ほんのり甘い香りのスイートアリッサム。
丈夫で育てやすく、いろいろなお花との相性も良いので、花壇や寄せ植えなど、たくさんの楽しみ方ができるお花です。
そんなスイートアリッサムには、素敵な花言葉があることをご存知でしょうか?
もちろん、花言葉だけでなく育て方が気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、スイートアリッサムの花言葉やその由来、育て方や株分けについて詳しくご紹介します。
また、スイートアリッサムを夏越しさせたい方もいると思うので、そのコツやポイントについてもお伝えしますね。
目次
スイートアリッサムの花言葉と由来は?何月の誕生花なの?
まず最初に、スイートアリッサムがどんなお花なのか、ご紹介していきますね。
和名は「ニワナズナ」といい、アブラナ科ニワナズナ属のお花です。
スイートアリッサムは、5mmほどの小花がたくさん集まって咲きます。
そのため、咲いてる姿は、確かに春の七草の一つ、ナズナによく似ているんですよね。
また、スイートアリッサムというと、白いお花をイメージしがちかもしれませんが、園芸品種にはピンクや紫色、赤やオレンジ色のお花もあります。
スイートアリッサムは、開花期が長いです。
2月下旬~6月上旬と、9月下旬~12月上旬にお花が楽しめます。
本来、スイートアリッサムは、地中海北岸から西アジアを原産とする多年草です。
ただ、日本の暑さが苦手で夏越しが難しいため、一年草として扱われていますよ。
では、そんなスイートアリッサムにはどんな花言葉があるのでしょうか?
白い小花を溢れるように咲かせる姿から「優美」。
甘い香りをほのかに漂わせる様子から「美しさに勝る価値」という花言葉がつけられています。
お花だけではなく、香りも楽しめるスイートアリッサムにぴったりな花言葉ですね。
また、1月12日、3月14日、3月23日の誕生花でもあります。
3月はスイートアリッサムが開花している時期でもあるので、プレゼントにしてもいいですよね。
ただ、残念ながらスイートアリッサムは切り花などでは流通していません。
そんなときは自分で育ててミニブーケを作り、大切な方への贈り物にしてはいかかでしょうか?
次はスイートアリッサムの育て方について、詳しくご説明していきます。
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スイートアリッサムの育て方!種まきや切り戻しなどのコツは?
それではスイートアリッサムの育て方について項目別にお話していきます。
スイートアリッサムは種から育てることも、苗から育てることもできます。
苗から育てる方は、【植え付け】からご覧くださいね。
それでは、育て方の手順に進んでみましょう!
【種まき】
暖かい地方では、10月頃に種まきをして、春に定植します。
寒い地方では、4月に種まきをしてそのまま育てていきます。
発芽の適温が地温20℃前後なので、暖かい地方の方はそろそろ半袖はしまって長袖の季節かなという時期が目安ですよ。
我が家は寒い地域にあるので、桜が咲き終わった頃を目安に種まきをしています。
育苗箱に種まき用の用土をいれ、ばらまきして2㎜程度薄く覆土をします。
一週間前後で発芽しますので、それまでは乾かさないようにシャワーや霧吹きなどで優しくお水をあげてください。
本葉が2,3枚になったらポットや鉢などに植え替え、秋まきの場合はこのまま霜が当たらず5℃以下にならないところで越冬します。
【植え付け】
苗から育てる場合は、早春から流通が始まりますので、それを目安に植えていきます。
秋に種をまいた暖かい地域の方は、ポットや鉢に植えた苗に花が咲きだしたら、植え付けの合図です。
花壇などに地植えにする場合は、意外と大きく広がりますので20~30㎝程度間隔をあけて植えてください。
【栽培環境】
スイートアリッサムは日当たりが良い場所を好みます。
ただ、厳しい寒さが苦手なので、霜が降りないようなところを選ぶか、鉢植えにして移動できるようにしておくと便利ですよ。
【用土】
水はけと通気性がよく、適度な保水性のある土を好みます。
一般的な草花用土か、赤玉小粒:腐葉土=6:4で混ぜた土を使いましょう。
また、酸性土壌を嫌いますので、花壇など地植えにする場合には、苦土石灰をまいて酸度調整をしておくといいですよ。
【水やり】
土が乾いたら、たっぷりとあげます。
少し乾燥気味の方が良く育ちますので、梅雨時などは蒸れないように注意してあげてください。
【肥料】
花期が長いお花なので、多肥を好みます。
植え付け時の用土に元肥として緩効性肥料を施しておきます。
その後、開花中は2週間に一回程度の頻度で、液体肥料を与えてください。
【剪定】
秋まきをした場合は、春に一度お花が咲いた後に花柄摘みを兼ねて一度剪定をします。
先端の花がすべて咲き終わったら、草丈の1/3くらいの位置を目安に脇芽の出ている上で切り戻しをしてください。
一か月ほどで、茎をのばして再びお花を咲かせてくれますよ。
【病害虫】
湿度が高くなり、蒸れるとカビが生えて弱ってしまいますので、見つけ次第、葉や茎ごと除去してください。
こまめに剪定をして風通しをよくすることで防げますよ。
また、春先にアブラムシがつくことがありますので、こちらも見つけ次第、薬剤を散布するなどして駆除してください。
ところで、スイートアリッサムを苗で購入した時に、「何色か混ざっているし、分けて使えないかな…?」と思ったことはありませんか?
