チューリップといえば誰でも知っている、一番親しみやすい花でしょう。
実はチューリップは庭やベランダがなくても、手軽に水耕栽培が楽しめるんですよ。
今、このチューリップの水耕栽培がとても人気で、インテリアの一部としてオシャレに飾って楽しむ人が増えています。
そんなチューリップの水耕栽培に適した時期や育て方の手順を知っていますか?
今回は、チューリップの水耕栽培について詳しくお伝えします。
目次
チューリップの水耕栽培!時期や球根の選び方は?
可愛い花姿やたくさんの色合いが人気のチューリップの水耕栽培には、適した時期や球根の選び方などコツはあるのでしょうか。
まずチューリップの水耕栽培を始める時期については、10月~11月ごろに始めるのが適しています。
それより遅くなるとしても12月中旬までには始めるとよいでしょう。
チューリップの球根は9月下旬ごろから出回りますが、気温が高めだと球根が腐りやすいので、涼しくなってから手に入れましょう。
球根は「春化球根」や「アイスチューリップ」と書かれたものを選ぶのがおすすめです。
これは球根に寒さを経験させる処理が施されているもので、水耕栽培をする時に失敗が少なくなります。
ただ、「春化球根」や「アイスチューリップ」の球根は手に入りにくかったり、値段が高い場合もあります。
そんな時は通常の球根を紙袋などに入れて、冷蔵庫で2ヵ月ほど寝かせてあげましょう。
こうして寒さを経験させて春化処理をすることによって、花が咲きやすくなりますよ。
ここまでチューリップの水耕栽培を始める時期や球根の選び方について紹介しました。
それでは水耕栽培をするにあたって準備するものには、どんなものがあるのでしょうか。
次ではそれについてお話します。
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チューリップの水耕栽培の準備!ペットボトルや100均OK?
チューリップの水耕栽培をするための球根が準備できたら、他に必要なものを準備しましょう。
どんなものが必要なのか順番に紹介しますね。
・水耕栽培用の器
園芸店やホームセンターに水耕栽培用の器として売られています。
最近はインテリア雑貨やお花屋さんにも、オシャレな水耕栽培用の器がたくさん出回っているので、好みのものを見つけるのも楽しいです。
・液体肥料
水耕栽培の場合水には栄養分がないため、必ず液体肥料を与えましょう。
球根から根が出てきたころに与えるとよいです。
水耕栽培用の液体肥料も出回っていますし、通常の液体肥料なら既定の倍以上に薄めて使いましょう。
実はもっと気軽にチューリップの水耕栽培をする方法があります。
ペットボトルを水耕栽培用の器にする方法で、以下のような手順で手作りできます。
1.ペットボトル500mlの空きボトルの下から15センチ~20センチのところにカッターで切れ目を入れ、そこからハサミで切り離す
2.ペットボトルの飲み口の方も同様に5センチ~10センチで切り離す
3.飲み口の方をひっくり返して、本体と合体させる
4.球根の根が張る時のことを考えて、高さを決めてテープで固定する
こんなふうに手作りするのは自信がないし面倒だなと思う人には、100均がおすすめです。
最近は100均でも水耕栽培用の素敵な器が売っています。
器の上の方が狭くなっていて球根を乗せることができれば、どんなものでも大丈夫です。
インテリアや好みに合うもので、チューリップの水耕栽培を気軽に始めてみましょう。
チューリップの水耕栽培に必要なものが揃ったらさっそく始められるのですが、具体的なやり方はどうすればよいのでしょうか。
次ではそれについてお話します。
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チューリップの水耕栽培の方法!具体的なやり方は?
チューリップの水耕栽培に必要なものが揃ったら、さっそく始めてみましょう。
チューリップの水耕栽培の具体的なやり方はどのようにすればいいのでしょうか。
順を追って説明していきますね。
・球根の表面についている茶色い薄皮を丁寧に取り除く
球根表面の茶色い薄皮には、微量の土や菌が付着していることがあり、それらが水の中に入るとカビや根腐れの原因になってしまいます。
そのため球根を傷つけないよう注意して、茶色い薄皮を取り除いてください。
・水耕栽培用の器に水を入れる
水の量は、球根の根が出る部分に水が付くぐらいの量で調節します。
・水耕栽培用の器に球根をセットする
球根の根が出る部分が下にくるように、しっかりと位置を確認して球根を器にセットします。
・なるべく暗くて室温の低い場所に置く
部屋の中でなるべく室温が低くて、暗めの場所に置いてあげましょう。
球根は元々、冷たい土の中で冬の間を過ごすので、それを経験させてあげると花がうまく咲きやすいのです。
ベランダに光を遮る箱を置いて、その中で育てるのもおすすめです。
以上のような手順で、チューリップの水耕栽培を始めてみましょう。
球根から根が出てきたら、水の量を少し減らしてあげるのがポイントです。
根の先が少し水に付くぐらいの量にしましょう。
水は1週間に1度、すべての水を捨てて器の中もきれいに洗ってから、新鮮な水を与えてください。
その後、1ヵ月ほどで球根から芽がどんどん出てきます。
芽が出てきたら寒い場所から暖かい部屋で移動させてください。
冬が終わって春がやってきたということを、球根に感じさせてあげるのです。
このように球根に寒い冬と暖かい春を体験させることで、お部屋の中でチューリップのガーデニングが楽しめますよ!
