リナリアと聞いて「どんな花なのかな?」と思う方が多いのではないでしょうか。
春に咲くパステルカラーが綺麗な小花で、ガーデニングや花壇にも人気のある植物なんですよ。
そんなリナリアの花言葉をご存じでしょうか?
花言葉だけでなく、育て方も気になることでしょう。
今回は、リナリアの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えについて詳しく解説しています。
また最後に、倒れる!花が咲かなくて困っている!そんな方のために原因と対処法についてもお話しますのでお楽しみに!
目次
リナリアとは?花言葉や開花時期は?
リナリアは、金魚草を小さくした可愛らしい花で、その姿から姫金魚草とも呼ばれます。
この植物は、北半球の温帯地域と広い範囲を原産地とするオオバコ科リナリア属の花で、開花期は3月~7月です。
多くの品種が一年草ですが、中には宿根草タイプもあり、宿根リナリアの開花期は5月~7月と一年草タイプとは開花期が少し異なります。
リナリアの花色は白や黄色、紫、ピンクなどのパステルカラーのため、花壇や寄せ植えを可愛らしくすることができて、女性に特に人気なんですよ。
そんな人気の可愛いリナリアの花言葉をご存じでしょうか?
リナリアの花言葉は以下の2つが有名です。
1:この恋に気が付いて
2:幻想
「この恋に気が付いて」という甘酸っぱい花言葉は、リナリアの淡いパステルカラーの花色から名付けられています。
濃い原色の花色ではなく、パステル調の花が控えめな女の子を想像させるのでしょう。
「幻想」という花言葉は、群生したリナリアの色とりどりのパステルカラーの花畑から名付けられています。
一つ一つは控えめな色合いですが、群生して一斉に咲き始めると幻想的なパステルカラーの花畑になるリナリアは、まさに幻を想わせるのでしょう。
リナリアの素敵な花言葉を知ると、育ててみたいと思いませんか?
そこで続いては、水やりや切り戻しなど、育て方のポイントをお話しします。
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リナリアの育て方!水やりや切り戻し等のポイントは?
リナリアは育てやすい植物ですが、よりきれいに育てるためには気を付けたいポイントがあるんですよ。
順を追ってお話しします。
【植え付け】
リナリアは園芸店で12月~5月頃まで花苗を手に入れることができるんですよ。
そのため、花苗を園芸店で手に入れることは簡単ですが、12月~2月の冬に手に入れた場合は、花壇や鉢植えの植え付けた後は、霜や雪を避ける工夫が必要になります。
3月以降の暖かい時期は、そのまま植え付けても大丈夫です。
苗は、葉色が濃く株元がしっかりしているものを選びましょう。
春になると花芽付きの苗になるので、花芽がたくさんついているものを選ぶと良いですよ。
リナリアは、水はけを好む植物なので、植え付けるときは日当たりの良い場所に浅く植えることがポイントになります。
【用土】
リナリアは水持ちの良い酸性土壌を好みません。
そのため、以下の2点が上手に育てるポイントです。
1:水はけの良い土で育てること
2:植え付け前に苦土石灰などで土の酸度を調整しておくこと
市販の園芸用のお花の土に1割ほど小粒の軽石を混ぜ込むと良いでしょう。
鉢植えの場合は、底石を多めに敷いても良いですね。
地植えの場合は、しっかりと腐葉土などの有機質堆肥と小粒の軽石、苦土石灰を土にすき込み、水はけの良い中性~アルカリ性の土にしておきましょう。
日本は、酸性雨やコンクリートの影響で花壇や畑の土は酸性になりやすいため、酸性土壌を嫌う植物を植え付ける前には、苦土石灰などで酸度調整をすることがポイントです。
【水やり】
リナリアは、乾燥を好む植物です。
そのため、土がしっかり乾いてからたっぷりと水やりをしましょう。
鉢植えで受け皿をしている場合は、溜まった水はこまめに捨ててくださいね。
そのままにしておくと、根腐れや立ち枯れ病などの原因になります。
地植えの場合は、植え付け直後を除けば水やりは必要ないほど、強く育つので安心してくださいね。
【肥料】
リナリアは、あまり肥料を必要としません。
植え付け時に、ゆっくりと長期間効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおくだけで十分に花が咲くので安心してください。
たくさん花を咲かせようと、肥料を多く混ぜ込んだり液肥を与えたりすると、花が咲かずに茎や葉ばかり茂り、倒れやすくなるので注意が必要です。
