チェッカーベリーと聞くと、「ベリー系の果物なのかな?」と思う方が多いのではないでしょうか。
ベリー系のような赤い実は、残念ながら食べることはできませんが、非常に可愛らしく地植えや寄せ植えにも人気の常緑低木の植物なんですよ。
そんな、可愛い赤い実が付くチェッカーベリーを育ててみたいと思いませんか?
今回は、チェッカーベリーの花言葉や風水、育て方、増やし方、寄せ植えについて詳しく解説しています。
最後に、枯れる原因とその対処法、鳥からの被害についても解説していますので、お楽しみに!
目次
チェッカーベリーとは?花言葉は?風水的に良いって本当?
チェッカーベリーは、11月~3月に約1cmの真っ赤な実を付けるツツジ科の可愛い常緑低木です。
低木と言っても、10~20cm程と非常に小さいので、花苗のように寄せ植えにしたり花壇に植えたりすることが主な楽しみ方になります。
花は白~ピンクのブルーベリーに似たつぼ型の小花が、6月~7月に咲くんですよ。
寒さに非常に強く-5℃まで耐え、冬は戸外で育てることができるので、色味の少ない冬の植物の中では、赤い実が目立つので寄せ植えに特に人気があります。
また、冬は葉が赤銅色に染まる姿も、可愛らしく魅力的です。
ところで、そんなチェッカーベリーの花言葉や風水についてご存じでしょうか?
【花言葉について】
チェッカーベリーの花言葉には、「明日の幸福」「不老長寿」があります。
この植物は、アロマやエッセンシャルオイルなどにも使用されるサリチル酸メチルを含んでいるんです。
このサリチル酸メチルは、痛みや炎症を抑える効果があり、原産地の北アメリカの原住民も薬として使用してきた歴史があります。
そんな薬効から、「明日の幸福」「不老長寿」などの花言葉が生まれたんですね。
【風水について】
チェッカーベリーのように、常緑で赤い実を付ける植物は古くから縁起物とされてきました。
しかし赤い実は、「火」の性質を持つため、「水」の性質を持つ北の方位とは相性が良くありません。
そのため北以外の方位に飾ったり、植えたりすることが良いとされ、特に南西の方位が縁起が良いです。
花言葉や風水などチェッカーベリーについて詳しくなると、育ててみたいと思いませんか?
種まきや水やりなどの育て方についてお話しますね。
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チェッカーベリーの育て方!種まきや水やり等のコツは?
チェッカーベリーは常緑低木に分類され、寒さにも強いため育てやすいですが、綺麗に育てるにはポイントがあるんですよ。
順を追ってお話しますね。
【植え付け】
チェッカーベリーは、赤い実が付く11月~3月に園芸店などで手に入ります。
花が咲く6月~7月には出回らないので気を付けましょう。
葉が綺麗で、株がぐらついていないしっかりとした物を選ぶことがポイントです。
チェッカーベリーは、根がよく張る植物なので、植え付ける際には、固まった根はほぐして植えてあげましょう。
【用土】
チェッカーベリーはツツジ科の植物なので、弱酸性の水はけのよい土を好みます。
そのため、鉢植えで育てる場合は市販のツツジ用の土やブルーベリー用の土を使うと、簡単に育てることができるんですよ。
これらの土は、弱酸性に調整されており水はけもよいので、チェッカーベリーも良く育ちます。
地植えする場合は、腐葉土などの堆肥と酸性土壌である未調整ピートモスや鹿沼土の小粒を土に混ぜてあげると良いでしょう。
調整済みのピートモスは中性になっているため、ピートモスを使用する場合は必ず未調整のピートモスを使うことがポイントです。
またチェッカーベリーを育てるにあたって、石灰を撒いてしまうと土がアルカリ性になってしまいます。
なので、石灰を撒かないことも大事なポイントになります。
【水やり】
チェッカーベリーは乾燥に弱い植物です。
土が乾き始めたら、鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水やりをしましょう。
しかし鉢の下に受け皿をしている場合は、水は溜めずにこまめに捨ててください。
根腐れの原因になるので注意が必要です。
また水やりは、葉や花に当たると蒸れてカビが生える原因にもなるので、株元に優しく水を与えてくださいね。
地植えの場合は、植え付け直後と夏の雨が降らない時を除いて、水やりは特に必要ありません。
【肥料】
チェッカーベリーの植え付け時に、ゆっくり長く効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込みましょう。
花が咲く6月~7月にも、同様にゆっくり効く緩効性肥料を、土に規定量置いたり、混ぜ込んだりすると、花付きが良くなります。
【剪定】
チェッカーベリーは大きくならないので、特別に剪定は必要ありません。
しかし葉が茂りすぎたり、4月以降も実が付いていて見苦しくなったりしたときは、風通しを良くするように切ると生育が良くなります。
【病害虫】
チェッカーベリーは、アロマ成分でもあるサリチル酸メチルを持つこともあり、病害虫には非常に強いです。
柔らかい新芽が出てくる3月~4月のアブラムシに気を付けるくらいで問題ありません。
アブラムシを日頃の観察で見つけたら、すぐに取り除くか、市販のお薬で対処しましょう。
早めの対処をすることで綺麗に育ってくれますよ。
チェッカーベリーを上手に育てたら、今度は増やしてみたいと思いませんか?
