。

今回の内容を参考にして、パンジーの種まきを成功させてくださいね。

 

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