カラーの種類と育て方と増やし方!寄せ植えの上手なやり方は?

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お花屋さんで、色とりどりの花が目を引くカラー。

シンプルでスタイリッシュな花姿は、切り花や観葉植物としても人気があります。

 

育ててみたいけれど、うまく咲かせられるか不安・・・という方もいますよね。

実は、カラーは種類によって育て方が違うんです。

 

また、上手な増やし方や、寄植えの方法も気になるところだと思います。

カラーの栽培をより楽しむことができる、それぞれのコツをお伝えいたしますね。

カラーとはどんな花?種類や開花時期や特徴は?

カラーはサトイモ科オランダカイウ属の、南アフリカ原産の球根植物です。

 

カラーの花は、白や黄色などの筒状のものが芯を包んでいる形をしています。

くるりと丸まった花びらのような部分は、実は花ではなく葉の変形したもの。

 

仏炎苞と呼ばれています。

実際は仏炎苞に包まれた棒状の中心部分が花なんですよ。

 

花色は白や黄色が中心でしたが、品種改良により赤、紫、ピンク、オレンジ、バイカラーなどさまざまな色が誕生しています。

 

品種によって葉の形や模様も違います。

最近は美しい斑入りの品種も登場していますよ。

 

カラーには湿地性と畑地性の2種類があり、それぞれ特徴や育て方が違います。

 

畑地性カラーは水はけのよい土壌で育ち、花は小ぶりで全体的にコンパクトです。

乾燥には強いですが寒さは苦手なので、地植えの場合は冬季には球根を掘り上げる必要があります。

 

一方、湿地性カラーの花は大きくて白一色のみ。水辺や湿地を好み、草丈が高いです。

寒さに強く、植えっぱなしでも冬越しできます。

 

カラーの開花時期は6月~7月頃。

春に芽吹いて初夏に開花し、秋には葉が枯れてきて冬には休眠するというサイクルで生育します。

 

それでは、具体的な育て方を見ていきましょう!

 

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カラーの育て方!種まき・水やり・剪定などのコツ

カラーをうまく育てるにはいくつかポイントがあります。

植え付けや水やり、肥料や気をつけたい病害虫など、順を追ってお伝えいたしますね。

 

【苗】

カラーはポット苗か開花株、球根の状態で販売されています。

種で出回ることはないので、種まきするには自家採種が必要です。

 

球根は冬〜春、ポット苗は春、開花株は春〜初夏に出回ることが多いです。

基本的に苗や球根の植え付けは3〜4月に行いますが、ギフトでもらった開花株は、花が咲き終わってから植え替えると良いでしょう。

 

【植え付け】

カラーは他の草花とは違い、植え付け直後にたっぷり水をあげると、球根が腐ってしまうことがあります。

 

そこで、植え付け後10日程度は水をやらず、その後徐々に水やりを増やしていきましょう。

最初から湿った土で植え付ければ、10日間の間に徐々に球根が水を吸い込んでくれます。

 

鉢は15〜18cmくらいの鉢を使い、ひと鉢に1球植え付けます。

 

苗を育てる場合も同じです。

カラーの根は球根の下からではなく、上部の芽の付け根から出る性質があります。

 

そのため、浅植えにすると根が充分張れないので花数が減ってしまうんです。

必ず、球根の上に5cmくらい土がかかる深さに植えるように気をつけましょう。

 

【用土】

畑地性カラーは、水はけのよい土を好みます。

市販の草花用培養土でかまいません。

 

湿地性カラーは、もう少し水もちのよい土の方が育ちが良いです。

市販の培養土に腐葉土を足して、水もちを良くしてあげましょう。

 

どちらも、植え付けのときに、土に緩効性化成肥料を混ぜ込みます。

 

【水やり】

畑地性カラーは、土の表面が乾いたら水やりをします。

一方、湿地性カラーは乾燥が苦手なので、土が乾かないようにたっぷりと水やりをします。

 

秋からは、徐々に水やりの回数を減らします。

湿地性カラーも、冬は乾き切らないぎりぎり程度の水やりでOKです。

 

【肥料】

カラーはあまり肥料を必要とする植物ではありません。

植え付け後は4月~6月の間、追肥として月に1回固形肥料を与えるか、週に1回、液体肥料をやりましょう。

休眠期の冬は肥料は必要ありません。

 

【剪定】

花が終わったら、花がら摘みを兼ねた剪定をします。

葉は球根が大きく育つために必要なので、黄色くなるまで置いておきましょう。

葉が茂って混んでいるときは、混み合っている箇所の芽を間引いて風通し良くしてもOKです。

 

【病害虫】

カラーは、葉や花にアブラムシやハダニが発生することがあります。

 

アブラムシは葉の裏側に付着し、汁を吸って葉を黄色く変色させてしまいます。

適用のある粒状の殺虫剤を土にまけば、1ヶ月ほど効果が続きますよ。

 

ハダニも葉の表面に繁殖し、ひどくなると葉が枯れてしまうことも。

ハダニには乾燥を好み、葉裏につくことが多いため、水やりのたびに軽く水で葉を洗うと予防になります。

 

また、カラーは根腐れ病や灰色かび病などにかかることもあります。

古い土で植えるとかかりやすいので、新しい土で植えるようにしましょう。

 

カラーは上記のように上手に育てると、球根が大きく太ります。

球根が太ったら株分けのチャンス。

 

株分けでお気に入りのカラーを増やしてみましょう。

 

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カラーの増やし方!株分けや種まきのポイントは?