株分けや挿し木での増やし方についてお話します。
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チェッカーベリーの増やし方!株分けや挿し木のポイントは?
チェッカーベリーの増やし方には「株分け」と「挿し木」があります。
それぞれの方法についてお話しますね。
【株分け】
チェッカーベリーは、太い根からも新芽を出す植物です。
そのため、太い根に4~5芽付いた状態で切り分けることで簡単に増やすことができます。
株分けの時期は、春の3月~5月と秋の10月~11月。
切り分けた根の量によりますが、根が多いほど大きな鉢に植え付けても大丈夫です。
根が少ない場合のみ、3号鉢(直径約9cm)程の鉢に植えて、葉が茂ってからさらに大きな鉢や花壇に植えましょう。
切り分けた株は、酸性の土に植え付け、通常の株と同様に日当たりの良い場所で育てることで、すぐに大きくなるので安心してくださいね。
【挿し木】
チェッカーベリーの挿し木も株分け同様に、春の3月~5月と秋の10月~11月が適期です。
枝先から10cm程の長さで切った枝を挿し穂とします。
株が茂りすぎている場合に剪定した枝を、挿し穂としても使用しても良いでしょう。
挿し穂は、発根剤であるメネデールを薄めた水に30分程吸水させることがポイントです。
挿した後の発根が良くなりますよ。
土は、市販の挿し木挿し芽用の土や肥料分の入っていないバーミキュライト、小粒の赤玉土を使用しましょう。
肥料分が入っていると発根しにくいので気を付けてくださいね。
土に、深さ5㎝程の穴を開けて、優しく植え付けましょう。
その後は、土が乾かないように明るい日陰で管理することで、1か月程で発根し新芽が出てきます。
新芽が4~5枚程出てきたら、3号鉢に酸性の土で植え付けてください。
いきなり大きな鉢に植え付けると、根が少ないので過湿状態になり、株が傷むので気を付ける必要があります。
その後は、水切れがないように育てることですぐに大きくなるので安心してくださいね。
挿し木は株分けと違い、根が伸び始めたばかりなので、最初は小さめの鉢で育苗して育てることが大事ですよ。
綺麗に育てて増やしたチェッカベリーで寄せ植えを作ると素敵だと思いませんか?
寄せ植えで一緒に植える植物やそのポイントについてお話します。
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チェッカーベリーの寄せ植え!コツやポイントは?