【剪定】
リナリアは花がたくさん咲くので、花終わりの花穂はこまめに切り取りましょう。
一年草のリナリアは草丈は30㎝ほどですが、宿根リナリアは草丈が100㎝にもなるものもあるので、茂りすぎた場合は風通しが良くなるように剪定することが大事です。
草丈が高くなるにつれて、風邪などの影響で草姿が乱れて倒れることがあります。
倒れた場合は、半分ほど切り戻しておくと、脇芽が出てきて2~3週間で咲き戻りますので安心してくださいね。
【病害虫】
リナリアに発生しやすい病害虫は以下の3つです。
1:立ち枯れ病
2:アブラムシ
3:イモムシ
立ち枯れ病とは、リナリアの苗を植え付けて間もない時期に、水のやりすぎで急に枯れる病気です。
土が常に湿っていることで発生する病気なので、水のやりすぎに注意して乾燥気味に育てることが予防になります。
アブラムシはどの植物にも発生しますが、リナリアの場合は新芽が出てくる春以降に特に発生しやすいんですよ。
日頃の観察で発見次第、取り除きましょう。
そのままにしておくと、大発生して植物が弱るほか病気にもなりやすくなるので注意が必要です。
市販のお薬で簡単に対処できますが、見つけ次第早期に取り除くことがポイントになります。
イモムシは、春にリナリアの葉や花芽を食べる害虫です。
土の中や枯葉の下に隠れているので見つけられず、葉や花を多く食べられてしまうこともあります。
あらかじめ、土に薬を撒いておくことで対処もできるので、よく観察しながら見つけ次第取り除きましょう。
さて、リナリアを上手に育てることができたら、今度は増やしてみたいと思いませんか?
次は、種まきや挿し芽のポイントについてお話しますね。
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リナリアの増やし方!種まきや挿し芽のコツは?
リナリアは基本的には種まきで増やしますが、宿根リナリアは挿し芽でも増やすことができるんですよ。
まずは、種まきについてお話ししますね。
【種まき】
リナリアの種は園芸店でも簡単に手に入り、さらに苗から育てた株からも種は簡単に取ることができるんですよ。
種は非常に小さく軽いので、花終わりの種がはじける前に収穫しましょう。
種まきは9月~10月が適期です。
市販の種まき用の土や肥料分の入っていないバーミキュライトや小粒の赤玉土に撒きましょう。
この時に、土をかぶせないことがポイントです。
リナリアの種は光発芽種子と言い、発芽するために光を必要とします。
そのため、土を被せてしまうと種に光が当たらず発芽しない可能性が高くなるので注意が必要です。
種を撒いた後は、明るい場所で水切れがないように管理することで、2~3週間で新芽が出てきます。
新芽が10㎝ほど大きくなったら、やさしく掘り起こして3号鉢(直径約9㎝)ほどの鉢に植え替えましょう。
冬は、雪や霜が当たらないような場所で管理して、春に鉢底から根が出てくるくらいに生長したら、鉢や花壇に植え替えてあげてくださいね。
発芽して、いきなり大きな鉢に植え替えると、水やり後に土が乾かず根腐れや立ち枯れ病の原因になるので注意しましょう。
それでは、次は挿し芽についてお話しします。
【挿し芽】
挿し芽は、宿根リナリアでの増やし方になります。
一年草タイプのリナリアは挿し芽では増やすことができませんので、種まきを行いましょう。
挿し芽の時期は、5月~6月の春、または9月~10月の秋です。
伸びた若い枝を10㎝ほど切り、挿し穂とします。
挿し穂は、土に挿す前に発根剤であるメネデールを薄めた水に30分吸水させると良いでしょう。
挿し芽に使用する土は、市販の挿し芽挿し木用の土や肥料分の入っていないバーミキュライトや小粒の赤玉土を使うと良いですよ。
肥料分が入っていると発根の阻害になるので、気を付けてくださいね。
土に深さ5㎝ほどの穴をあけ、さし穂を植えます。
土が乾かないように明るい日陰で管理することで、2週間ほどで新芽が出て来るでしょう。
その後は、新芽が10cmほど伸びたら、種まき同様に植え替えて育ててください。
春の暖かい時期に植え付けた後は、花がたくさん咲いて楽しめるでしょう。
さて、このようにして綺麗に育てられたら、寄せ植えを作ることでガーデニングの楽しみがグンと増しますよ。
そこで、続いては寄せ植えのポイントについてお話しします。
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リナリアの寄せ植え!コツやポイントは?
