ロータスブリムストーンというお花の名前を聞いたことはありますか?
少し耳慣れない名前ですが、明るい黄色の新芽や小さな白い花がかわいらしい、とても魅力的なお花なんです。
丈夫で育てやすく、葉も花も楽しめるお花なので、一度育ててみればきっと皆さんもきっとその魅力に気づいていただけると思います。
そこで今回は、ロータスブリムストーンの育て方や増やし方などについて、詳しくお伝えしていきます。
もちろん、寄せ植えにもできるお花なので、コツやポイントについてもまとめていますのでお楽しみに。
目次
ロータスブリムストーンとは?
まずはロータスブリムストーンがどんなお花なのか、ご紹介していきましょう。
地中海沿岸を原産地とする20~60cmほどに育つマメ科の多年草ですが、長く育てていると茎が木質化して低木のようになります。
5~7月には、小さなレンゲのような、少しピンク色がかった白いお花をたくさん咲かせますよ。
そして、ロータスブリムストーンのもう一つの特徴が、美しい葉の色です。
早春の芽吹いたときには淡いクリーム色をしていた新芽が、春になるとふわふわとした白い毛に覆われたシルバーリーフに変化し、私たちを楽しませてくれます。
ちなみにこの「ブリムストーン」は硫黄を意味していて、新芽の美しい黄色から名づけられました。
このように、美しい葉と可愛らしい花が魅力のロータスブリムストーンは、耐寒性や耐暑性も強く、育てやすいお花です。
次はこのお花の育て方について、詳しく見ていきましょう。
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ロータスブリムストーンの育て方!日陰を好むって本当?
それではロータスブリムストーンの育て方を、栽培環境から順に、項目別にご紹介していきます。
【栽培環境】
日当たりが良く、水はけ、風通しの良い場所を好みます。
ここで、「あれ?ロータスブリムストーンは日陰を好むって聞いたことがあるけど…」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実はこの噂、ロータスブリムストーンが高温多湿に弱く、「夏越しの際には風通しが良く、直射日光の当たらないところに移す」というお話からきています。
本来は太陽の光を好むお花なので、休眠期に当たる夏以外は、日当たりの良いところで育ててくださいね。
【植え付け】
ロータスブリムストーンは種では販売されていないので、苗を購入して植えつけます。
植え付けの適期は3~5月か、10月頃の春と秋です。
ちょうど苗が販売されている時期でもあるので、それを目安にするといいですよ。
また、移植を嫌うお花なので、植え付けの際は根鉢を崩さないように注意し、あまり根をいじらないようにしましょう。
【用土】
水はけのよい土を好みます。
鉢植えにする場合は、市販の草花用土で問題なく育ちますし、赤玉土:腐葉土=6:4の割合で混ぜた土でもいいです。
地植えにする場合は、腐葉土をよく漉き込んでおいてくださいね。
ただ、夏に長雨に当たると傷みやすいので、地植えよりは手軽に移動できる鉢植えがおすすめです。
【水やり】
過湿を嫌うお花ですので、鉢植えの場合はメリハリをつけて、土が乾いたらたっぷり与えてください。
地植えの場合は、植え付け時以外は雨にお任せしてOKですよ。
【肥料】
あまり肥料を必要としないお花ですが、春と秋に2回、緩効性の置き肥を施すとより良く育ちます。
置き肥をするときには、根や葉に肥料が直接当たらないようにご注意くださいね。
植え付け時の元肥も不要ですよ。
【病害虫】
特につきやすい虫やかかりやすい病気はありません。
ただ、何度かお話ししているように、蒸れに弱いので、水のあげすぎや風通しにはご注意ください。
【剪定】
放っておくと比較的大きくなりますし、蒸れて弱りやすいので、定期的に切り戻しの剪定をしてあげましょう。
花が咲いた後、梅雨に入る前くらいに株全体を1/2~1/3くらいになるように、短く切り戻しましょう。
遅くとも夏までには一度切り戻しをすると、夏越ししやすくなるのでおすすめです。
私はこの他にも、こまめに間引くように根元から剪定し、常に風通しが良い状態をキープできるようにしています。
蒸れを防ぐことで、突然枯れてしまったり、病気になったりするのを防止できますよ。
【夏越し】
【剪定】でお話したように、夏越しの前には一度切り戻しをし、全体をコンパクトにして風通しを良くしておきましょう。
直射日光に当たらず、風通しがいい涼しいところで夏越しします。
梅雨時など、長雨に当たると傷みやすいので、鉢植えの場合は軒下などに移動するといいですよ。
【冬越し】
ロータスブリムストーンは耐寒性が高く、-10~15℃程度まで耐えることができます。
温暖な地域では屋外でも越冬できますが、霜に当たらないように注意してください。
寒冷地では、土が凍ると根が傷みますので、軒下などで管理するか、室内に取り込んで越冬しましょう。
種からではなく苗から育てるロータスブリムストーンですが、増やしたいときにはどのような方法で増やせばいいのでしょうか?