ここまでチューリップの水耕栽培の具体的なやり方を紹介しました。
でも中には「根が出ない!」「根腐れした」など、悩んだり失敗する人もいるかもしれませんね。
次ではそんな失敗の原因や対処法について紹介します。
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チューリップの水耕栽培の失敗!根腐れなどの原因や対処法は?
チューリップの水耕栽培をやってみたけど、「根が出ない」「根腐れした」など失敗したという人もいるかもしれません。
私も初めのころ、「花が咲かない」と悩んだことがあります。
わくわくしながら水耕栽培をやってみて、うまくいかないとショックですよね。
ここではチューリップの水耕栽培の様々な失敗の原因や対処法を紹介します。
・根が出ない
水耕栽培用の器に球根をセットする時に、球根の下に水がついていない場合に根が出ないことがあります。
球根の下に水がつくぐらいの深さに調整してあげましょう。
また、球根選びも大切です。
水耕栽培用の球根を選ぶか、もしくは普通の球根に「春化処理」をしてあげると根が出やすくなります。
・根腐れした
球根の表面についている茶色い薄皮を取らないと、薄皮についていた土や菌が水に落ちて根腐れすることがあります。
必ず薄皮を取り除いてから水耕栽培を始めましょう。
また空気中にも菌は存在していて、それが水に入って根腐れの原因になることもあります。
1週間に一度は必ず水替えをして、器の内側もきれいに掃除しましょう。
また、水の中に根腐れ防止剤を入れるのもおすすめです。
・花が咲かない
最初から暖かい場所に置いて育てると花が咲かないこともあります。
初めは室温が低くて暗い場所で、球根に冬の寒さを経験させてください。
芽が出てきた時点で暖かい場所に移してあげると、球根が春を感じて花を咲かせる準備をしてくれます。
・カビが生えた
根腐れの原因と同じように、残っていた球根の薄皮や空気中の菌が入り込んでカビが生える場合があります。
この場合も薄皮をしっかり取り除くことと、水をこまめに替えることで防ぐことができます。
以上のような点に気を付けて対処すればチューリップの水耕栽培がうまくいき、きれいな花を咲かせてくれますよ。
参考にしてみてくださいね。
では、チューリップの水耕栽培をして花が終わったあとは、何をすれば良いのでしょうか?
次ではそれについてお話します。
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チューリップの水耕栽培で花が終わったら?
チューリップの水耕栽培をして花を楽しんだら、その後はどのようにすればいいのでしょうか。
チューリップの水耕栽培で花が咲き終わったら、まだ咲いているものを残して萎れた花だけハサミで切って取り除きましょう。
そうするとまだ咲いている花やこれから咲く花に栄養分が効率よく行きわたります。
そしてすべての花が終わった後の球根は、栄養分を使い切って中身がすかすかの状態になります。
そのため水耕栽培のチューリップの球根は、地植えのように翌年も花を咲かせてくれる可能性はとても低いのです。
ただ葉と根がついたまま土に植えてあげると、翌年または数年後に運が良ければ花が咲くこともあるのでチャレンジしてもいいかもしれません。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、チューリップの水耕栽培について、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、チューリップの水耕栽培をやる時期や育て方の手順を紹介しました。
時期は10月~11月ごろ、球根の選び方は「春化球根」などを選びましょう。
手に入らない場合は、通常の球根を冷蔵庫に2ヵ月ほど入れて「春化処理」をするのがおすすめです。
チューリップの水耕栽培には、水耕栽培用の器と液体肥料が必要です。
100均の器やペットボトルを利用した手作りの器でも気軽にできます。
失敗しないコツは水の量や水替えをこまめにすることや、球根の薄皮を取り除いておくのが大切です。
花が終わったら取り除き、終わった球根は基本的には処分しましょう。
オシャレなインテリアになるチューリップの水耕栽培、ぜひチャレンジしてくださいね!
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