一年草のリナリアは草丈が30㎝ほどで、宿根リナリアは草丈が100㎝ほどになります。
なので、寄せ植えする場合は、一年草なのか宿根草なのか確認しておきましょう。
草丈が大きくなりやすいので、リナリアは鉢の中央~後ろ側に植え付けると見栄えが良いですよ。
また、鉢の正面から3角形になるように植物を植えて、横から見ても3角形になるように植え付けます。
そうすることで、大きくなってもバランスの良い寄せ植えを作ることができるんですよね。
一年草のリナリアは3月~7月、宿根タイプは5月~7月と開花時期が違うので、それぞれの開花時期に合った植物と寄せ植えすることが大事です。
〇パンジー・ビオラ
〇ネモフィラ
〇アリッサム
〇ミニバラ
〇ネメシア
〇ラナンキュラス
〇シロタエギク
〇ローズマリー
〇タイム
〇ラミウム など
また、リナリアはパステルカラーの明るい色が特徴なので、一年草同士や宿根リナリア同士でまとめて寄せ植えすると、非常に明るくて可愛い寄せ植えを作ることができますよ。
ところで、せっかく可愛く寄せ植えしたリナリアが、倒れたり花が咲かなかったら、すっごく悲しいですよね。
そこで最後に、その原因と対処法についてお話ししますね。
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リナリアが倒れる!花が咲かない!原因と対処法は?
リナリアの茎は線が細く、背が高くなると風の影響などで倒れやすくなる植物です。
そのため、倒れないように草丈が大きくなったときは支柱で支える必要があります。
その点は、リナリアを育てるうえで必要な作業になるでしょう。
しかし、それでも倒れてしまう場合は、他に原因があります。
その原因は以下の2点です。
1:日当たり不足
2:水のやりすぎ
【対処法1:日当たり不足】
リナリアは日当たりの良い環境を好みますので、日陰で育てると光不足により茎が徒長して軟弱に育ちます。
そのまま、大きくなると花を支えきれずに、倒れてしまうのです。
その場合は、草丈の半分ほどを剪定して日当たりの良い環境で育てましょう。
すぐに脇芽からしっかりした新芽が出てきて、まっすぐ花を咲かせてくれますよ。
【対処法2:水のやりすぎ】
リナリアは乾燥気味の環境を好みます。
そのため、土が常に湿っていると根の生育が悪く、草丈に対して根が少ないと倒れるんですよ。
水やりを控えて、リナリアを草丈の半分切り戻してあげましょう。
乾燥気味に育てることで根の張りが良くなり、倒れにくくなりますよ。
ところで、せっかくのリナリアの花が咲かなくて困っていませんか?
上記の日当たりや水のやりすぎ以外に、以下の2つの原因があります。
1:土が酸性
2:肥料のやりすぎ
【対処法1:土が酸性】
リナリアは酸性土壌を嫌いますので、植え付け前に苦土石灰を撒いて土の酸度調整を行うことが重要です。
新しい市販の園芸用土は酸性ではありませんが、一度使用した土や花壇に植え付けるときは酸度調整をして植えましょう。
【対処法2:肥料のやりすぎ】
リナリアは肥料はあまり必要としない植物なので、植え付け時の緩効性肥料だけで十分に花を咲かせます。
しかし、液肥や置き肥など追加で肥料分を与えすぎると、枝葉ばかり育ち花が咲きにくくなるので注意が必要です。
茂りすぎた枝葉は一度切り戻して、脇芽を育て追肥を控えましょう。
それぞれの方法で、倒れずに花がたくさん咲いてくれるので、安心して可愛い花を楽しんでくださいね。
それでは、リナリアについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、リナリアの花言葉や育て方等についてお話しました。
リナリアには「この恋に気が付いて」「幻想」という控えめな少女を想わせる花言葉を持っています。
この植物は、日当たりと水はけを好み、特に土は乾燥気味に育てることがポイントです。
一年草タイプのリナリアは「種まき」で、宿根リナリアは「種まき」「挿し芽」で増やすことができます。
草丈が大きくなりやすいので、鉢の中央~後ろ側に植えて、3月~7月に咲く植物と寄せ植えすると良いでしょう。
- 「日当たり不足」
- 「水のやりすぎ」
- 「土が酸性」
- 「肥料のやりすぎ」
がリナリアが倒れたり、花が咲かなかったりする原因なのでこれらに気を付けてくださいね。
リナリアを元気に育てて、ステキなグリーンライフを送りましょう。
あなたが育てたリナリアのことも、ぜひコメントしてくださいね^^
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