チェッカーベリーは草丈が低く、10~20cm程なので、鉢の手前に植えてあげましょう。
その時に、鉢の縁から枝葉が少し枝垂れるように植え付けることがポイントです。
可愛い赤い実が、鉢から枝垂れている姿は非常に可愛く見えますよ。
寄せ植えは、正面から見て3角形になるように植え付け、横から見ても3角形になるように植え付けることで大きくなってもバランスが良いです。
その点に気を付けて植え付けてみましょう。
チェッカーベリーは常緑植物なので、カラーリーフや花が咲く姿も楽しめますが、やはり赤い実を付ける11月~3月が一番美しいです。
そのためこの植物の寄せ植えには、以下の11月~3月に花が咲く植物と寄せ植えすると良いでしょう。
- ビオラ・パンジー類
- ガーデンシクラメン
- 葉ボタン
- アリッサム
- プリムラ
- ストック
- タイム
- ローズマリー
- ワイヤープランツ
- 千両
など。
チェッカーベリーは縁起の良い赤い実が付くので、クリスマスからお正月の寄せ植えに重宝する植物です。
クリスマス用の寄せ植えを楽しんだら、和風の葉ボタンや千両を追加するだけでお正月の雰囲気の寄せ植えになります。
ぜひ、クリスマスにお正月に楽しめる素敵な寄せ植えを作ってみてくださいね。
可愛く寄せ植えをしたチェッカーベリーが枯れるとすっごく悲しいですよね。
枯れる原因とその対処法についてお話します。
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チェッカーベリーが枯れる原因と対処法!鳥にも注意?
チェッカーベリーが枯れてしまう原因は以下3つのです。
1:水切れ
2:日当たり不足
3:土がアルカリ性
【対処法1:水切れ】
チェッカーベリーは水切れに弱い植物なので、土が乾き始めたら水やりを忘れないように気を付けることが大事です。
一度、土が乾ききって水切れを経験すると、実がぽろぽろと落ちてしまい、酷い場合はそのまま枯れてしまいます。
冬は寒く土の渇きが遅いです。
そのため水やりを忘れがちになるので、日頃の観察を行いながら、風が強い日は特に土の乾燥に気を付けましょう。
土に挿す水分計を使うと、一目で土が乾いているかどうかわかるので、そちらを使うこともおすすめです。
【対処法2:日当たり不足】
チェッカーベリーは、半日陰でも育つ植物ではありますが、あまりにも暗く日当たりが悪いと、花が咲かずに実もつけず枯れる恐れがあります。
そのため日当たりが悪く、葉の色が悪かったり、間延びしてひょろひょろしてる場合は、日当たりの良い場所に移動させましょう。
しかし夏の高温気は、涼しい明るい日陰で育てることが大事です。
【対処法3:土がアルカリ性】
チェッカーベリーは酸性の土を好みます。
そのため植え付け時に石灰を撒いてしまうと土がアルカリ性になってしまい、枯れる原因になるので気を付けましょう。
また、地植えの場合コンクリートの近くに植え付けると、コンクリートの成分によって土はアルカリ性になるので、植え付けないようにしてくださいね。
セメントの鉢も同様に、土がアルカリ性になりますので、気を付けましょう。
土がアルカリ性になってしまった場合は、未調整ピートモスや小粒の鹿沼土を土に混ぜ込むことで調整できますよ。
さて、ところでチェッカーベリーの赤い実は美味しそうに思いませんか?
結論から言うとこの赤い実は食用には向かず食べることはできません。
しかし、鳥はチェッカーベリーの赤い実を美味しく食べるので、チェッカーベリーの赤い実を楽しむには鳥対策も欠かせません。
赤い実が付き始めたら、朝晩だけでも鳥よけのネットをかけたり、鉢を人通りの多い場所に移動したり工夫をすると良いでしょう。
鳥対策を行いながら、可愛いチェッカーベリーの実を楽しんでくださいね。
それでは、チェッカーベリーについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、チェッカーベリーの花言葉や育て方等についてお話しました。
チェッカーベリーは、冬に小さな可愛い赤実を付ける常緑低木です。
花言葉には「明日の幸福」「不老不死」があります。
酸性の土を好み乾燥に弱いので、土が乾きすぎないようにブルーベリーの土で育てることがポイントです。
チェッカーベリーの増やし方には、「株分け」「挿し木」があります。
チェッカーベリーは常緑で花も咲きますが、実が付く11月~3月が一番美しいので、この時期に寄せ植えすると良いでしょう。
枯れる原因には、「水切れ」「日当たり不足」「土がアルカリ性」があります。
赤い実は鳥の被害にも合いやすいので、それらの点に気を付けてくださいね。
それでは、可愛いチェッカーベリーを元気に育てて行きましょう!
あなたが育てたチェッカーベリーのことも、ぜひ教えてくださいね。
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