次はロータスブリムストーンの増やし方についてお伝えします。
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ロータスブリムストーンの挿し木!増やし方のコツや注意点は?
ロータスブリムストーンは挿し木で増やすことができます。
適期は4月下旬~6月の、生育旺盛な時期です。
元気のある枝を選んで10cm程度の長さに切り、下部1/2~2/3の葉を丁寧に取り除いて1時間ほど水につけておきます。
この時、花やつぼみも忘れずに取り除くようにしてくださいね。
剪定した枝でもできるので、私は間引き剪定のついでに挿し木をしています。
良く湿らせた挿し木用の用土や鹿沼土などに挿し、明るい日陰で乾かさないように管理しましょう。
移植を嫌うお花なので、仮植えなどの鉢上げはせず、秋になったら定植するようにしてくださいね。
ここまでロータスブリムストーンの増やし方についてお話ししてきましたが、このお花は寄せ植えにしても楽しめるので、挿し木で増やしたものを使って、今度は寄せ植えで楽しんでみませんか?
次はロータスブリムストーン寄せ植えにするときのコツやポイントについてお話していきます。
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ロータスブリムストーンの寄せ植え!コツやポイントは?
ロータスブリムストーンは3月頃の新芽と春のシルバーリーフ、初夏の花と長く楽しめるお花なので、早春~初夏の寄せ植えにぴったりなんです。
ただ、美しい葉と可愛らしいお花が魅力的ですが、葉も花も比較的小さいので、寄せ植えでは主役にするよりも、わき役として植えると、全体の雰囲気を上手くまとめてくれますよ。
春の寄せ植えでしたら、ブルーデージーやマーガレット、ローダンセマム、ガーベラ、パンジーなどの丸いお花や大きめのお花とと相性がいいです。
淡い色合いのスプリングカラーでまとめると、ロータスブリムストーンの柔らかい色合いとよく合います。
また、ヒューケラのような大きな葉のものを組み合わせても、バランスがよくロータスブリムストーンの可憐さが引き立ちます。
初夏の寄せ植えでしたら、ラベンダーやブルーサルビア、ペチュニア、フランネルフラワーなどとの組み合わせもきれいですよ。
ロータスブリムストーンのシルバーリーフが、全体を爽やかに品よくまとめてくれます。
ただし、梅雨時の寄せ植えは蒸れやすいので、こまめに花がらや枯葉を除去するなどして、風通しが悪くならないようにご注意くださいね。
寄せ植えでも楽しめるロータスブリムストーンですが、「大きくなって倒れてきてしまった」「突然枯れてしまった」などのトラブルになることもあります。
これらの原因や対処法はあるのでしょうか?
次はロータスブリムストーンが倒れたり、枯れてしまったりする原因と対処方法についてお伝えしていきます。
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ロータスブリムストーンが倒れる!枯れる原因と対処法は?
ロータスブリムストーンが倒れてしまう原因で一番多いのが、日光不足です。
日当たりの悪いところで育てていると、ひょろひょろとした弱々しいすがたになってしまい、倒れやすくなってしまいます。
特に早春~初夏の生育期はしっかりと日光にあて、丈夫でしっかりとした株に育つようにしましょう。
また剪定をしないで放置していると、日が当たる上の方だけ伸びて重くなり、倒れやすくなります。
定期的に切り戻しや間引き剪定をして、コンパクトな株にしておくと倒れにくいですよ。
剪定とも関係してくるのですが、ロータスブリムストーンが枯れてしまう原因は、多湿によるものです。
暑さにはある程度強いのですが、湿度が高いと突然枯れてしまうことがあります。
予防するためには風通しをよくすることが大切なので、こまめに様子をチェックして剪定し、蒸れないようにご注意ください。
それでは、ロータスブリムストーンについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はロータスブリムストーンの育て方や増やし方、寄せ植えのコツやポイントについてお伝えしてきました。
黄色い新芽とシルバーリーフ、5~7月に咲く白いお花が魅力的なマメ科の多年草です。
植え付けは春と秋に行い、日当たりと風通し、水はけの良いところで育てます。
蒸れを防ぐために定期的に剪定を行ってください。
4月下旬~6月に挿し木で増やすことができます。
寄せ植えはブルーデージーやローダンセマム、ラベンダーやペチュニアなどと好相性。
ロータスブリムストーンは日照不足で倒れ、蒸れで枯れることがあるので日当たりと風通しが良いところで育て、定期的な剪定で予防してください。
美しい葉と可憐なお花が魅力のロータスブリムストーン、特に寄せ植えで他のお花と組み合わせると、より愛らしさが引き立ちますので、色々な組み合わせで楽しんでみましょう。
あ、そうそう。
あなたが育てたロータスブリムストーンの話も、ぜひ教えてくださいね^^
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