カラーは基本的に株分けで増やします。

種まきもできなくはないですが、開花まで手間も時間もかかるので上級者向き。

その分咲いたときの感激はひとしおなので、球根の育て方をマスターしたら挑戦してみてくださいね。

 

【株分け】

株分けの適期は3〜4月です。

育てているうちに球根が大きくなって根詰まりすると、花が少なくなってくるので、1〜2年に1度植え替えと株分けをしてあげましょう。

 

畑地性カラーは、球根のくびれた部分を切り分けていきます。

湿地性カラーは葉を半分にカットし、株を割ります。

 

どちらもあまり細かく分けると花つきが悪くなるので、2〜3個に分けるといいですよ。

 

【種まき】

カラーの種は出回らないので、種まきしたい場合は自分で種を採りましょう。

 

カラーは咲いたあと、うまく受粉できていれば8月頃種ができます。

真ん中の花部分に、果肉に包まれた種がなります。

 

果肉を剥き、中の種を小粒の鹿沼土や赤玉土を入れたポットに種をまきます。

採ってすぐ蒔いた方が発芽しやすいです。

 

発芽するまでは乾燥しないように水やりをし、日陰で管理します。

発芽後は月に1度液体肥料を与えて、球根を太らせます。

小さいうちは寒さに弱いので、冬は屋内に入れると無難ですよ。

 

1年後に鉢や地面に植え替えてから、普通の苗と同じ管理をするといいでしょう。

 

以上がカラーの増やし方のコツです。

株分けは簡単で、早く花を見ることができますよ。

 

育てたカラーを寄植えに使ってみたい方もいると思います。

合わせてみたい草花や、寄植えする際の注意点をお伝えいたしますね。

 

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カラーの寄せ植え!上手に育てるコツや注意点は?

単体でも素敵なカラーですが、すっと縦に伸びるシルエットを活かせば寄植えでも素敵なひと鉢に仕上がります。

花期が6月から7月なので、同じような時期に咲く花と合わせると良いでしょう。

 

おすすめの草花は、ペンタスやユーフォルビア・ダイヤモンドフロストなど、カラーのサイドのボリュームを補ってくれるもの。

カリブラコア、小輪のビンカなど初夏から咲く花もおすすめです。

 

上記の草花に加え、ラミウムやヘリクリサム ・ペティオラレなどのカラーリーフで動きをつけるのもおすすめですよ。

 

寄植えをする際に気をつけたいのは、カラーの根鉢を崩さないようにそっと植えること。

球根植物は、根が切れてしまうと一般的な草花よりも新しい根が出にくいので、根を切らないようにしましょう。

あまり鉢にぎゅうぎゅうに押し込まないようにしてくださいね。

 

カラーは他の球根植物に比べると、花が咲かなかったり枯れてしまうことがちょっと多い植物です。

とはいえ、不調には必ず原因があるもの。

困ったときには次にご紹介するポイントを頭に入れて、トライしてみてくださいね。

 

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カラーの花が咲かない・枯れる!失敗の原因は?

カラーの花が咲かない・枯れてしまうのには、いくつか原因が考えられます。

それぞれの対処法も合わせてお伝えいたしますね。

 

【原因1】日当たりが悪い

カラーは日当たりの良い場所を好みます。

日光が足りないと、葉は育っても花芽がつきにくくなります。

 

【対処法1】

芽が出てくる春、秋はしっかり日に当てて球根を太らせます。

とはいえ実は強すぎる光も苦手で、夏場の直射日光に長時間当たると白っぽく葉焼けしてしまいます。

夏は木漏れ日程度の日陰を作ってあげると弱らずに育ちます。

 

【原因2】水やりが少なすぎるか、多すぎる

カラーは水やりが足りないと、球根が乾燥して花が咲かなくなります。

花芽ができる時期に乾燥させてしまうと、その後しっかり水をやっても咲きにくいです。

 

一方で、水やりが多すぎて常に土が濡れていると、球根が腐ってしまうこともあります。

水やりが大変だからと受け皿に水をためておくと、病気になってしまいがちです。

【対処法2】

芽出し〜開花までの間は、土がカラカラに乾燥することのないように特に気をつけて水をあげましょう。

とはいえ土がずっと湿っていることのないように、土が乾き気味になったらたっぷり水をあげるメリハリをつけましょう。

 

【原因3】 肥料不足か、多すぎる

カラーは肥料がたくさんいらないとはいえ、全くやらないと球根が太りません。

肥料が不足すると、栄養が足りずに花が少なくなります。

逆に、肥料のチッソ分が多すぎると、葉ばかりが茂って花が咲かなくなったり、球根が腐ったりすることもあります。

 

【対処法3】

春、芽を出した頃に、固形肥料で置き肥をしてあげましょう。

油かすなどチッソ分のみが多い肥料ではなく、バランス良く含まれている草花用の肥料をあげると良いですよ。

固形肥料は月に1回適量を、液体肥料の場合は月に2回程度あげるようにしましょう。

 

以上の点に気をつけて、日光・水やり・肥料のバランス良く育てれば、毎年元気に花を咲かせてくれますよ。

 

それでは、カラーの育て方について最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回はカラーの育て方についてお伝えしました。

 

カラーはサトイモ科の球根植物で、畑地性と湿地性がある花です。

 

育て方は、球根は植え付け後の水やりに注意してください。

株分けで増やせますので、そのやり方をお伝えしましたね。

 

種まきは上級者向きなので、挑戦するのも良いでしょう。

寄植えするときは、縦のラインを活かして、根を崩さないようにしましょう。

 

カラーが咲かない原因は、日光不足など。

特に水やり加減に注意してください。

 

球根植物の中ではちょっとコツが必要な方ですが、うまく球根を太らせると花数が増えるのが醍醐味です。

ギフトでもらった開花株も、今回のポイントを踏まえてぜひ毎年咲かせてみてくださいね。

 

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