次は一つのポット苗から株分けしてスイートアリッサムを増やす方法についてご紹介していきます。
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スイートアリッサムの増やし方!株分けのコツやポイントは?
スイートアリッサムは根をいじられるのが苦手で、無理矢理株分けをすると傷んでしまうことがあります。
そのため、購入したポット苗を分けて使いたい時には、まず株元をよく確認してください。
- たくさんの茎が密着している苗
- 何本かずつに分かれている苗
があります。
前者は生産者さんが種をばらまきして作った苗なので、無理矢理株分けをすると絡み合った根がちぎれてしまい、枯れてしまうことがあります。
株分けをする時には、後者のように、茎が数本ずつ固まっているものを選びましょう。
固まりごと、なるべく土を崩さないようにしながら、手でそっと分けてください。
その後は植え付けと同じように育てると、一つの苗から株分けして楽しめますよ。
早ければ植えてから1ヶ月ほどで、白やピンク、紫色の小さなお花を次々と溢れるように咲かせてくれますよ。
さて、せっかく株分けしたスイートアリッサムを、寄せ植えで楽しんではいかがでしょうか?
スイートアリッサムは寄せ植えにもぴったりなお花なんですよ。
次はスイートアリッサムを寄せ植えする時のコツやポイントをお教えします。
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スイートアリッサムの寄せ植え!コツやポイントは?
小さなお花のスイートアリッサムは、様々なお花との相性が良く、寄せ植えのまとめ役になってくれるんです。
ただ、スイートアリッサムを主役にしてしまうと、お花が小さくてあまり背が高くないので、ぼんやりとした印象の寄せ植えになりがちです。
大きなお花が咲くものや、背に高いお花と組み合わせるとまとまりのある寄せ植えになりますよ。
特に同じ時期にお花が咲き、生育環境もよく似ているパンジーやビオラなどと組み合わせた寄せ植えは、寂しくなりがちな冬のお庭を明るく演出してくれますよ。
私は、白のスイートアリッサムと赤い実をつけるチェッカーベリーやガーデンシクラメンなどと組み合わせています。
赤と白のクリスマスカラーに仕立て、お正月には紅白の水引を追加して、行事に合わせて楽しんでいます。
また、春の寄せ植えとして、チューリップやスイセン、ヒヤシンスなどの背の高いお花と組み合わせるのもおすすめです。
地面近くで広がるスイートアリッサムは、良い脇役になってくれますよ。
ところで、寒さには強いスイートアリッサムですが、夏はどうやって過ごしたらいいのでしょうか?
次は、スイートアリッサムの夏越しの方法について、お話していきます。
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スイートアリッサムは夏越しできる?コツや注意点は?
スイートアリッサムは本来多年生の植物なので、夏越しすることができます。
ただ、日本の高温多湿の夏は苦手なので、そのままにしておくと夏越しできない事が多いです。
特に、熱帯夜が続くような地域は、夜間も地温が下がらないので、暑さに弱いスイートアリッサムは枯れてしまうことが多々あります。
そんなスイートアリッサムを夏越しするには、どうすれば良いのか?
まずは夏越しする体力をつけるために、2月末から3月の早めに定植して、夏までの間にしっかり根を張らせておきます。
また、蒸れないように、植付け時に鉢底石を入れたり、少し高さのある花壇に植えるなど、水はけに注意してください。
さらに梅雨明けごろに一度根元の葉を残して短く切り戻しをして、風通しをよくしておきます。
そして、いよいよ本格的な夏を迎えたら、鉢植えは日当たりの良い場所から、大きな木の下や軒下などの半日陰に移してあげます。
地植えの場合は、遮光ネットなどで日差しを防いであげてください。
こうすると、高温多湿が苦手なスイートアリッサムもも夏越ししてまたお花を咲かせてくれますよ。
来年の花を楽しみに待ちたいですね!
それでは、スイートアリッサムについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、スイートアリッサムの花言葉や育て方、株分けの方法などについてお伝えしました。
小さなお花を溢れるように咲かせるスイートアリッサム。
花言葉は「優美」「美しさに勝る価値」、また、1月12日、3月14日、3月23日の誕生花です。
10月か4月に種まきをし、苗は元肥を混ぜた土に植えて、日当たりと風通しの良いところで育てます。
蒸れると枯れたり病害虫の被害に遭いやすくなったりするので、開花後は剪定をして風通しをよくしてください。
株分けをする時は根を傷めないよう、株元で茎がまとまった部分で分けるようにします。
寄せ植えは、パンジーやビオラ、ガーデンシクラメンやチューリップなどと相性がいいです。
夏越しをする場合は一度切り戻しをして、半日陰に移動します。
初心者でも育てやすく、様々なお花との相性がいいスイートアリッサム、色々な場所に植えてたくさんの表情を楽しんでみてください。
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